2024年6月7日発売
オパールの炎オパールの炎
一九九九年に日本でピルが承認される約三十年前に、ピル解禁と中絶の自由を訴える一人の女がいた。派手なパフォーマンスで一躍脚光を浴びるも、その激しいやり口から「はしたない」「ただのお騒がせ女」などと奇異の目で見られ、やがて世間から忘れ去られてしまうー。謎多き女をめぐる証言から、世の“理不尽”を抉りだす圧巻の傑作長篇!
叡智の図書館と十の謎叡智の図書館と十の謎
逃げるか死ぬか答えるか。全知全能に至る扉を封じ守人は謎をかける。プロローグ・エピローグを新たに書き下ろした完全版。装画・六七質/挿画・田中寛崇。本格ファンタジーの新旗手による意欲作。
惣十郎浮世始末惣十郎浮世始末
罪を見つめて、人を憎まずーその男、服部惣十郎。浅草の火事で二体の骸があがった。同心の惣十郎は犯人を捕らえるが、指示役の足取りは掴めない。一方、町医者の梨春は惣十郎の調べを手伝う傍ら、小児医療書を翻訳刊行せんと奔走していた。事件を追ううちに、惣十郎がたどり着いた驚愕の真実とは。信じるもののため、あがく先に正義はあるのかー。改革の嵐が吹き荒れ、疫病が日常をおびやかす江戸後期。捕物帳の新たな傑作誕生!