著者 : 佐伯庸介
人類と魔族、終戦へ向け移動図書館は走る! カリアの王国への研修出向と、その苦い結末から早一年以上の時が過ぎ…… 通称『魔法協定』のもと、泥と血にまみれた戦争は続いている。 だがその様相は変わっていく。社会の疲弊と引き換えに、武器に輸送、生産、兵站……戦場の機械化が進む連合軍は、いまだ己が力のみを恃みとする魔王軍と拮抗しつつあった。お互いに兵と資源を食い潰す、じり貧の戦いが続いていくのかと思われるような、そんな折。 「移動図書館車『アーキエーア』当基地にて受領しました」 その新たな風は、帝国第11前線基地魔導図書館司書カリア・アレクサンドルの元へと吹いたのだった。 移動図書館車アーキエーアにて各前線へと本を届ける「司書」の道連れになるのは、彼女のボスであり連合国首脳の信任を手にした「皇女」と、人類の最強存在たる「勇者」。危険すぎる三人組は戦場を越えて、戦争を終わらせるという一大秘匿作戦へと向かうーー。 本を愛し、愛しすぎたゆえに戦場で司書としての生きざまを貫き通してきたカリア。魔王の思惑。魔の太子。武技を操る女鬼人。魔族最強の竜の焔。戦争を続けてきた「意志」に対し、最後に下す「決断」とは。 形なき物なればこそ、己が全てで顕せ、愛。
争いの火を止めるため女司書は戦場へ駆ける 「違反者の取り締まり、付き合ってくんない?」 女司書は決して相容れないはずの相手に、そう言い放つ。 『魔導書』と『魔王雷』、双方の使用禁止という協定が成立したがーーそれでも《人類連合》と《魔族軍》との戦いは続いている。 相変わらず攻撃の決め手に欠ける連合軍。王国は今や抑止力としての効果に疑いない『魔導書』の力をさらに掘り起こすべく、帝国から魔導司書を招聘することとなった。そして、そこに呼ばれるのは当然ーー 「出向ですわ♪」 「嫌すぎますわ♪」 帝国第11前線基地魔導図書館司書であるところの、カリア・アレクサンドルその人なのだった。 本を愛し、愛しすぎたゆえにまんまと戦場まで連れて来られた挙句魔王軍と現場突発交渉しちゃう女は、どんな戦場でも「司書」としての軸をブラさない。 魔導書は守りたいし、図書館運営も大事だし、協定を侵そうとする奴は許さない。 そして、利用規約違反はどんなに偉いやつでも、地獄の底まででも追いかける。 戦争という現実に司書は吠え猛り、蛮勇と矜持の牙を立て走るーー!
女司書が抗う、戦場の魔導書ファンタジー! 「クソみたいな図書館だ」と、女司書は吠えた。 《連合軍》と《魔王軍》との戦いが続く世界。 長い時が過ぎるなかで、人がかつて持っていた魔力はそのほとんどが喪われ、人類は鉄と火を主力とした軍隊と『勇者』『魔導具』といった数少ない神秘の力をもって魔族に相対するようになっていた。 戦況を打破するため、帝国皇女は過去の遺物たる『魔導書』の管理運用を狙い、最前線には似合わぬ『基地図書館』を試験的に配置。魔導書の修復・活用をその主任務とする『魔導司書』がその運営を行うことになった。 半信半疑だった帝国軍部は魔導書の力を見、その兵器としての本格的な運用を図り始めるのだがーーそこに、ただひとり、抗う女がいた。 それは軍基地図書館の『司書』の任を受けた女。 本を愛し、愛しすぎたゆえに職を失いまんまと戦場まで連れてこられてしまった女。 筋金入りの司書ーー魔導司書カリア・アレクサンドル。 眼鏡で八重歯で巨乳にソバカス、朗らかに良く笑い、すぐに手が出るいい女ーーそして誰より本を愛する女! 本を愛する司書の誇りが、戦争という現実に抗い始める。 【編集担当からのおすすめ情報】 『昔勇者で今は骨』『ルパン三世 異世界の姫君』の佐伯庸介が新たにおくる魔導書ファンタジー。 とにかくめちゃくちゃカッコいい女!な主人公・カリアの魅力もさることながら、「図書館とは」「本の意義とは」といった本好きには気になるテーマもきっちり描く意欲作です。
