2023年7月21日発売
凡田夏之介35歳、プロ野球選手。ボストン・ブルーソックスの招待選手として迎えたオープン戦でしっかりと結果を残し、パーシーと共に晴れてメジャー開幕メンバーに名を連ねた。 GMを筆頭に重役が居並ぶ本社での契約も無事に終え、ついに訪れた公式戦初登板の日。相手はトロントブルージーンズ。 打線の中核を担うのは、メジャーのなかでも「最強」の呼び声が高い若手スラッガー・レゲーロjr。 恵まれた体躯に確かなミート力、圧倒的パワー…。将来を嘱望されたスター選手に、ロートルのナックルは通用するのか? 息を飲む戦いがますます白熱する第4巻。
そこは、とある運動不足な人間の身体の中。 長らくの不摂生な生活ですっかりパワーを失っていた筋細胞たちだったが、ある日突然筋トレが始まり、復活の機会が訪れた! 「なんだそのバキバキの腹筋、板チョコかーっ!!」 オーバーワークや筋肉痛、ストレスによる筋肉の分解などのトラブルが起こる中、新人赤血球の応援を受け、筋細胞たちは日々たくましく成長していくのだった…ッ! 理想の身体を目指す全人類に捧げる、『はたらく細胞』シリーズ初のムキムキスピンオフ第1巻!
樹乃倉厳、生粋のソロキャンパー。 初心者女子キャンパーの草野雫に押し切られ、 「ふたりソロキャンプ」を始めて1年が経った。 キャンプを教える師匠とその弟子だった ふたりの関係が、ついに変化する…! 本編のほか、彰人や星崎が活躍する 特別番外編を全編収録! 読むとキャンプに行きたくなるNEOキャンプバイブル第16幕!
暴飲暴食で地獄を見た田中もガマンができない、この夏むしょ〜〜に食べたくなる激辛料理! カレー博士・みつぐが作る麻婆豆腐×カレーのスペシャルクッキング! 夏でハイテンションな田中の舌を満足させられるのか!? さらに、料理をたしなむ人のあこがれ・自家製小麦粉づくり。梅田が手塩にかけて育てた麦で、いざ小麦フェスタ! 暑いより、うまいで語れる夏にしよう!
「煉瓦の密室殺人」が帝都を震撼させるーー開化の象徴とも言うべき銀座の「煉瓦街」。明治期の最先端をいく街で、まるで江戸の魍魎が成したかのような「密室殺人」が巻き起こる。しかも現場は明治新政府の「罪」を暴き立てて評判を呼ぶ「のぞきからくり」の小屋の中だった!奇っ怪な猟奇事件を前に、ポリスはもちろん、我らが千羽兵四郎も一肌脱ぐことに。ミステリの香り高い一篇「幻燈煉瓦街」編、ここに開幕!!
「K」と高品。かつて医の世界で携え合った男たちの後継者が、今、目覚めの時を迎えている。 「K」の遺伝子を継ぐ一也(かずなり)は高品総合病院へ。高品の息子・龍太郎は「K」の村へ。 高品病院で一也を指導するのは、かつてKAZUYAの薫陶を受けた医師・谷岡の息子。一也の中に「K」の一族が持つ強い信念を見出し、大病院の明日の姿を描き始める。 そして龍太郎も、「K」の一族を守ってきた医療リテラシーの高い村で住人に揉まれながら、「何か」の才能を開花させる兆しが……。 『スーパードクターK』から脈々と受け継がれる魂とストーリー。 医療漫画の金字塔は、さらなる高みを目指して……!
遣唐使は日本の朝廷からどのような命を受けて派遣され、中国で何をしていたのかーー 2012年の直木賞受賞作『等伯』に続く、安部龍太郎氏の日本経済新聞連載小説は、対外的に「国家」としての土台を築き上げた8世紀・奈良時代の日本を、ユーラシア大陸・東アジアの中に位置づけて描いたスケールの大きな作品。安部氏の新たな代表作といっても過言ではない。 日本とユーラシアを結びつけるのは、唐で科挙に合格し玄宗皇帝の側近にまで出世したたぐいまれなる日本人・阿倍仲麻呂、そして仲麻呂とともに唐に渡り当時の大唐帝国のすぐれた文化・政治制度を内政に移植した学者にして政治家の吉備真備。唐からは、玄宗皇帝と楊貴妃、安史の乱を起こした安禄山、大詩人の李白や杜甫など、日本でも多くの逸話が知られる人物が続々と登場する。ついに帰国できなかった阿倍仲麻呂が日本の朝廷から帯びていた重大な密命とははたして…… 当時、吉備真備らが持ち込み移植した律令制度はその後いまに続く日本の法律の中に色濃く残る。日本の皇室の儀礼にもこの頃移植したものが少なからず存在し、鑑真和上の招聘による仏教の興隆など、「国家」としての土台はまさにこの頃に築かれたものである。チベット、新疆ウイグルなどとの中国の緊張関係は1300年前から連綿と存在していた。日本と中国の関係、日本と朝鮮半島の関係、中国と朝鮮半島の関係は古代から幾多の戦乱を経て、連綿と今に続くものである。歴史時代区分としては日本の古代を描いた小説ではあるが、ここが「東アジアの中の日本」の視座の原点かもしれない。 第一章 遣唐使来る 第二章 三人の運命 第三章 帰国と残留 第四章 それぞれの道 第五章 運命の岐路 第六章 出世の階段 (以下、下巻) 第七章 宿敵仲麻呂 第八章 明日への忍従 第九章 盟友再会 第十章 遠い祖国 第十一章 それぞれの道 第十二章 琴弾き岩
