著者 : ぽりごん。
「明君が二人いればよかったのにね」研究漬けの明は、茜の軽口をきっかけに自らの複製ロボを作る。学校に通う役割を与えられた『ロボ明』は、生活を通して茜との記憶を回想しながらやがて自己を確立していき──
瑠音と正式に付き合うことになった矢先、果南と肉体関係を持ってしまった。俺と果南の関係に怪しいものを感じ取った瑠音は、しかしまだ何も問い詰められずにいた。 あれから一週間。その間になんとか問題を解決するつもりだった。果南とは親友同士に戻り、瑠音とは裏表のない恋人に戻る。そのつもりだったのに。 「言ったでしょ、親友……。私はバレちゃった方が君を独り占めできて嬉しいんだよ?」 あざとくも破滅的な果南の企みの前に、事態はただただ悪くなり続ける。 そしてーー。「さよなら、ワタ」
小学生の時からの幼馴染・藤代瑠音(ふじしろ るいん)は、誰だって自然と振り返ってしまうような美人だ。突き抜けるように快活で、いつでもオシャレで、みんなの注目のギャル。そしてーー自他ともに認めるビッチだ。常にセフレがいて、昨日も駅前でイケメンとイチャついているのを目撃した。 一方の俺こと宮澤恆(みやざわ わたる)といえば学校の日陰者で、今や瑠音とは全然縁もなくなっていたのだが……。 「ねえワタ。私たち、付き合わない?」 俺と君が? いやいや、それ絶対に裏があるじゃん。そう思いつつ、かつての初恋相手である瑠音からの告白をつい受け入れてしまいーー。 性に奔放な彼女と過ごす、青くてちょっぴり危険なラブストーリー。
「ねえ、たけぴーはどう思う?」栞さんから丸投げされたのは、この高校にいるという“美人現役女子高生作家”の捜索依頼。著書を探しに訪れた書店で更紗と遭遇し、「その作者って、三年の福間さんなんでしょ」あっさり解決かと思いきや…真相はもう少し、複雑な恋愛事情が絡んでいてー。一方で近づく秋の学園祭。作家捜しで妙な名声を得た僕は舞台の脚本を書くことになっていた。とある事件からエースと部員が抜けた演劇部。部に残された戸部先輩に思い出作りだなんて言わせないため、瀬奈たちも巻き込んで準備は進み…しかし迎えた本番、何者かが脚本を書き換えていたことが分かり!?
学生という生き物は、日々「わからないこと」の答えを探している。明日のテストの解答、クラス内の評判、好きなあの子が好きな人。かく言う僕・竹久優真も、とある問いに直面していた。消しゴムに書かれていた『あなたのことが好きです』について。それは憧れの文学少女・若宮雅との両想いを確信した証拠であり、しかしその恋は玉砕に終わった。つまり他の誰かが?高校に入学した春、その“勘違い”は動き出す。「ちょうどいいところにいた。ちょっと困っていたとこなんだよ」太陽少女・宗像瀬奈が拾い集めてくる学園の小さな謎たちーそれらは、いくつもの恋路が絡みあう事件だったんだ。
高二の宏樹の日課は不登校の幼馴染ユキの家に毎日通うこと。何度呼びかけても部屋から出てこない彼女に宏樹は最後の手段を使うー。「何か俺にできることない?何でもするから」「…それなら、毎日私とキスして。そしたら学校に行く」彼女の真意が分からぬまま、ユキの部屋で、屋上で、放課後の教室で。誰にも見つからないように何度もキスをした。「初めてだから…上手くできないかも」「下手くそなキスでごめんね、もっと上手くなるから」「…続き、していい?」俺たちは付き合ってない。なのに、どうして俺とキスするの?キミの本当の望みは?これはキスから始まる背徳ラブコメディ。