著者 : 鬼塚忠
風の色風の色
もし、この世界に、もう一人の自分がいたら。そして二人が同じ人を愛してしまったら。流氷の北海道・知床と東京。そこに生きる二組の男女。二つの時空が交錯し、結ばれる愛の先には。映画「猟奇的な彼女」の監督と小説『花戦さ』の作者がタッグを組み、人間存在の本質をミステリータッチで描く、究極の恋愛物語。
花戦さ花戦さ
花の名手・池坊専好と茶の名人・千利休は互いに認め合い深い友情で結ばれている。ところが利休は豊臣秀吉の命で非業の死を遂げた。専好は花に救われ立ち直ったが、周りの罪なき者たちが、またもや秀吉のせいで命を落としていく。怒りに震える専好は秀吉への仇討ちを決意した。それも刃ではなく花を用いた方法で…。美と誇りを守り通した男たち。華道家元・池坊に伝わる史実をもとに描かれた感動の物語。
風の色風の色
「流氷って恋の道なんだよ」北海道・北見に生きるマジシャン・村山隆と最上亜矢。「目の前にいる、あなたは誰?」ある朝、東京のカフェで出会った西邑涼と川口ゆり。引き裂かれていく自分、そして二人。二つの世界が交錯し、重なり合う瞬間、「究極のマジック」が始まる。
Little DJLittle DJ
海を臨む病院に入院して、ディスクジョッキーになった少年・太郎。毎日届くリクエスト、病室に響く懐かしいメロディ、入院患者たちとのゲストトーク…少年のお昼の放送は、病院をあたたかな空気で満たす。映画も公開され、話題になった感動の物語が待望の文庫化。
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