遣唐使は日本の朝廷からどのような命を受けて派遣され、中国で何をしていたのかーー 2012年の直木賞受賞作『等伯』に続く、安部龍太郎氏の日本経済新聞連載小説は、対外的に「国家」としての土台を築き上げた8世紀・奈良時代の日本を、ユーラシア大陸・東アジアの中に位置づけて描いたスケールの大きな作品。安部氏の新たな代表作といっても過言ではない。 日本とユーラシアを結びつけるのは、唐で科挙に合格し玄宗皇帝の側近にまで出世したたぐいまれなる日本人・阿倍仲麻呂、そして仲麻呂とともに唐に渡り当時の大唐帝国のすぐれた文化・政治制度を内政に移植した学者にして政治家の吉備真備。唐からは、玄宗皇帝と楊貴妃、安史の乱を起こした安禄山、大詩人の李白や杜甫など、日本でも多くの逸話が知られる人物が続々と登場する。ついに帰国できなかった阿倍仲麻呂が日本の朝廷から帯びていた重大な密命とははたして…… 当時、吉備真備らが持ち込み移植した律令制度はその後いまに続く日本の法律の中に色濃く残る。日本の皇室の儀礼にもこの頃移植したものが少なからず存在し、鑑真和上の招聘による仏教の興隆など、「国家」としての土台はまさにこの頃に築かれたものである。チベット、新疆ウイグルなどとの中国の緊張関係は1300年前から連綿と存在していた。日本と中国の関係、日本と朝鮮半島の関係、中国と朝鮮半島の関係は古代から幾多の戦乱を経て、連綿と今に続くものである。歴史時代区分としては日本の古代を描いた小説ではあるが、ここが「東アジアの中の日本」の視座の原点かもしれない。 第七章 宿敵仲麻呂 第八章 明日への忍従 第九章 盟友再会 第十章 遠い祖国 第十一章 それぞれの道 第十二章 琴弾き岩 (以下、上巻) 第一章 遣唐使来る 第二章 三人の運命 第三章 帰国と残留 第四章 それぞれの道 第五章 運命の岐路 第六章 出世の階段
ひたむきに、一途に生きた、小町の美しい人生ーー 小町の歌を手掛かりに紡がれた物語『百夜』 とともに、平安の「雅とあはれ」をたどる旅 「彼女の率直で必死な言の葉が描き出す真(まこと)の姿は、芯の強い、自分に率直な女性です。哀しみを友としながらも毅然として愛を全うした人。 私の中では、大きく豊かな女性として成長して行きました。 多くのしがらみや宿世(すくせ)に翻弄されながらも、最後まで自尊心を保ち、自らの心に忠実に生きた女性の、なんと魅力的なことでしょう。 私はぐいぐい引っ張られながら、小町の人生にのめり込んで行きました」 (本文より) 第一章 私の中の小町 第二章 小野小町の人生 母・大町との別れ 雄勝・多賀城 父親との融和と理解の場 六道珍皇寺 小町の能力 神泉苑 愛の真実を知る場所 雲林院 桜を扇に乗せて思いを伝える 仁明帝 深草陵 竹林と愛の悲劇 欣浄寺 小町は惨めに年老いたのか 山科の花と雪の里 随心院 平安時代の婚姻関係 香は男と女を結ぶ 業平と小町の出会い 慈恩院 魂を鎮めるところ 下出雲寺 父・篁との和解 笛を吹くということ 小町の歌の変遷 母恋い 鄙と都 出家というもの 石上寺 平安時代の暮らし 第三章 [対談]叶わぬところにあはれがある 高樹のぶ子×歌人・小島ゆかり
神奈川県警のエース・佐伯が挑むのは、警察全体を揺るがす未曾有の組織改変!しかしその裏には、あらゆる思惑が複雑に交錯していたのだったー。巨大組織を舞台に繰り広げられる裏切りの連続から目が離せない、スリリングな警察小説。最後に信じられるのは誰か?
発売前から話題沸騰! 著者の才能が爆発した、最強青春ブロマンス小説! 2023年、PHP文藝はこの本を、自信をもって送り出します! ●Story 十七歳の鬼島鋼太郎は、夏休みのある日、白いワンピースのような服に身を包む美青年と橋の上で出会う。「アストラル神威」と名乗るその青年は、『せいしゅん』をするために橋の上から川に飛び込んで溺れそうになるなど、予測不能な行動ばかりをとり、鋼太郎を困惑させた。 鋼太郎と友達になりたいと言う神威に対し、面倒に巻き込まれたくない鋼太郎は、悪い奴ではないと感じつつも、そのままその場を後にした。 しかし数日後、アストラル神威が鋼太郎の通う高校へ転入してくる。青春を謳歌しようとする神威に巻き込まれながら、鋼太郎もともに高校生活を送るが、そのうちに神威が抱える「恐ろしい秘密」を知りーー。
囲碁の世界に魅了され、驚異的なスピードで上達を続ける新人商社マン井山、囲碁の奥義につながる黒い扉の謎、そして会社人生を左右する運命の対抗戦。物語はクライマックスに向けて突き進みます。本書は週刊碁で連載され、多くの棋士や囲碁ファンに絶賛されたファンタジー囲碁小説を書籍化したものです。