2024年7月25日発売
通学先でのいじめを苦にして自宅に引き籠もった十二式。そんな彼女が次に目をつけたのは動画投稿サイトだった。ネット越しに不特定多数からチヤホヤされんとする機械生命体。彼女の危うい情熱に対して、二人静から家庭内PVバトルが提案される。地球のネット文化を守るべく、佐々木たちはルールを定めて投稿動画の再生数を競うことに。各々が自らの強みを活かして活動を開始。そうした只中、人生も空っぽのお隣さんは困窮していた。生まれてこの方、毎日を空虚に過ごしてきた彼女には、他者に誇れるものなど何もない。そんな彼女に救いの手を差し伸べたのは、諸悪の根源にして一家の問題児である十二式。彼女の手引きにより、お隣さんはVTuberとしてネットの海へ羽ばたき、ある才能を開花させていくー。TVアニメ第2期も制作決定の大人気シリーズ第九巻!
俺・芦屋珠雄はある種の神秘を継承する家系に生まれた普通の高校生である。とある事情により急ぎでまとまった金銭が必要になった俺は、道端で出会った謎の男の口車に乗せられて、高額の報酬と引き換えに謎の装置の処置を受けることになる。数日後、何の変化も自覚できないため、装置のことを忘れかけていた俺のもとを七瀬と名乗る少女が訪ねてくる。七瀬は装置の行方を追っており、その効果は“意識の連続性を遮断する”ものだと言った。それはつまり、今の俺はオリジナルの芦屋珠雄の肉体と人格と記憶を引き継いだ別の存在だということを意味しており…?暫定的に沼雄と名乗った俺は、自らが何に巻き込まれたのかを知るため、そして犯人の企みをくじくために七瀬と共に事件を追い始めるのだがー。
7か月かけた数々の発明により困窮する領地を救ったベルシュマン男爵家の兄弟コンビ。ようやく安定した長閑な生活を満喫する一家のもとに、王都の父から手紙が届いた。内容は建国記念祭を見に王都へ来ないかという誘いだった。ウォルフとルートルフは家族を連れて王都へ行くことを決める。しかし数日後、王都への道中、ルートルフは妹のミリッツァと一緒に謎の男たちに攫われてしまう。護衛の助けが間に合わない絶体絶命の状況に、ルートルフは勇気を振り絞り…!?さらに、自分が別世界の『記憶』を持っていることをこのまま隠し続けるのは難しいと考えたルートルフは、兄以外にも秘密を打ち明けることを決意してー。新展開の数々に目が離せない、頭脳派1歳児の本格異世界ファンタジー第3弾。
『発見者』の神痕を持つ冒険者ギルド職員のサズは、理不尽な理由から辺境のピーメイ村に左遷される。しかし、新しい出会いや多くの経験を経て、相棒イーファと充実した日々を過ごしていた。ピーメイ村の温泉の効能で、神痕の力を取り戻した彼は、世界樹のダンジョンに潜む謎を解明するため、再び王都に赴く。そんなサズは王都の仕事で、凄腕冒険者である幼馴染や左遷の原因となった上司と再会。彼らは新たに出会った「王都の魔女」の力も借りて、ダンジョン攻略と世界樹の謎を解明すべく地道に活動を続けていく。果たしてサズとイーファは問題を解決することができるのか!?一方で、世界樹の謎は相棒イーファの辛い過去も関係していて…。左遷された元冒険者の日常譚、第二弾開幕!!
最強のジョブ「転生勇者」とチートスキルを持つ転生者トーイは、能力や正体を隠しつつも、自身の功績が評価され正式に貴族へ叙せられ、授与式のため王都に赴く。授与式には、トーイと一緒にこの世界へ召喚されたクラスメイトたちや、トーイをいじめていた問題児であるアカバも出席していた。そして王女からトーイへ褒美が授けられた際、アカバたちが褒美を賭けていきなり真剣勝負を挑んでくる。果たして因縁の勝負の結果はいかに!?さらに王都でトーイは、美女エルフのアンネリーセに呪いをかけた冒険者や、王宮に潜む黒幕にまで出会ってしまい…。彼の自由な生活に平穏は戻るのか。正体を隠してセカンドライフを謳歌する、楽しい異世界ライフ、第三幕スタート!
