著者 : ゆうきりん
迷宮の生存者たちの実質的なリーダーであった導師ゼンデンが復活した“魔王”に殺害された…。そのニュースは残された者たちに衝撃を与えた。生還の可能性への強い不安とー醜い権力闘争。少しずつ狂い始めた街と、その運営に見切りをつけ、脱出の手がかりを掴むべく『アムリヤ魔法機巧工房』へ単独で向かうことを決めたナギたちのパーティだったが、仲間の一人であり、ゼンデンの弟子であった魔法遣い・クラムが、次期指導者を目論む勢力の罠にかかり、囚われてしまう…!この末期的な状況すらも、ナギの料理は果たして覆すことが出来るのか…!?急展開のシリーズ第3弾!
巨大なダンジョンへまるごと崩落した街・フライドエンド。最も下層へと落とされながら、辛くも人々が多く残る主街区へと生還した料理人の息子・ナギとその仲間たちに、ある依頼が舞い込んだ。魔法遣いたちの術によって連絡が取れていた街の生き残り区画の一つ、「13区」との交信が途絶えたのだ。13区の状況を確かめ、生存者を救出することー。これを達成すれば公式に冒険者資格が下りるとあって、ナギは張り切ってその依頼に挑む。装備を整え、剣士ガローム率いる熟練の冒険者パーティとともに、再び迷宮サバイバルへと挑むナギたち。13区に一体何が起こったのか?果たしてその真相はー!?
突然出現し、辺りのすべてを飲み込んで消える謎の大災厄“マンタダルウェヴ”。森耳族の娘ルィドアは幼馴染の半獣の少女シナノと共に、この大災厄の正体を探る命を受けた。各種族の代表と合流すべく街を目指す彼女たちだったが、道中で巨大な獣ラパトに襲われてしまう。しかしその時、シナノの首輪飾りの鈴が奇妙な音を立て、伝説の狩人マタギこと、現代ハンターの雅彦が姿を現したー!!狩ったら食べるファンタジー異世界狩猟&グルメライフ第2弾!!
「やってられるか!こんな毎日…!」冒険者になりたいけれど、剣や魔法の才能はないただの料理人の息子・ナギ。実家の食堂の手伝いの日々に絶望した彼は親に黙って旅に出ようとする。が、一歩踏み出したその瞬間!突如として足元に開いた巨大な穴へと滑落した!目覚めたのは謎の地下大迷宮。街全体がダンジョンへと崩れ落ちるという、未曾有の事態にナギは巻き込まれてしまったのだー!父の若き日の遺産・移動炊具車(屋台)に宿っていた炎の精霊・エンヒや、同じく崩落を生き残った戦闘神官の少女・リヴとともに、ナギは迷宮脱出を目指す!果たして迷宮崩落の原因は?そしてナギの料理の腕は、この巨大ダンジョンの中でどのように発揮されるのか…!
“魔王”竜ヶ峯桜子が“魔王”の個性を剥奪される、だって…?この間の修学旅行のあたりから、確かに竜ヶ峯の様子はおかしかった…と思う。でも、あいつが“魔王”じゃなくなるとか、そんなことになるなんてー。俺が…“A”なんて今まで呼ばれちゃいるが、結局単なる“村人”でしかないこの俺が、それをどうにか出来るもんなのか…?いや、無理だ。所詮この世界で“個性者”は特別製。俺たち一般人が何をしようとも彼らの心には届かない。だから、遠巻きに見守って、最低限“村人”に出来るレベルの助言だけをしてやればそれでいい。それ以上やれることは、まったくないはずだ…。いや…本当にそれでいいのか!?俺はあいつに…!
現代日本のハンター伊豆見雅彦は、異世界と往来できるアイテムを使い、現地のモンスターを狩り続けていた。彼の目標は、祖父が狩り逃した獲物を狩ること。あるときは新米狩人を手助けし、またあるときは港町を悩ませる巨大水棲モンスターを駆除したり…。異世界で伝説となった祖父の称号「マタギ」を継いだ雅彦は、今日も異世界でモンスターを狩りーそして皆で美味しくいただきます!狩ったら食べるファンタジー異世界狩猟&グルメライフ開幕!!
