著者 : 三鏡一敏
謎の襲撃者によって「身体」を奪われてしまった戦士・イグザス。魂だけになり、あわや消滅の危機ーー! だったのを、行きつけのアトリエを一人で切り盛りする少女錬金術師・リコラに救われた。 ただし、人工生命体(ホムンクルス)に魂を避難させたため、その姿は少年に……。 戦士として何もかもを失った彼は、本来の肉体を取り戻すために犯人探しを開始する……のだが、どうにも隣のリコラの様子がおかしい。 頬を赤らめ、だが目は虚ろ。 荒い息使いでハァハァハァ……!? !!! こ、これは、犯人よりも先にこいつを何とかしないとマズそうだぞ!! 少年の悲鳴と少女の嬌声が響く、錬金ファンタジーコメディ!
魔王城へ拉致られ、命からがら“人化したよいマモノ”の村・モンスティエラへとたどり着いた人間の王子ルシエル。相変わらず「人間の王族はおいしい」という謎理論を信じ、スキあればルシエルをもぐもぐしようとするケルベロス少女・コルルや、ドラゴン少女・ファニルらとスローリィかつスリリングな日々を送っていた彼だったが、そこに、なんと前回追い払ったはずの、ルシエルお兄様激ラブな妹姫・トルチェが再びやってきた! 全裸で!! 何でだ!? ともあれ、それをきっかけにルシエルたちはモンスティエラの村にまつわる「ある秘密」に気づいていくことになるのだが……?
「頼む! 俺を食べないでくれ!」 ほのぼの(!?)マモノ村ライフスタート! 「お兄様なら、きっと無双して帰ってき てくださいますわ!」 そんな愛の歪んだ妹姫の策略にハマり、魔王城に拉致られてしまった不幸王子・ルシエル。命からがら逃げ出した先は、「人化したよい魔物」たちがひっそりと暮らす村だった。 ケルベロス少女・コルルやドラゴン少女・ファニルらと親睦を深め、人族の王子であることを伏せて村になじんでいくルシエルだったが、彼の生活には1つだけ、大きな問題があった。 それは、彼女たちが「人間の王族の肉は何よりもおいしいらしい」という妙な勘違いをしているということで……? 果たしてルシエルの運命や如何に!?
イノシシのセイです! 前回、ついにボクの秘密が明らかになりました。ボクは……ボクは、見るものの所有欲をかきたて、最終的に手にしたものを死に至らしめるという呪いの指輪“アンドヴァラナウト”だったんです……。 ロキとブリュンヒルデさまにも協力してもらって、幸いにも呪いが発現する兆候はみられないんだけど、でも……。いや、いや! ネガティブになっても仕方ない! ボクは、元気と、たとえ死んでも生き返られるのが取り柄じゃないか!もうすぐ神界一の美少女で、アイドルでもあるフレイヤさまのライブもやるらしいし、凹んじゃいられないぞっ……と! あれ、でもブリュンヒルデさまが最近ボクを見るとき、少し複雑な表情をされているけど……どういうことなんだろ?寂しいような、つらいような……?
イノシシのセイです! 今回はロキと一緒にフェンリルを縛る強力な紐・グレイプニルを外すためのヒントを求めて、いろんなところをあっちこっち旅してグッタリ……。 そんな殺伐とした日々を過ごすボクの目の前に、ヴァルキューレ姉妹の6女・ヘルムヴィーゲさまが! え、『ブラジャーくじ』ってなんですか!? すっごく楽しそうな響きなんですけど! やりましょう! ぜひやりましょう……っ! ん、どうしたのロキ? なんでそんな険しい顔をしてるのさ……?は? ボクの力の正体が? ホントに……!?
イノシシのセイです! 世界樹倒壊の危機も、ヴァルハラの動乱も落ち着いて、平和な日々が戻ってきました。でも、そんなボクの前に、恐るべき宿敵が現れたんです。 その名はーーヴァルハラ大農園を管理する鹿のイクス! 彼の肉を食べたオーディン様が「ンまぁ〜い!!」となってしまったからさあ大変! ボク、『晩ご飯』をクビになっちゃった……。もちろん死に続ける日々にはうんざりだったけど、このお役目から外れたら、ブリュンヒルデさまと会えなくなっちゃう! 待ってろ、イクス! ボクは必ず、君より美味しくなってみせる!
好評の電撃小説大賞〈金賞〉受賞作、第2巻登場! "魔狼"フェンリルにご飯を届けよ! イノシシのセイです! 前回世界樹を倒壊の危機から救って主神オーディンさまから英雄認定されたけど、結局ご飯になって生き返る毎日は相変わらずです……ひどいや! まあブリュンヒルデさまはじめ、戦乙女9姉妹との距離が近くなってきた(気がする)のは嬉しい限りだけどね! ヤッター! でも最近『選ばれし人間の英霊(エインヘリヤル)』たちに妙な空気が漂ってるし、オーディンさまの機嫌も悪い気がする……何でだろう? そんなある日、戦乙女(ヴァルキューレ)9女のロスヴァイセさまが巨大な狼へ変身する神技を失敗したショックで引き篭ってしまわれた。《狼のことは狼に聞け》。そう考えたボクは、一吠えで島一つを吹き飛ばすという魔狼"フェンリル"に会うべく、ブリュンヒルデさまたちと共に出発する。待ってて下さいロスヴァイセさま! あなたの心は、このボクが救ってみせます!
第22回電撃小説大賞<金賞>受賞作! 神々の台所を舞台に贈る“やわらか神話”ファンタジー開幕! 神の国の台所“ヴァルハラキッチン”の夕飯時はいつも大忙し! ボク、喋れるイノシシのセイ(本名:セーフリームニル)はそのお手伝いとして、なんと主神オーディンさま直々の指名を受けてここにやってきたんだ。 ーー『料理される側』としてね! いや、確かにボクは「一日一回生き返る」っていう不思議な能力を持ってるし、自慢じゃないけど肉質にも自信があるよ? でもだからって「毎日死んでご飯になれ」ってひどすぎない!? ……まあこの力のおかげで、美しくて可愛いヴァルキューレ・ブリュンヒルデさまのお傍にいられたりするから、全部が全部つらいってわけじゃないんだけどさ……。 って、あれ、神界ナンバー2のロキさまがなぜここに? え、神界のピンチだから一緒に来い!? いやぁ、ボクただのイノシシですからってうわあああぁーー。