著者 : きんし
帝国第11前線基地魔導図書館、ただいま開館中 2 王国研修出向帝国第11前線基地魔導図書館、ただいま開館中 2 王国研修出向
『魔導書』と『魔王雷』、双方の使用禁止という協定が成立しても、なも戦いは続く。そんな折、『魔導書』の指導のため、帝国から王国へ『魔導司書』が出向することに。呼ばれるのは、当然…「出向ですわ」「嫌すぎますわ」帝国第11前戦基地魔導図書館司書、カリア・アレクサンドルその人。本を愛し、愛しすぎたゆえにまんまと戦場まで連れて来られた挙句魔王軍と現場突発交渉しちゃう女は、どんな国、どんな戦場でも「司書」としての軸をブラさない。戦争という現実に司書は吠え猛り、蛮勇と矜持の牙を立て走るー!
帝国第11前線基地魔導図書館、ただいま開館中帝国第11前線基地魔導図書館、ただいま開館中
“連合軍”と“魔王軍”との長い戦いは果てなく続き、人類は鉄と火を主力とした軍隊と『勇者』『魔導具』といったいまや希少な神秘の力に頼り、戦い続けていた。軍部は戦況を打破するため、過去の遺物『魔導書』の兵器転用を図り始めるがーそこに、ただひとり、抗う女がいた。それは軍基地図書館の『魔導司書』の任を受けた女。本を愛し、愛しすぎたがゆえに職を失い、まんまと戦場まで連れてこられてしまった女。筋金入りの、司書ーカリア=アレクサンドル。本を愛する司書の誇りが、戦争という現実に抗い始める。
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