街に蔓延る怪人たちを打ち倒す、万色戦隊バンショクジャーの緑色担当、バンショクグリーンこと草間ミドリの私生活は荒んでいた。 昼は高校の非常勤講師(世界史)。学校が終われば緑色のバトルスーツを身に纏い、残業確定の怪人退治と、毎日疲れ果て注文したフィギュアも受け取れない日々を送っていた。 そんなミドリの住む部屋のお隣さんに、銀髪セクシーな異国のお姉さん・久里アシェラーと、その娘・タラタットが引っ越してきた!? 帰り道で一緒になったり、スーパーで遭遇したり、疲れ果てソファで力尽きたところを介抱してもらったりと、美人母娘と夢のお隣さん生活が始まる……かと思いきや、彼女たちの正体は、なんとミドリたちの天敵、元悪の大幹部だった!?
図書館の地下に広がる迷宮を探索する一方、通常のレファレンスもこなす図書隊のメンバーたち。 そんな中、守砂は大学教授の紙珠から地下に収められた魔導書の貸出を依頼される。初めて直接受けたレファレンスに張り切るものの、探索はトラブルの連続で……!? 「無いん! です! けどぉぉぉぉ!!」 未返却の図書の回収や男子の夢が詰まった隠し部屋の攻略など、図書委員として順調に探索をこなしていく守砂隊だが、迷宮のすべてを解き明かそうとする彼らに対し魔書生物たちが明確な敵意を持ち襲い来るーー!!
国内有数の蔵書数を誇る宇伊豆学園の図書館には、広大かつ深遠な《地下迷宮》が存在した。 高等部に所属する図書委員の守砂尊は、ある日、立入禁止の《閉架書庫》に足を踏み入れ、この図書館に隠された真実を知る。--地下に収められた奇書や希覯本、異能の力を秘めた魔書を手に入れるため、図書委員たちが果てなき迷宮探索に挑み続けていることをーー。 秘密を知った守砂は、他の図書委員とチームを組んで、妖魔が跋扈する迷宮で未知の蔵書を探す《地下レファレンス》をすることに。しかし、それは楽しくも波乱に満ちた日々の幕開けで……!? プロローグ 図書委員は求めに応じる 一章 図書委員は地下へと潜る 二章 図書委員は仲間を募る 三章 図書委員はクレームを受ける 四章 図書委員は企画を練る 五章 図書委員は書架を征す エピローグ 図書委員は凱歌をあげる
「まーじーでー……転移してるじゃん、これ」 森中の見知らぬ転移装置を抜けると東国であったーー仲間と離れ離れになって、師匠の故郷・東国ヤマへと転移したアル。 すわ妖かと怪しまれながらも、剣の師匠マガツのもとへと向かってみれば、そこは魔王軍を離反した堕天王と戦の真っ最中だった。しかも、その軍は古の秘密兵器「月」を擁した最悪の布陣で……。 「出来なきゃまた戦争だ。言っておくが、その場合は容赦せんぞ」 人と和平を目指す魔軍令フギムニからは戦のついでに取引を持ち掛けられーー 「魔王以来の神命だ、我が勇者」 果てには太陽神マルドゥから討伐の神命まで下ってしまい……人から魔から神までも、頼みの綱は骨勇者! コツコツ世界を救う異世界ファンタジー、待望の最新刊!
