著者 : へちま
★次にくるライトノベル大賞2022 10代読者投票 第5位 20代読者投票 第3位 男性読者投票 第4位 ★このライトノベルがすごい!2023 総合新作 第6位 12月、僕は春瑠先輩が通う大学の推薦入試に落ちた。 海果は落ち込む僕をからかいながらも、「イルカの髪飾りをなくしたから一緒に探してほしい」と僕を街に連れ出す。 海果なりに元気づけようとしてくれているのかも? しかし、彼女が連れて行く場所はすでに閉店していたり、今は違う建物だったり……。 “以前にも海果とこの場所に来たような”不思議な感覚を覚える僕。 そんなとき、木更津に帰ってきていた春瑠先輩と再会しーー 今はもう海果が見えないという先輩から語られるのは、僕の初恋を揺るがす『違和』について。 「キミは今でも、わたしのことが好き?」 “幸運のイルカ”の真実と結末は。
夏休みが明け、僕は受験勉強に勤しみながら後輩・冬莉と過ごす時間が増えていた。朝は一緒に登校し、放課後はちゃんと勉強してるのかと差し入れを持ってくる。そんな他愛ない日々の中、いつものように体育館でピアノを弾いていた冬莉は文化祭の合唱伴奏を頼まれー「夏梅センパイの思い出に残ってほしいので、文化祭に出ます」冬莉はそれを引き受けることに。面倒見がよくて、僕が春瑠先輩と“陽炎の夏”に遭遇したときも支えてくれて。からかい甲斐のあるかわいい後輩…なのに、僕の記憶から、彼女との思い出がだんだん霞み始めていたー。“忘却の夏”が訪れ、もう一つの片想いが動き出す。
夜空から星が失われた村で、高校二年生の今村星馬は日々を惰性で過ごしていた。なにかを始めようにも、きっかけが見つからない。しかし、そんなモノクロの日常が、不思議な少女との出会いによって色付いてゆく。「わたしは今年、この学校で、星夜祭を復活させます!!!」クラスに留学してきた銀色の髪の少女、プレア・モモベルの宣言。そして、偶然彼女の“秘密”を知ってしまった星馬は、同級生の英人や千湯里も巻き込んで星空を取り戻す手伝いをすることに…!?忘れられないひと夏の出会いと別れを描いた、青春ノスタルジック・ファンタジー!
「わたしは、ほくちゃんがいればいいんだよ…」相思相愛の幼なじみがいるのに、美人で変わり者の上級生、冴音子とつきあいはじめた高校生の北斗。小学生の頃に出会い、あたたかな時間を一緒に重ねてきた幼なじみの春は、北斗の実の妹だった。そのことを隠したまま、北斗は春を遠ざけようとする。小さな春、泣き虫の春、怖がりの春ー。世界で一番大切で守りたい女の子が血の繋がった妹だという現実に、苦しむ北斗。そんな北斗を一途に恋する春。二人が辿り着く結末とはー
幸運のイルカに出会えたら、片思いが動き出すー恋バナになると必ず話題になる噂話だ。一笑に付していた僕・白濱夏梅の目の前に、イルカの髪飾りの似合う少女・海果が現れる。髪飾りと噂話をこじつけるなんて…そう思っていた矢先、「ここにいれば夏梅くんに会えるかな、と思ってさ」大学進学で上京していた初恋の相手・広瀬春瑠先輩と再会し!?昔のように遊んだり、勉強をみてもらったりー長年の片思いが報われるような時間。「時々ね、キミが晴太郎先輩に見えるときがあるの」でも、動き出したのは僕の片思いだけじゃない。僕の亡き兄に恋していた春瑠先輩の片思いも、動き出してしまったんだー。
転校生は、元カノだった!中学時代、理知は孤高の美少女渋谷ないると、秘密の恋人同士だった。放課後の生物室で誰にも内緒の甘く濃密な時間を過ごしていたが、ないるは転校してゆき、理知に一方的に別れを告げた。そんな気まずい相手とクラスメイトになり、席も隣になってしまう。高校生になって、いっそう大人びて美人になったないるを無視しつつ意識せずにいられない理知。一方ないるも、理知に冷たい横顔を向けつつ、意味深な発言を繰り返し…。翻弄される理知と、ないるの本心はー。
夏の終わり。人付き合いが苦手な僕の前に現れたのは、記憶喪失の幽霊、レイナだった。レイナに取り憑かれた僕は、彼女を成仏させるため、記憶を取り戻す手助けをすることになった。けれど、天真爛漫でお節介なレイナの存在は、僕の日常を大きく変えていき、そして僕の心さえも奪ってしまった。だけどこの気持ちは絶対に伝えることはできない。レイナの死の真相と彼女の後悔を知ってしまったから…。後悔と一途さと失われた記憶が紡ぐ、“7つ”の好きだと言えない理由。大切だからこそ、伝えられない想いがある。ほろ苦くて、ちょっぴり泣ける青春ラブストーリー。-それでも、好きだと言えない。