2023年4月7日発売
高校生の羽島広季は以前、幼馴染の水沢美優と付き合っていたが、三年前に別れてからは疎遠な関係になっていた。その後も広季には他の縁があったものの、それもすでに過去の話。今は未練なく、良い思い出として前向きに過ごしていた。ところがある日、美優が他の元カノと交流としていることを知った広季は、思わぬ事態に巻き込まれることに!どうやら未練だらけの元カノたちが集まって、何かを計画しているようで…!?「-やり直したいの」たった一言の誘惑が、終わったはずの関係を手繰り寄せー。これは特別だった元カノとやり直す、悶絶必至の元鞘ラブコメ!
灰と混沌の迷宮都市。害虫たちの巣窟。姫騎士アルウィンのために密かに手を汚し続ける元冒険者マシューはこの街に数いる害虫の一人だ。迷宮都市へと帰還した彼らを待ち受けていたのは、『スタンピード』の影響を感じさせない建国祭に浮かれる住人たち。しかしその裏で、太陽神教は街の暗部を赤黒く染めていく。他者を顧みないこの街でアルウィンだけが状況を打破するために禁断の一手を選ぼうとしてー「ダメだ、なぜ君がそんなことを…」「私を信じろ。命綱を信じる、私を」一人の『ヒモ』とその飼い主の生き様を描く、衝撃の異世界ノワール第4弾!
奇妙な三角関係が終わりを告げてしばらく。僕と彼女を待っていたのは、当たり前の、だけど何より願っていた日常だった。恋人どうしの何気ないやり取り、級友と過ごす高校最後の夏、それぞれの進路、そして卒業ー。二年前、僕らの物語はあの教室で始まって、きっとまだその途中にいる。切なく愛しい恋物語。二人の“今”を鮮やかに綴るアフターストーリー。
桜小路シエルは自称天才マンガ家だ。服はいつも格言入りのTシャツ。引きこもりで、超偏食。喋れば饒舌だが、人と目は合わせられない。そんな性格に難ありなシエルと担当編集で従兄のレナに、あるミッションが課せられる。期限内に『異世界ファンタジー』の原稿を準備すること。でなければ、二人ともクビ!絶対に描けないと言うシエルに、頭を抱えるレナ。追い込まれた二人は突然、異世界へと導かれる。「そうだ!異世界が描けないなら、直接、来ればよかったのだ!」奴隷商人を懲らしめたり、エルフと友達になったり、二人は異世界を取材してまわる。さらに、シエルは魔王城に行くとまで言い出してー。天才少女と新人編集者、果たして異世界マンガは完成できるのか?
たとえ戦場であろうとも、彼らの青春は確かにそこに在ったー。絶死の戦場で、行き着いた安息の中で、再び舞い戻った戦場で、初めて足を踏み入れた雪の王国で。戦友と、兄弟と、恋人と、家族と。共にテーブルを囲み。盃を酌み交わし。時には、互いの誕生日を祝いながら。戦うことのみが日常と定められたシンやレーナたちに訪れる、平和なひととき。どうか明日も、こんな穏やかな時間が彼らに訪れますように。そう願わずにはいられない、ささやかな幸せを詰め込んだ、もう一つの『86』がここに。店舗特典SSやフェア限定SS、電撃文庫MAGAZINEなどに掲載された短編。さらには著者・安里アサト書き下ろし短編も多数収録!
「ついてこいお前ら!俺の覇道はここから始まるー!」悪徳領主の長男に生まれた俺ーオウガ・ヴェレットは転生者だ。人の良さから前世で損ばかりだったが、これを機に悪役御曹司ライフを謳歌することに。武力が欲しい。追放された女騎士団長を騙して手駒に加えよう。ハーレムが欲しい。いじめられている平民の女子を助ければ首を縦に振るな。裏社会で暗躍も悪くない。とりあえず悪いやつを絞め上げよう。コネも大事だな。魔法学院に入学して無双だ。こうして、実家の権力(+努力)でやりたい放題の毎日!のはずだったのに…「「「さすがです!オウガ様!」」」-なんで勝手に評価が上がるんだ!俺は悪役御曹司だぞ!?