著者 : カラスロ
美しき令嬢の眼前に積もる同胞の残骸。さらに“怪物”の残骸を増やさんと令嬢に迫る刃。-「お困りですか、お嬢さん?」。巧みな剣捌きで介入した青年・アシルとの邂逅が、令嬢・ディエラの運命を動かしていく……!
これは歴史には残らない、英雄たちの物語。 第19回小学館ライトノベル大賞〈優秀賞〉受賞! これは、勇者が世界を救う──よりも前に命を懸けた者たちの“前日譚”ファンタジー。 凶暴な怪物『邪族』と人類が戦いつづける混迷の時代。 辺境の山奥で、不治の病を抱えた妹と二人暮らしをする少年がいた。 貧窮する生活のなか、少年は〈勇者の剣〉探しの道案内に手を挙げる。 報酬は妹の治療。 しかし── 「あなたには死相が視える。任務についてくれば命を落とすでしょうね」 〈勇者の剣〉を探す特務分隊のひとり、〈魔眼〉の少女から死の予言を告げられる。 それでも少年は同行を決意する。全ては妹のために。 特務分隊の任務は、行方不明の〈勇者の剣〉を探し出し、前線の勇者へ届けること。 残る時間は、あと数日。 いまも、勇者は手元の剣を次々と使いつぶしながら『邪族』に立ち向かっている。 道案内だったはずの仕事は、捜索の手助けを経て、ついには狙われた〈勇者の剣〉を抱えての逃亡劇へと変わり── ただの村人だったはずの少年は「名前のない英雄」となる。 命を懸けて“希望”を届けろ。 勇者でなくとも、世界を救うために。 これは歴史には残らない、英雄たちの物語。 【編集担当からのおすすめ情報】 「勇者」ではない人々が、それでも「英雄」になるファンタジー。 絶望的な逃亡劇の中、主人公が最後に得るものは──「名前のない英雄」への軌跡を、あなたも体験しよう!
魔法使いという特別な立場の僕たち。しかし、それ以前に学生である。 目前に迫る学園祭。 なぜか、僕とナギさんは実行委員会として働くことになるが、爆破予告に委員長への告白の協力、炎上騒動や、軽音楽部のトラブル……とてんやわんやな状態だった。 どこか浮ついた、それだけでない、異様な学生たちの熱狂には危うさが付きまといーー。 そんな中、ミコさんから学校に潜む「魔法売り」を探し出してほしいという仕事の依頼を受ける。 それは特別な魔法を無秩序にばらまいているという。 ……魔法はなくなるべきだというのに。 学生たちの熱と魔法が複雑に絡み合う、現代を生きる魔法使いたちのジュブナイルファンタジー第2弾!
目の前で女の子が車に撥ねられた。 その日、初めて僕は禁忌と知りながら一般人に魔法を使った。 彼女は助かったが、「破壊」以外の魔法が下手な僕は家入ナギを猫にしてしまった。 『魔法憑き』の人間は魔法を使えるようにならないと魔物になってしまう。 ……このままだと、僕がナギさんを消さなくてはならない。 彼女に魔法を使えるようになってもらうため、師匠の千歌さんにも力を借りて特訓を始める。 だが、ナギさんが呪文を唱えても魔法は発動しない。 迫るタイムリミット、何かを隠す師匠、どこかちぐはぐなナギさん。 そして僕、斬桐シズキの空白の過去。 現代の魔法使いと少女の生き方を描く、退廃的ジュブナイルファンタジー開幕!
ついに解放される職業「勇者」と「精霊士」、その実力は!? ルシールとの洞窟探索を終えたセージは、ラングドン領でも変わらずランク上げに取り組んでいたが、ルシールの助言で王立学園への入学を決意する。王都を訪れ入学試験を受けたセージは、偶然ヤナと再会してカイル一行と活動をともにするーー。 そんなある日、最強の魔物「神霊亀」がラングドン領で目覚めたという報せが王都に届く。セージの故郷に集合した仲間たちは、それぞれの信念を胸に巨敵に挑む! これは、憧れの異世界生活をとことん楽しもうとする元やりこみゲーマーの徹底攻略記。
生産職も戦闘職も。全職業のマスターをめざして! ひたすらにやりこんだゲーム「ファンタジーサーガ」に似た世界に若返り転移したセージ。職業ランクの重要性に気づいたセージは、ゲームの知識を活かしてランク上げに力を尽くす。そんな不思議な少年に感化された貴族の少女ルシールは、「騎士になりたい」と胸に秘めたる将来の夢をセージに明かして……。 セージはルシールや周りの人たちを巻き込んで、様々な職業ランクを上げたり、その世界では誰も知らないはずの攻略情報を教えたりして、一緒に強くなっていく。いつか世に現れるという魔王と戦うまでに、彼らはどこまで能力を上げられるのかーー。 これは、憧れの異世界生活をとことん楽しもうとする元やりこみゲーマーの徹底攻略記。 プロローグ 第一章 異世界転移とスライム 第二章 異世界生活と熊 第三章 ランク上げとトカゲ 第四章 マーフル洞窟と子虎 エピローグ 番外編 トーリの過去と今
水魔法が劣等属性として蔑まれている世界に、その水属性を持って転生したミズキ。その上、転生先は火魔法を操る貴族の家で、生まれて間もなく離れの塔の牢に幽閉されてしまう。 そんな生活の中、我流で水魔法を研鑽し続ける日々。前世の知識のすべてを注ぎ込んだ水魔法は、劣等属性と言われるそれとは全く別次元のものへと進化を遂げていた! 「水魔法が劣等属性だと?この世界の常識なんて俺が根源から覆してやるーー」 規格外の力で牢を破り自由を掴んだミズキは外の世界に触れ、頼れる師や仲間たちと出逢い、そして世界に否定された水魔法で最強の座"水帝"へと成り上がっていく!!