出版社 : キネマ旬報社
結婚もせず子供もいない。遅れたからって何よ。これはこれで悪くないわ。それでも、“その年”で…に日々無言の焦りを感じながら生きていく私たち。人より遅いペースで人生を歩んでいるように感じる開花前夜のすべての女性たちへ。“遅刻人生”と上手に付き合っていくための“年齢”にまつわる日常共感書。
この作品は賢明で、気が利いていて、優しさに富み、皮肉なユーモアと精妙な観察力の遺憾なく発揮された傑作である。19世紀英国が誇る女流作家ジェーン・オースティン後期代表作。
19世紀イギリスが誇る女流作家ジェーン・オースティン待望の新訳。南イングランドを舞台に、普通の女の子がヒロインになるまでー風刺性、喜劇性をあわせもつ、オースティンならではの恋愛世界が広がる。キャサリン・モーランドという十七歳の若い女性を主人公に、前半はファッショナブルな温泉保養地バースを舞台に、後半はグロースターシャーの裕福な地主の家ノーサンガー・アベイに場所を移して、繰り広げられる。バースでは裕福な地主アレン夫妻や新興ブルジョアのソープ一家を中心に、社交場や遊歩道などを舞台に都市小説風の展開を見せ、ノーサンガーでは怪奇小説的要素を加えて、地方地主の古い屋敷を舞台に裕福な地主の生活ぶりを浮かびあがらせるしかけである。
1962年初夏、フランス。長い独立戦争を経て、アルジェリアがフランスから独立しようとしていた。そんな戦いから遠く離れた、南西部の農村地帯の田舎町。高校卒業を目前に空えた、フランソワ、ガールフレンドのマイテ、イタリア系アルジェリア人のセルジュ、アルジェリア育ちのアンリは、それぞれに苦悩を抱え、生き方を探していた。同性への思慕に悩み、自分の若さを持て余し、死への憧れと恐怖におびえ…。そして、それぞれの夏が終わろうとしている。
女子プロレスナンバー1は誰の手に。近未来女子プロレスアニメーションメタルファイターMIKUを小説化。未来の女子プロレスはこうなっているかもしれない。
王者アクアマリンを倒すのは誰だ。ネオ女子プロレス界NO.1を決する壮絶バトルが今繰り広げられる。2061年の女子プロレスを想定した近未来シュミレーションノベル。
ニューヨークの裏町-。修道院を出た売れないポルノ小説家イザベルと、記憶を失くした謎の男トーマス、そして“世界で最も危ないポルノ女優”ソフィア。ひょんなことから企業犯罪に巻き込まれていく彼らのさすらいを、繊細な、そして大胆な感覚で描く。カンヌをはじめ世界の映画祭で好評を博した気鋭監督ハル・ハートリーの最新作。
世界中で大ロングランを続ける、94年最高の話題作。恋の経験はまあまあだけど、なかなか結婚できないハンサムなイギリス青年チャールズ。彼は友達の結婚式で知り合ったアメリカ娘キャリーと、軽い気持ちで一夜を過ごす。だが彼女が別の男性と結婚すると聞いたとき、チャールズははじめて気がついた。“僕はキャリーを愛してる”。さてさてふたりの恋の顛末は。イギリス発のおしゃれで小粋なラヴ・ストーリー。