著者 : さとやす
初夏の夜、奥多摩の街外れに突然現れた概念空間で、一つの戦闘が行われた。それはかつて3rd-Gが生み出した人型機械「武神」同士によるものだった。 3rd-Gは、神々の力を持つ人々が創り上げた自動人形と武神と呼ばれるロボットの世界。そして、60年前の大戦時のある出来事により二つの穢れを持つという。 佐山たちは、この3rd-Gを次の全竜交渉の相手に選ぶが、この穢れにより全Gを敵に回す危険性を抱え込むことに……。 はたして、3rd-Gが持つ二つの穢れとは何か? 二体の武神の闘いの意味は? 佐山たちは過去の遺恨を取り除き、無事交渉を成功させることができるのか?
今まで味方であったはずの2nd-Gとの全竜交渉は、佐山と月読の事前交渉により一つの方向性を与えられていく。誰もが過去を忘れないために、そして目を醒ますために……。 かくして、一度は恭順した2nd-Gとの戦闘が開始された。突然、知覚不可能となる“歩法”を使いこなす軍神・鹿島と剣神・熱田。 名が力を持つ概念空間の中で、はたして佐山たちは彼らに勝利し、無事、概念核の八叉を封印することができるのか!? そして、相反する二つの道に対して、佐山が、鹿島が、新庄姉弟が、それぞれ選んだ答えとは!?
マイナス概念による世界の崩壊を防ぐため、全竜交渉部隊の長となった佐山御言が、次に相対することになったのは、2nd-Gと呼ばれる日本神話の八叉を概念核にもつ世界だった。2nd-Gは60年前の概念戦争で既に滅び、現在はLow-G(しかも佐山と同じUCAT)に帰属しており、交渉は簡単に成立するかに思えた。だが、過去の遺恨を残した彼らとの交渉は難航し、新たな戦闘へと発展していく…。選ばなければならない未来への2つの道。果たして、2nd-Gの人々が、そして佐山が、新庄が選んだ答えとは…。川上稔が贈る新シリーズ。第2話スタート。
祖父の遺言により、10個の異世界との戦後交渉を任された佐山御言。この交渉に成功し10個の概念を解放すれば、マイナス概念の加速で滅びようとしている自分たちの世界が助かるという。 佐山は、この交渉権を本当に引き受けて良いものか迷いながらも、一個目の異世界1st-Gとの戦闘に巻き込まれていく……。 10個あると言われる概念世界と、この「世界」の間に過去何が起こったのか。現代にまで残された遺恨を解消し、佐山は無事1st-Gとの“全竜交渉”〈レヴァイアサンロード〉を果たすことができるのかーー!?
かつて世界は、平行して存在する10個の異世界と戦闘を繰り広げていた。概念戦争と呼ばれるその戦争に勝利してから60年。全てが隠蔽され、一般の人々に知られることなく時が過ぎた現在……。 高校生の佐山御言は祖父の死後、突然巨大企業IAIより呼び出しを受ける。そして、この世界がマイナス概念の加速により滅びの方向へ進みつつあること。それを防ぐには、各異世界の生き残り達と交渉し、彼らが持つ10個の概念を解放しなければならないことを伝えられる。 かくして、佐山は多くの遺恨を残した概念戦争の戦後処理として、最後の闘いに巻き込まれていくが……。
占拠された王城で孤立した優緒を救い出すため、青江は単身城内に潜入した。 だが、優緒は既に十三亜神エダムザと共謀したアルゴによって捕らえられ、かつてDTを崩壊の危機に陥れた大神降誕の再現は、まさにカウントダウンの時を迎えようとしていた。 「諦め」と「希望」、「必殺」と「最強」、そして「奏荷」と「騒荷」--。青江は、相反しながらも互いを補い合うそれらの答えを求め、自分を信じた優緒の元へ向かう。 しかしその最中、王城結界内はDTで未だ誰も経験したことのない1000倍加圧の世界となり、ついに言詞塔BABELが大神遺伝詞の抽出を始めた!
