著者 : すまき俊悟
七夕も近づいた夏のある日。満月堂に“珍客”が訪れる。聖獣界の主、聖獣王は、この世界の『観測者』ツクモのアシスタントとして働くクルンを“審査”しに来たのだという。ところが審査日当日、楽勝かと思われたテストは、予期せぬトラブルで…。傷心から満月堂を飛び出してしまったクルンを追って、ツクモと新太は聖獣界に向かうー!?七夕パーティーでのカラオケデュエットなどツクモとの“距離”が近づく(?)一方で、俺は、クルンとの関係もまた変化していたことに気付いていなかった。ちくしょう、行くなクルンっ!とことん“残念”なキャラクターたちが織り成すファンタジック・ラブコメ、第3弾。
「満月堂」の本を無料レンタルできる権利と引き換えに、満月ツクモの裏家業である“世界修復”を手伝うことになった桐島新太。相変わらず傍若無人なツクモに振り回される毎日だけど、そこは惚れた弱みというヤツで(?)。健気なオコジョ少女・クルンの癒しもあって、こんな“関係”も悪くないなと思い始めていたのだが…。そんなある日、ツクモの前に突如謎の少女が現れた。「あなたには観測者としての才能がありません」-って、何そんな今さら的なことをエラそうに言ってるんだこの人は!?果たして、この少女の目的とは?やっぱり“残念”なキャラクターたちが織り成すファンタジック・ラブコメ、第2弾。
「人生教訓メモ」を手に平穏な読書ライフを望む、高校生・桐島新太。新太は、不思議なモノが“視え”てしまう困った体質の持ち主で、今日もそのせいでバイト先をくびになってしまう。傷心状態の新太が、偶然見つけた貸本屋「満月堂」に立ち寄ると、そこにはやけに態度の大きな店員の女の子・ツクモと、バイト先で見かけたオコジョ少女がいて…。ツクモは、自分を“世界の設計図”を補修する“観測者”だと言い、新太の不思議なモノが見える理由を教えるかわりに、仕事を手伝うように命令する。しかも手伝わないと世界が終わるーって、ここ貸本屋だろ!?ちょっと“残念”なキャラクターたちが織り成すファンタジック・ラブコメ。