著者 : ぶーた
それは、いつからだったろう。この世界に奇妙な現象が起こり始めた。人が、その名前も、周囲の人たちとの関係も、そしてその存在すらも、全てを忘れ去られてしまう。忘れられて、誰の記憶からも消えてしまうのだー。-忘却病。いつしかその現象は、そんな名前で呼ばれるようになった。全ての人が全ての人を忘れたとき、それが世界の終わりになるのだろうか…。それに抗うかのように、僕は保健室登校の桜良先輩と一緒に、忘却病に罹った人の最後の望みを叶える『忘却病相談部』を始めることになった。忘れられて行くクラスメイトたちとの交流の中で、やがて僕はこの現象に隠された真実に迫ることになるがー。
ダンスパーティから一夜が明け。現実では、希が失踪してしまい大騒ぎになっていた。ログから手がかりを捜す陽翔たちは、“リユニオン”上空に浮かぶ巨大な城を発見する。常識外れの無境センスによる創造物…だが、希を捜す“スバル”一行の前に現れたのは、“グノーシス”の使徒たちだった。「消えなさい、スバルの星々。夢幻の闇のなかへー」そして、激闘のさなか。旭姫に悪夢が忍び寄る…。“スバル”と“グノーシス”、遂に正面衝突へ!革新的青春オンライン、慟哭ひびく第5弾!
クライヴが合流し、一大イベント“フェスティバル”に参加するスバル一行。競竜、闘技場、チームスポーツ、パレード参加…。貴法やエリシアも巻きこんで、つかの間の平穏を楽しむ。一方リアルでは、陽翔と咲月がスバルの最後のメンバーである希の家を訪れる。だが、再会した彼女は、陽翔たちの知る希とはまるで別人だったー。そして、フェスティバルの最終日。永遠の愛が誓われる聖夜に、ダンスパーティで踊るのは…?革新的青春オンライン第4弾。それぞれの想いを胸に、夏の夜は更けていく。
超位ギルド“ディバイン”を撃退し、ますます名声を轟かせる“スバル”一行。陽翔のセンスに耐えうる剣を求め、魔の海域に船を出すのだが…そこに現れたのは、かつての仲間、変幻使いのクライヴだった。しかし再会を喜ぶ間もなく、彼は姿を消してしまう。一方、貴法は調査の結果、旭姫の情報を拡散した黒幕の名に辿りつく。敵の目的とは?そして、エリシアの口から語られる旭姫をめぐる真実とはー?リアルとゲームが交差するとき、世界に変革の鐘が鳴り響く!革新的青春オンライン、驚天動地の第3弾!
“無垢なる闇”を打ち倒し、不完全ながら復活を遂げた“スバル”。その報は“リユニオン”を駆け巡り、ついに2つの超位ギルド、“ブリルソサエティ”と“サザンクロス”が動き出す。それを知った貴法率いる“イルミナティ”も行動を開始し、旭姫をめぐる戦いは激化の一途を辿っていた。一方、現実に戻っても旭姫ばかりを気にする陽翔に、咲月は小さな苛立ちを覚えていた…。「咲月、僕と君は共犯者のはずだ」-貴法の言葉に揺れる咲月、秘した想いの行く末とはー?革新的青春オンライン、竜虎が穿つ第2弾!
かつて世界的人気のMMORPG“ユニオン”で、伝説となったパーティがあった。名をスバル。小学生の幼なじみたちで結成されたそのパーティは、それぞれのセンスでゲームの頂点を極めたがーある死亡事故をきっかけに“ユニオン”はサービスを終了。幼なじみたちはバラバラになってしまう。…6年後。高校生の陽翔は、ログインした新生“リユニオン”でひとりの少女と再会する。スバルの仲間であり、6年前に死んだはずの幼なじみー旭姫。彼女は電子の幽霊か、それとも…?リアルとゲームが交差する、革新的青春オンライン!
突如転校してきた森山燐は不治の病を患っていた。俺は彼女と共に、ライブを演り、最高の時間を共に過ごし…そして、燐は死んだ。俺に残されたのは、取り返しのつかない、たったひとつの後悔ー決して伝えてはいけなかった言葉。俺があんなことを言いさえしなければ、きっと、燐は最後まで笑顔でいられたのに…。-二度めの夏。タイムリープ。俺はもう一度燐と出会う。あの眩しい笑顔に再び。ひと夏がくれた、この奇跡のなかで、俺は自分に嘘をつこう。彼女の短い一生が、ずっと笑顔でありますように…。
神を創生する千早計画ーまだそれは未知であり開発途中であるが、手にすれば世界を操る可能性を秘めていた。それを封じた宝珠は星宮市で保管されていたのだが、ある人物が宝珠を盗み出そうとする。その人物に雇われたのは桁違いの霊力を操る霊能者達。万能な天剣を持つ八雲でも歯が立たず致命傷を負い、やすやすと宝珠を渡してしまうことに!皆が苦戦していた犯人確保に加わったのは、家出した八雲を捜し追いかけてきた妹の茜。彼女は兄と違い才ある剣豪だったが、謎のロシア美女の手に落ち、窮地に追い込まれる。神を創生し操る千早計画の全貌、そして茜の正体とは!?神を殺めるミッションを課せられた、アクションファンタジー第2弾!
神務省に所属する退魔官の八雲は神・アマテラスの命を受け、新任の美少女・聖と共に星宮市で起こっている事件について隠密捜査を行うことになった。星宮市は霊能特区と呼ばれる地であり、そこにある星宮学園は霊能者養成機関でもある。二人はこの学園に編入し事件の裏にいる者を探ることが任務なのだが…。そうそうに正体がバレ、皆の注目の的となってしまう。おかげで学園を統治している生徒会長の宝生と副会長の土門に目をつけられ、八雲たちは追い詰められていく。一見、明るく穏やかな学園だが、その裏に隠された真実とは!?能力者の力を集める魔物の正体とそれを操る者の本当の目的は…“神”を求める人々の闇が、街を覆い尽くしていく!