全ての物質が電詞情報として変換され、再構築された都市DT。そこはかつて大神を降誕に失敗し、一度記憶を封じられた都市である。日本政府の特殊部隊班長の青江は、重犯罪者アルゴを追い、自らも犯罪者という身分を偽装してDTに入市する。だが、DTは神の信託を降ろす預言塔BABELの起動や、封じられた記憶の公開を間近に控えていた。青江は、DTを治める十三亜神の一人であり、自分の後輩であった優緒と再会して捜査を進める。だが、アルゴは亜神の一人エダムザと共謀し、王城を占拠。過去DTを壊滅の危機に陥れた神の降臨を再び起こそうとしていた…。都市シリーズ最新作、第8の都市登場。
遂に“機甲都市化計画”の真の目的が明らかになった。G機関は独逸を勝利に導くために計画を進めていたのではなく、時虚遺伝詞を崩壊させ、予言書に謳われた“破滅の転輪”を起こし、全世界の時を一千年前に戻そうとしていたのだ。G機関の長レーヴェンツァーンは、既に超大型言詞加速器“トリスタン”の内部に入り、崩壊を引き起こす駕発動の時を静かに待つ。一方、反独隊のヘイゼルとベルガーは、歴史の連環を断ち、新たな歴史を刻むために、“新伯林”に突入。それぞれの信じる正義のために、両者にとって最後の戦闘が始まる!「機甲都市伯林」シリーズ、遂に完結。
1943年、独逸G機関は全高1マイルを超える超大型言詞加圧炉“トリスタン”を完成。ついに伯林は国家の防護と援護の要塞=機甲都市としての機能を始動した。 しかし、予言に謳われた世界の崩壊は刻一刻と迫りつつあった。何故、世界は崩壊しなければならないのか? それを阻止する方法はあるのか? 激しさを増す独逸と連合軍の戦争の中で、全ての流れを受け入れようとするG機関長レーヴェンツァーンと、新しい歴史を刻もうとする反独隊のヘイゼルは、それぞれの信じる未来を実現するため行動を開始した……。
英国軍による独逸本土への大規模空爆の日が迫っていた。それに対し、独逸G機関は西の守りを固めるため、言詞砲塔を搭載したガルド級航空戦艦“葬送曲”をついに実戦配備する。 一方、反独隊に入隊したヘイゼルは、ベルガーと共に独逸に潜入。反独隊の長ペイルの救出と、独逸空爆の支援のため行動を開始した。 国家の存亡を賭け“機甲都市化計画”を進めるG機関と、それを阻止すべく独逸国内に侵攻する連合軍。 両軍の戦いは熾烈を極め、そして、“大障壁”と呼ばれた時代の後に全ての歴史が再構築された「都市シリーズ」の世界で、再び独逸は崩壊の危機を迎えようとしていた……。
水底に沈んだ一組の男女の亡骸。それは、日本全国を巻き込み、東西分裂のきっかけとなった近畿動乱のひとつの答えだった……。 それから13年。東西に分かれながらも微妙な均衡の上に保たれた平和が再び崩れようとしていた。大阪圏で新たな最強神器を作るために言詞加速器IXOLDE〈イゾルデ〉が開発されたのだ。 IXOLDEの起動を阻止すべく、矛盾都市〈ゼノンシティ〉-TOKYOから東京圏総長の中村秀久らが中立を保つ名護屋圏へ侵攻。詞変線〈オルタードライン〉を越え、大阪圏に潜入した。 大阪圏はなぜ失われた最強神器を再生させるのか? それぞれがそれぞれの答えを求め、今、大阪を舞台に東西の新たな覇権戦争が始まる!
崩壊する香港の空に舞う大地竜。地上では匪天たちと香港商店師団の最後の闘いが始まった。 虐げられた天使たちのため、香港と引き換えに天界復活の悲願を賭けたダブルリーと、人間と天使の共存のため、風水に夢を託し香港を救おうとするアキラ。 相反する兄妹の想いはそれぞれ叶えられるのか!? そして、香港崩壊のカウントダウンは止めることができるのか!?
遺伝詞〈ライブ〉が奏でる魔都ーー香港。人と異族が住むこの街を守るため、匪天の少女〈ナイン・アンゲル〉アキラは香港商店師団〈ホンコン・ヤード〉の一員として、日夜奮闘していた。 そんなある日、香港一の五行師ジェイガンが殺害された。殺したのは、強大な風水の力を持つアキラの兄ダブルリー。 人間に差別され隔絶されて暮らす匪天たちのために、ダブルリーは巨大な風水紋章を起動させ、天界を復活させようとしていたのだ。 次々に産み出される地水火風四行の龍に崩れゆく香港。 ジェイガンを訪ねて来た弟の五行師ガンマルとアキラは、ダブルリーの野望を阻止し、香港を救えるのか!? 香港の未来を歌う飛翔歌は何を語るのか!?