亜州黄龍伝奇
親威の結婚式に招待された工藤秋生は、香港に到着した途端、パスポート泥棒に遭い、迎えに来た朱明に救われた。そのとき秋生を見た老人が、彼の未来を暗示するかのように呟いた言葉は「…混沌…」。翌日、今度は警察を騙る数人と黒ずくめで太陽眼鏡の不気味な男に絡まれた。やがて中国の特務機関と香港マフィアに追われていることに気付く秋生だったが、何故自分が狙われているのかが分からないー。
関連小説
亜州黄龍伝奇亜州黄龍伝奇
祖母の親戚の結婚式に招待された工藤秋生は、香港に到着したとたん、パスポート泥棒に遭い、迎えに来た朱明に救われた。翌日、今度は警察を騙る数人と黒ずくめの太陽眼鏡の不気味な男に絡まれた。美麗華酒店の祝宴で、秋生は広東人が交わす話題に興味をひかれた。中国が広東省深〓(しんせん)市の大亜湾に建設した原子力発電所の試験運転がはじまろうとしている時、反対運動が再燃。香港からわずか五十キロの距離にあるここは、風水師によれば、龍脈に当たる危険な場所というのだ。超弩級の活劇が全篇を埋め尽す、大型新鋭の傑作。 1991/11/01 発売