著者 : しずまよしのり
日本を発ち、海路にてヨーロッパを目指す新田良造とオレーナ。しかし、上海に続きシンガポールでも襲撃を受け、旅程の変更を余儀なくされてしまう。良造たちは、ユダヤ人騎兵・グレンの仲介でイギリス軍艦に乗船し、なんとか追っ手を撤いてインドに上陸するものの、ウクライナに辿り着くためには陸路で中央アジアを縦断せねばならない…。そして、砂塵舞う地で一行を待ち受けていたのは、“二つ角の姫君”率いる盗賊の手荒い歓迎だったー。『マージナル・オペレーション』のタッグが放つ凍土の英雄譚、華麗なる第二幕!
教会歴526年ー。世界には魔女がいて『魔術』が存在していた。そして、世界はまだ『魔法』を知らなかった。そんな時代、人々に“獣堕ち”と蔑まれる半人半獣の傭兵がいた。日々、人間になることを夢見る彼だったが、その数奇な運命を一人の魔女が一変させる。「-戻りたいのか?人間に。ならば傭兵、我輩の護衛になってくれ」ゼロと名乗る魔女は、使い方しだいでは世界を滅ぼしかねない魔法書“ゼロの書”を何者かに盗まれ、それを探す旅の途中だという。傭兵は、人間の姿にしてもらうことを条件に、大ッ嫌いな魔女の護衛を引き受けるのだが、禁断の魔法書をめぐって人々の思惑が絡み合い…。第20回電撃小説大賞・大賞受賞作!
人民解放軍14万人 VS 3000人の子供たち アラタたちを切り捨てる西側諸国、裏切るミャンマー軍── 四面楚歌の状況の中、人民解放軍の大攻勢が開始される……! この劣勢(マージナル)な局面で、新田良太(イヌワシ)の作戦指揮(オペレーション)が暁を呼ぶ──。 芝村裕吏が贈る英雄譚、ついにクライマックス!
日露戦争屈指の激戦、黒溝台の戦いで奮戦しつつも負傷した騎兵大尉・新田良造。帰国後、彼にもたらされたのは、不可解な元敵国からの叙勲と、家出同然で日本にたどり着いた可憐なコサックの公女だった。公女オレーナの必死の懇願もあり、陸軍を辞める良造。そして、日本国内務省からは「オレーナに協力し、極東にコサック国家を建設せよ」という任務が与えられる。広大なユーラシア大陸を舞台に、大日本帝国の勇敢なる騎兵大尉にして、“一人目のアラタ”新田良造の戦いが始まるー。『マージナル・オペレーション』のタッグが放つ凍土の英雄譚、ここに開幕!