『草食』が卑しいものとされている世界。人々の食は狩りのみで支えられていた。疫病や狩りの事故で男手をなくしたモウノ村は、最後の頼みの綱であった冒険者アレイまでもが竜の呪いを受けて狩猟が出来なくなり、窮地に追い込まれる。いよいよ、『草食』を受け入れなくてはならない事態に、アレイは竜の召喚珠を使い、村の救世主となる男“アズマ・キョウイチロウ”を召喚して、『草食』生活を伝授してもらうことを提案する!はたして異世界人のお腹は『草食』で満たされるのか!?パンをこね、コメを育て、麺を打ち、野菜を育てるーのんびりファーム&ベジタブルライフ・ストーリー開墾!
今回はのっけからもう不安だらけだ!学生の一大イベント「修学旅行」!それだけでトラブル満載で大変になるのは間違いないのに『TUP』-テイル・ユニバース・パークっていうテーマパークが行き先にあるから、“勇者”の翼をはじめ、個性者たちみんなが浮足立っちまってるし…!ただ、なぜか我らが“魔王”さまこと竜ヶ峯桜子だけは大人しいがーあれだ、嵐の前の静けさってやつだな、きっと。油断しないぞ俺は!どうか何事も無く終わってくれーって、え、『いにしえの魔王』って何!?竜ヶ峯以外にも“魔王”の個性を持ったやつが旅先に居んの!?この旅、マジでどーなんの!?
“魔王”竜ヶ峯桜子と、“勇者”光ヶ丘翼の生徒会選挙の火蓋が切って落とされた。クラス委員になり、選挙管理委員も兼任することになった俺・佐東は、ヒヤヒヤしながらその戦いを見守ってたわけだがーそこにもう一つでかい問題が出てきちまった。投票日の手前に行われる体育祭に、急に竜ヶ峯たちも参加するって言い出したんだ。もともと個性者は俺たち一般生徒をしっかり認識しないから、勇者の翼みたいな例外を除いて、こういう協調性が必須の行事には参加しないはずなのに…。前の文化祭のときのように国からの命令とかいうのがあるわけでもないみたいだし…一体どういうことなんだ?
『神撃のバハムート』をやり込む少年、久遠円は事前に何の告知も無く現れたイベントクエスト『朽ちた黒龍の鱗』を怪訝に思いつつもプレイしようとする。そして気がつけばそこはミスタルシアの世界!?しかも目の前では巨大なゴーレムに襲われる人々の姿が!「お助け下さい騎士様!!」村娘から助けを請われた円は、戸惑いながらもフォルダーから一枚のカードを取り出すのだがー。世界中で話題騒然の『神撃のバハムート』待望のノベライズ登場!
というわけで季節は春。2年に進級した俺こと“村人”の佐東は、クラス替えで“勇者”の翼と一緒のクラスになった。もちろん“魔王”竜ヶ峯も今まで通り一緒だー。いやいやこのクラスはダメだろ!魔王と勇者が一緒のクラス?去年は別々だったから授業中は平和だったんだが、これじゃあもう、四六時中毎日がラスボス戦じゃねぇーか!しかも入学式のあいさつで、校長が『個性者生徒諸君の悩みは、我が校の“村人A”が誠意を持って対応いたします』とか変な宣言しちゃうし!俺の二年目の高校生活に、もはや安息の日はないのか!?
冬っていえば、イベントづくしの楽しい季節だよな。寒いことさえのぞけば、一年で一番楽しい時期かもしれない。俺ー佐東もそうだったよ。ただしそれは去年までだけどな!わかるか?イベントがいっぱいあるってことはつまり“魔王”こと竜ヶ峯桜子が、あの回りくどい人類殱滅作戦のきっかけを思いつくタイミングが多くなるってことだ。クリスマス、正月、あげくはバレンタインと、あいつが悪乗りして“勇者”であり幼なじみの光ヶ丘翼の介入を呼び、学校や町のみなさんを巻き込んで大混乱に、なんてことはもう予想できすぎて困る!高校1年の最後を飾る冬だから、なんとか無事に過ごしたいところだけど、そうも行かないんだろうなぁ、やっぱ…。
ある日“魔王”竜ヶ峯桜子と俺はスーパーでカートに話しかけている“メデューサ”の石杷実鬼灯を見かけた。物と人の区別つかないってのは個性者の中でも重度らしい。竜ヶ峯が気を使って話しかけると石杷実はなんと彼女を『普通』と言い捨てて去ってしまう。『魔王』なのに『普通』-大ショックの竜ヶ峯。そんなことがあった翌日、デッカー先生から呼び出されて行ってみるとそこには昨日に続き石杷実が。先生曰く、彼女が『個性者をやめたい』と言い出したとか。さすが“メデューサ”だけに『眼』のつけ所が違ーって感心してる場合か!いや、え、マジ?そんなことできんの!?