晩夏の札幌。アンが「図書屋敷」で過ごせる期間も残りわずか。昼間は図書館の手伝い、夜中は「図書迷宮」の司書見習いとして励むなか、東京から継母の千冬がやってくる。「問題があればすぐに連れ戻す」と告げられた最悪のタイミングで、図書館の本が何者かに傷けられる事件が発生。被害に遭った本には気になる共通点があり…?大切な場所と“物語”を守るため、アンとワガハイは迷宮に入り、もみじと共に捜査を開始する。『走れメロス』『シンデレラ』他、名作を巡る三編を収録。
大聖女の証・聖痕を奪われ、窮地に陥ったエリーゼは「魔狼」と恐れられる騎士・ギルベルトの庇護のもと甘やかな日々を送っていた。しかし、ある日突然彼女の左胸に聖痕が再び現れる。もしこれが公になれば、この幸せな生活に別れを告げ、再び大聖女としての務めを果たさなくてはならないーそれはギルベルトとの別れを意味していた。複雑な気持ちを抱きつつも、聖痕について隠しながら過ごしていたエリーゼだったが、ついにその平穏が破られることになり…。
不吉の象徴と忌まれる白髪を持つ、前皇帝の娘・紅林。正体を隠して後宮で暮らす彼女は、その人柄と才知により次第に理解者を増やしていた。正体を知りながらも一途に紅林を愛する現皇帝・関玿(かんしょう)と幸せな時を過ごしていたある日、彼から「皇后にしたい」と告げられる。もし自身の素姓が明らかになれば国が傾くー紅林が葛藤する最中、外交交渉のため他国からの使者が後宮を訪れる。紅林の正体を知っているという王族の青年・王維は、秘密を守る代わりに妻になれと迫ってきて…!?
隣国との領土争いを回避した最強の魔法使いエルドと、聖女のネヴィレッタ。フラック村での二人の穏やかな日常がある日、隣国の姫との政略結婚を控えるレナート王子の訪問で破られる。結婚に反対する謎の勢力から身を隠すため、その姫ヘルミナが二人と生活を共にすることになったのだ。だが、ヘルミナがエルドと同じ地属性の魔法使いだったためにー。家族の温かさを知らないひきこもり魔法使いと不遇令嬢が、かけがえのない場所を見つける第2巻。
高校入学を控えた春休み、草は不思議な美術館に迷い込む。「けしてヘッドホンを外してはならない。バッテリーが切れる前に受付に戻る事」幾つもの奇妙なルール、完全無音の青の世界、壁一面に飾られた変な絵。まるで水中の迷宮みたいな館内で出会った少女・綾乃と筆談するうち、草はここに人の正気を失わせる異様なノイズが満ちていると気づきー。だが、他人のヘッドホンを奪う男の出現で一変。はりつめた緊張と疑心暗鬼のなか、男の放った悪意のゲームに巻き込まれていく。
和平のため、隣国の新王エセルバートに嫁いだ王女メルヴィリーナ。初夜、優しく新妻に触れるエセルバードだったがーなぜか彼は寸前で動きを止め寝室から立ち去った。そのまま一年、寝室を共にしてもらえなくなってしまい王宮では側妃を薦める動きも出てきてしまう。妖精が宿るという王妃の王冠に弱音を吐くメルヴィリーナ。するとその声を聞いた妖精が現れ夫の心の声が聞こえる魔法を(勝手に)かけてきた!?『今日もメルルは天使だ。このまま空き部屋に連れ込みたい』彼の本音はデレデレ甘々、そしてすごくエッチ!?心の声に、メルヴィリーナは勇気を出すけど…?
侯爵とメイドの母の間に生まれ、平民として暮らすミルティ。ある日父から異母妹の代わりに「呪われ公爵」と有名なシグルドに嫁いでほしいと頼まれる。顔合わせしたシグルドは噂とは違い、超美形だったが不愛想で年の離れた異母弟エリックとの仲もぎくしゃくしていた。「王命だから結婚したが、跡取りは弟だ。爵位も継がないし、君とは仲睦まじい夫婦にもなれない」そう言ってミルティとも距離を取ろうとするシグルド。寂しそうなエリックの母代わりになろうと奮闘するミルティだったがーなぜかシグルドからも愛されるようになり!?