著者 : 凱
スチームヘヴン、消滅の危機!? バスカーズ&トライデントに強力ライバル登場? ビザーバーグ市長の肝入りで実戦配備されることになったスチームアーマー・ミネルヴァ。その開発者は、ニコラスが親しくする町工場の少年の父親、エイブラムだった。商売敵ではあるが、開発者としてのエイブラムに敬意をはらうニコラスは、街の治安を守るクライムハンターとして彼らを歓迎する。一方、蒸気の街には新たな騒動を起こさんとする怪人の影があった。金属脳みその怪人ゴルディアスと、彼と行動を共にするブロンジィ&アルラウネ。彼らの陰謀のもとに、ビザーバーグに過去最大の危機が訪れる。--すなわち、クリーチャー化した電光弾の襲来。対応に乗り出すバスカーズ、トライデント、そしてミネルヴァを擁するエイブラム親子だったが、全てはゴルディアスの盤面の上。悲喜劇のタップを刻む彼らは、果たして盤上の“コマ”から逃れ得るのか……。狂騒のスチーム・ファンタジー第3弾。--焼け焦げた思い出を胸に、怪人は蒸気の街を征く。
“トライデント”最後の矛、シルフ登場! 犯罪者を追いかける過程で再びトライデントと激突したバスカーズ。そのことがきっかけで、ニコラスとザジは小さな仲違いをしてしまう。翌日、ささくれだった気持ちで街を行くザジに声をかけたのは、銀色の髪の女性ーーエレンディラ・サンチェスだった。 気さくな性格のエレンディラと、ザジはすぐに打ち解ける。聞けば、彼女もトライデントと何らかの確執をもっているようで……? 一方のニコラスは、犬猿の仲であるウンディーネとともにさる要人の警護にあたっていた。ザジは不在、サラマンダーは謹慎中で、トライデント最後の矛であるシルフは雲隠れ。お互いに“相棒”を欠いたまま仕事にあたるがーー そのとき、アルラウネと名乗る怪人による銀行襲撃事件が起こる! 現場に居合わせたザジとエレンディラ。駆けつけるニコラスとウンディーネ。そして暗躍するディスコルディアの影ーー。 いま、“蒸気天国”を舞台に新たな狂劇の幕が上がる! スチームヘヴン・ファンタジー第2弾!
そこは、蒸機と神秘、怪人の街。 時は1961年、アメリカ。 正体不明の霧・ミアズマによって発展した街ビザーバーグは、蒸気天国の異名をもつ世界有数の工業都市である。そこでは、ミアズマを重蒸気に変換し動力源としたクラフト技術が発達し、ミアズマの影響で超能力に目覚めた新人類《ミスティック》や、体細胞の変質を遂げたクリーチャーなどが跳梁する“何でもあり”の街として名を馳せていた。 ビザーバーグで何でも屋を営むスチームシーカーコンビ、《奇術師》ニコラスと《真鍮男》ザジは、あるとき怪しげな探偵の依頼を受ける。それは、かつて世界を闇に陥れた悪の秘密結社《ディスコルディア・リーグ》に関わる、とある男を保護することだった。だが、男の確保に乗り出したとたん、ディスコルディアの遺産を狙うマフィア、世間を賑わすクラフト犯罪者とぶつかり合うことに。さらにはビザーバーグ市警や、この街を守る正義の少女ミスティック・チーム、《トライデント》まで動き出しーー!? いま“夢の街”を舞台に、盛大で壮大なバカ騒ぎが幕を開ける! 第8回小学館ライトノベル新人賞にて“優秀賞”を受賞、怪人跋扈のスチームヘヴン・ファンタジー!!
タキオンの指揮により数々の死線を潜り抜けた2D小隊は、次第に正規軍の中でも名声を得ていく。友情と忠誠心、二つの強い絆に結ばれたシドウを筆頭に、クラスの練度はさらに高まるのだった。 部隊を守るため、着々と布石を打つタキオン。軍部の政治情勢を見抜き、後ろ盾となる有力者に巧みに接近する。だが、その企みが災いしたのか、親地球派の急先鋒チャーチ大佐の画策により窮地に追い込まれてしまう。部隊存亡の危機に出された条件は、軍属学校部隊による撃破記録はないという最難ミッションだった!
地球の士官学校からやってきた火星への親善大使タキオン。だがそのエリート転校生は品行方正ではなかった。傲慢にも見える振る舞いは、軍属学校のクラスメイトの総反発を招く。 その日を境にして、軍属学校の生徒には厳しい戦場への出動指令が増加する。動揺するクラスメイトにタキオンは驚くべき陰謀を告げるのだった。僕たちは名誉の戦死をするように仕組まれている、と。そして、反発する生徒たちに宣言する──僕を指揮官にしてほしい、そうすれば全員生き残れる、というのだが!?