やっと学園祭が終わったと思ったのも束の間、次は林間学校が迫ってきやがった。当然“個性者”の連中も一緒。そして同じく当然先生は学級副委員長というだけで、単なる“村人”であるこの俺に仕切りをお願いしてくるわけで…!はぁ、今回もなんとか無事に収めないとな…って竜ヶ峯、お前が学級委員長なんだし、ただでさえ大変なんだから向こうでは人類殲滅とか企むなよ?「もももももちろんですよー!」今度はなにをしでかす気だこいつは。これはまたウチのクラスの“魔王”さまを一番警戒しなきゃいけないな。この2泊3日、気が抜けそうにないぞ…。
“個性者”と無個性な一般人である“村人”が一緒にクラス劇をやることになった。学級委員の“魔王”竜ヶ峯桜子と、副委員長であるところの俺、佐東は当然ながら仕切りを頼まれたんだが…。試行錯誤しながらどうにか“村人”代表の斉藤が劇の脚本をあげてくれたところ、その脚本がクラスの“個性者”たちからまさかの大バッシングをうけちまった。その厳しい物言いに斉藤をはじめほかの“村人”たちも完全に反発しちまって…!確かに“個性者”たちは頑固で融通がきかないが、悪い奴らじゃない。でも…斉藤たち“村人”の気持ちも当然痛いほどわかるわけで…両者の間に立つ俺と竜ヶ峯は…。
担任のデッカー先生から、“ロボット”の個性者で不登校少女・矢刳馬心の様子を見に行くように頼まれた。この間竜ヶ峯と魔王的なアイテムを探しに行った時会った、ダンボール着込んだアイツだ。なんか「殴って下さい」って頼んできて、ちょっとビビったんだが…。ともかく早速竜ヶ峯と一緒に彼女の自宅に向かってみると、彼女はー自宅の屋上からダイブ寸前。なんでだよ!矢刳馬の弟から話を聞いたところ、彼女はどうやら『頑丈な身体を手に入れるため』に頑張ってるらしいんだけどー。“魔王”の竜ヶ峯や、“勇者”の翼だけでも大変だってのに、俺、どうすりゃいいんだ…。
ここはファンタジーの登場人物を育成する学校。でも“戦士”や“魔法使い”みたいな「個性」を持った連中はごく少数。大半は“村人”程度にしかなれやしない。俺、佐東もそんな“村人”の一人なんだが、ある日“魔王”の個性を持った女の子、竜ヶ峯桜子に目をつけられちまう。小柄で大人しい良い娘なんだけど「人類滅ぼしたい」とか不意に呟くのはマジで勘弁してほしい。彼女に対抗意識を燃やす幼なじみの“勇者”の光ヶ丘翼もやっかい。こちらも超絶美少女なんだが、思い立ったら一直線の猪突猛進娘で…。板挟みの俺はどうすりゃいいんだ!?-。
赤い戦闘司書・ルーエットを操る男は文人のよく知る、意外な人物だった。フィフの先代マイスターでもあった彼は、フィフと彼女の一部で作られたルーエットを“合本”することを提案する。しかし文人はその提案に納得し切れない。フィフに対する言葉にできない感情を自覚した彼は…?また仲間を燃やされ怒り心頭のクレオパトラは崎田姉妹に復讐をすべく、彼女たちの両親の本を手に入れるー!新たな仲間、ルーエットを加え賑やかに(?)なりつつも、ついに物語はクライマックスへ一直線!果たして決戦の行方は!?文人とフィフは。
ついに『秘密』を雲木たちに知られてしまった文人は、フィフとともに彼らに全てを話そうと決意する。そのための準備を進める間、いつものように「ぱんつはいてない」のを「見たな!」「見てない」と言い争ったりしつつも、二人の距離は少しずつ縮まっていって…?一方、人間を本にしようと暗躍を続ける“禁書”たちは、同人誌即売会の件で得たノウハウを元に、かつてない規模の作戦を展開し始める。ついには文人たちの身近な人々にまで、その魔の手が伸びてー!?ちょっとHな学園“文学”コメディ!バトルも白熱の第6弾。