『あ〜故郷の香りっス〜』かつての愛船・ソカリスヘヌ号を修理するため、北方のオルダネル帝国を訪れたアルとイザナ。そこで出会ったキメラの少女を救う為、断崖の街ガイラムを訪れたアルだったが、ひょんなことから封印された“神の骨”を探すことに。いつものお気楽な冒険になるはずが、アルの魂が神の骨に取り込まれてしまったことで事態は急変しー(あれ?もしかして俺マジで消し飛ばされる五日前って感じ。なのでは?)骨になっても心は勇者、コツコツ世界を救ってきた最強冒険者もついに昇天!?骨になっても心は勇者な異世界ファンタジー第4弾!!
『----久しぶりね、アル』 イザナを追ってエルフの国・精霊領域フィネグンドを訪れた昔勇者で今は骨な冒険者・アルと仲間たち。彼らを出迎えたのは、かつての勇者アルヴィス……と瓜二つの容姿をした人物だった! 『シミュラルと申します。以後、お見知りおきを』 ついにイザナとの再会を果たしたアルだったが、彼女の口から語られた計画はアルの存在を根底から覆しかねないものでーー!? 魔王が倒された後の世界で、なんだかんだと世界を影から救ってきた骨勇者もついに年貢の納め時か!?
『とりあえず王都に来んかーい!』かつての仲間・フブルさん激怒につき王都へ参上した昔勇者、今は骨な冒険者・アル。一人前の魔法使いになるべく、学園に通い始めたご主人・ハルベルのためにひと肌脱いじゃう(※ただし肌はない)アルだったが、王都を騒がせる怪現象の調査は意外な過去に繋がって…『貴様の方は未だこの世にしがみついていたとはな…』秘密を握るのは、容姿も魔力も桁外れ、初対面なのに見覚えのある少年でー!?骨になっても心は勇者な彼がゆくところトラブル多発!魔王が倒された後の世界で、なんだかんだと世界を陰から救っちゃう、お気楽異世界ファンタジー!
骨になっても心は勇者な最強冒険者(※ただし骨)が往く! お気楽異世界ファンタジー!! 世界を滅ぼす魔王との、最後の戦い。 どうしても負けられぬその戦いで瀕死の重症を負った勇者アルヴィスは、最後の手段・死霊術までも使って戦いきって……スケルトンになっちゃった!? それから三年後。魔王討伐後の処理を仲間へ丸投げした勇者改めスケルトン・アルは、平和になった世界でニート生活をエンジョイしていたのだが…… 『い・つ・ま・で・遊び惚けとんじゃアルヴィスー!』 --世界が彼を放っておくはずもなく。 魔王が倒された後の世界で、それでも助けを求めている人はいる。骨になっても心は勇者! コツコツ世界を救っちゃう(※骨だけに)、お気楽異世界ファンタジー!
世界に『天命の書板』の欠片と、それを身に宿す特殊な能力者が生まれておよそ三十年。巨大学園・霧の学舎へやってきた八坂韻之介は書板使いに襲われている女性を助けようとして、瀕死の重傷を負ってしまう。死の淵にあった韻之介を救ったのは、みずからを『天命の書板』の管理者にして、万物産みし大地の母神と語る謎の幼女・ティアだった。ティアの契約者となった韻之介は普通科から書板科へ編入され、キングー同士の戦いへ身を投じることになるのだったがー。書板の欠片をめぐり争う学園異能バトル開幕!
ごく平凡な高校生・界識灼の住む町、御園町を襲う非日常ー連続失踪事件。灼にとってテレビで流れるニュースの一つでしかなかったこの事件は、ある日を境に灼の「日常」に侵入する。灼が不思議な“歪み”を見たその時からー。事件の中心に居たのは、圧倒的な力を持つ食人鬼・歌無為と、それを追う組織“学院”に所属する異能力者たちだった。事件に巻き込まれた灼は、彼らから自分の大切な人たちー家族、そして友人を守るために、戦うことを決意するのだが…!?期待の新人が贈る、異能力アクションストーリー。