2023年5月12日発売
過酷な戦いと長旅の末、軍務から離れる決意を固めたローレンスは、オーストラリア内陸の地“緑の谷間”でテメレアとともに隠遁生活を送っていた。ところが、安息の日々を打ち破るように、意外な英国の使者がやってくる。南米大陸に勢力を拡大するナポレオン軍に対抗するため、英国政府がローレンスに軍務復帰を求めていた。胸に秘めた愛国心とテメレアの闘志を支えに、ローレンスたちはふたたび大海原へ、そして未だ見ぬインカ帝国へーー!
この報告は、人の悩める心を丹念に調査し書き記した実録である。それは現代という鏡に映し出された風雲急を告げる社会情勢の下、心に積もり重なったやり切れない寂寥を抱えて身動きが取れない多勢に代わって、坑道を下りて行き、生と死の境界附近を前進後退し足元を歩測し、我が身の処し方にもがき苦しみ懸命に生きようとする姿を活写した物語である。
「良き言葉は心を照らし守ってくれる」 give and... happiness 1 飛ばされる 2 失言と寄り道 3 失言続き 4 どうやって来たの 5 宇宙協定と言われても 6 球根装置 7 メロンパン
神仙になるために修行中の狐仙の魅音は、とある事情から人間に生まれ変わり、 県令の使用人としての生活を送っていた。 そんなある日、魅音が仕えている家の娘の翠蘭が、皇帝の妃に選ばれる。 ところが、後宮で怪異が起こっているという噂を怖がる翠蘭は入宮を拒否。 彼女を可愛がっている魅音が身代わりを買って出ることに。 入宮してしばらくし、魅音は狐仙の変身術を使い、仮病を使って故郷に帰ろうとするのだが、方術士の昂宇に正体を見破られてしまう。身代わりを白状した魅音は、解放の条件として怪異を探るよう命じられてしまい、後宮の姫たちを襲う事件と対面する。 それぞれ秘密を抱えた妃や宮女たちとの関係、そして怪異の原因は果たして? ミステリアス後宮あやかし異聞譚・第一弾、開幕!
嫌われ者の公爵令嬢アリスティーナは、隣国のチャイ王女に危害を加えた罪で投獄されても悪びれずに言う。「ユリアン様は私の婚約者だとわかっているのに手を出したあいつの方が悪いのよ」と。結果、更生の余地無しとみなされ十六歳で処刑されたアリスは気づくと、五歳の自分に巻き戻っていたのだった。 あんな怖い思いは二度としたくないけれど、今までと同じ思考で人生を進めたら処刑エンドは避けられない。気づいた彼女は「今度は絶対に良い子になる」と決めたはいいものの、人間そう簡単には変われず……。そんなこんなで、頑張っても性格の悪さがなかなか直らないアリスの周りにはいつの間にか味方が集まって!? 逆行令嬢による人生やり直しファンタジー!