著者 : かわい千草
文献学者、故・ジョージ・スペンサーの遺したタロットカード。そこに含まれた特別な一枚を狙う邪悪な影。カードのチカラにより意識不明状態がつづく下級生・ハリーズを救うためユウリはシモン、アシュレイと南へ旅立つ。 序章 第一章 鎖の囚われ人 第二章 神父の告白 第三章 いと忙しなき旅人たち 第四章 運命のトリオンフィ 終章 あとがき
ジョージ・スペンサーの蔵書目録から消えた「書物(ビブリア)」。それがなにかを知ったユウリは、自分が村で拾ったカードの出自が気になりはじめる……。「エッグ・ハント」イベントの陰で学院に忍び寄る闇の力とは……。 序章 第一章 届かないSOS 第二章 図書館の怪異 第三章 いと誉れ高きお茶会 第四章 悪魔のアルカナ 終章 あとがき
英国西南部、サマセットシャーにある全寮制のパブリックスクール「セント・ラファエロ学院」。湖を内包する広大な敷地に立つその学院は、さまざまな国から男子生徒が集まる名門校である。学生の一人、オカルトに造詣の深いコリン・アシュレイは、スペンサー家の蔵書を巡る企みに加担することに……。同じ頃、学院内では「魔に魅入られた」と怯える下級生と不思議な力を持つユウリ・フォーダムが対峙していた。 序章 第一章 日曜日の巡行 第二章 あてどない探索 第三章 狙われたタロットカード 第四章 伯爵家の蔵書目録 終章 あとがき
根付に魅了された友人の手伝いでオークションに参加することになったキース・ダルトンは、ユウリに同行を頼んだ。オークションで競り落とすことはできなかったが、欲しかった根付はユウリの手元へ……。伝説の彫り物師が作ったという印籠と根付に隠された秘密とは? 序章 第一章 ブレイク・アウト 第二章 異界とのボーダーライン 第三章 連続するアクシデント 第四章 非時宮のアイオーン 終章 あとがき
フランス中南部の山岳地帯を襲った集中豪雨。被害に遭った村の人たちは、村で発見された熊皮に宿る魔物が引き起こしたと噂する。同じころ、シモンの双子の妹たちは、二人の誕生会の準備に大忙し。招待者には、そのゆかりの場所に隠した招待状を探してもらうことに。それは、お誕生会での宝探しの前触れだった。むろんユウリは、ロアールのベルジュ家の城に招待されるのだが……。 フランス中南部の山岳地帯を襲った集中豪雨。被害に遭った村の人たちは、村で発見された熊皮に宿る魔物が引き起こしたと噂する。同じ頃、シモンの双子の妹たちは、自分たちの誕生日会の準備に大忙し。招待者には、そのゆかりの場所に隠した招待状を探してもらうことに。それは、お誕生日会での宝探しの前触れだった。むろんユウリは、ロワールのベルジュ家の城に招待されるのだが……。 序章 第一章 騒動への入り口 第二章 届かなかった招待状 第三章 王の熊 第四章 ウルスラの銃弾 終章 あとがき
ローマ郊外の地下遺跡発掘現場で発見された鉛の板。その板に刻まれた文字を読んでから、ダルトンの友人・アンソニーは心身を病んでしまう。アンソニーは鉛の板に刻まれた呪詛によって呪われたというのだが……。ダルトンに頼まれたユウリは、アシュレイの知識を頼り、三人はローマを訪れるのだった。 ダルトンの友人を助けたいーー。 ローマ地下遺跡に秘められた謎とは? ローマ郊外の地下遺跡調査現場で発掘された鉛の板。そこに刻まれた文字を読んでから、ダルトンの旧友・アンソニーは原因不明の不調で心身を病み「自分は呪われた」と繰り返し訴えるのだった……。 一方、時を同じくして聖天使城(サンタンジェロ)からイタリア人女性も姿を消した。ふたつの事件に、関連はあるのか? ユウリは、密儀宗教などに詳しいアシュレイを頼り、ダルトンを含む三人でローマへと向かうのだった。 序章 第一章 予定不調和 第二章 思いがけない凶報 第三章 いにしえの都、ローマ 第四章 夜の女王 終章 あとがき
シモンに忍び寄る魔の手! 新シリーズ第2弾! シモンに近づく女の正体は!? ユウリがとった行動は!? 英国の全寮制パブリックスクールでの同級生、ユウリとシモンは親友以上の関係だ。二人は通う大学はロンドンとパリに離れてしまってはいたが、シモンは週末にはユウリのもとへ足をのばしていた。そんなある日、やはり高校の同級生でユウリと同じ大学の俳優、オニールの舞台の打ち上げパーティーで、事件は起こった。シモンに近づく女にユウリが見たものとは……!? 序章 第一章 持ち出された秘密 第二章 使い魔の影 第三章 混乱極まる使者たち 第四章 隣人のいる家 終章
お待たせ! 新シリーズスタート 此方と彼方を結ぶ時が流れ出す!! パリ大学の学生、シモン 神出鬼没のアシュレイ そして、行方知れずのユウリ…… 英国の全寮制パブリックスクールで、唯一無二の親友だったユウリとシモン。が、2ヵ月前のある事件でユウリが行方不明になり、シモンは失意の底にいた。そんな兄の姿を見て、予知能力を持つ弟のアンリは自分の見た夢の話をするかどうか迷っていた。一方、パリに住む画家志望のミリアムは奇妙な夢のお告げで、一心不乱に梯子の絵を描いていた。アンリの夢とミリアムの夢、その先には……!? 序章 第一章 ミリアムの夢 第二章 月の王の帰還 第三章 天使の忠告 第四章 アザゼルの刻印 終章