著者 : 出渕裕
邪神復活の扉であるニースは、己の運命に抗うべくバグナードに挑もうとしていた。スパークは彼女を助けようと仲間たちと同行を申し出るのだった。一方、ロードス島全土でくすぶり続けた大戦は最後の局面を迎えていた。フレイム、ヴァリスら連合軍がマーモとの決戦準備に入ったのだ。その中にはパーンとディードリットの姿があり、彼らもまた灰色の魔女との決着をつけようとしていたー長き冒険の果てに、ロードスの未来が決する!
フレイムの王城から秘宝「魂の水晶球」が奪われた。賊を取り逃し、落ち込む騎士見習いのスパークは、自由騎士パーンの助言を得て秘宝奪還の任務に燃える。早速、傭兵のギャラック、ハーフエルフのリーフ、ドワーフの司祭グリーバスら奇妙な仲間と共に賊を追跡する旅に出るのだった。その旅の途中、マーファの司祭ニースと出会う。そして彼女が背負う恐るべき運命と、ロードスが破滅に向かって動き出したことを知る。
アラニアの長引く内乱を憂えたカシュー王に「アラニア王となれ!」と焚きつけられたパーン。しかし、王の資質や在り方に疑問を持つパーンは、その答えを求めるようにロードス島南部に向かうのだった。分裂し、いまだ王位を巡って戦乱が続く連合王国モスのハイランド公国を訪れたパーンたちは、そこで最強を誇る竜騎士団をも脅かす存在を知る。それは原初の混沌の力を身に秘めた、いにしえの“炎の巨人”だったー
支配の王錫を求めて自由都市ライデンに到着したオルソン一行。早速、盗賊ギルドと手を組み、水竜エイブラが棲む島へ渡る手段を得るために海賊退治に向かう。しかし、その根城にはすでにアシュラムの一団が勢ぞろいしており!?一方、シューティングスターに敗れ、多大な被害を受けたフレイム軍。怒りに燃え、火竜山で魔竜の首を取ると決意したカシュー王と共に、パーンたちもまたライデンに早馬を走らせていた!
英雄戦争から2年。その傷は癒えるどころかロードス各地の内戦はさらに混迷を深めていた。カーラの行方を求めて旅を続けるパーンとディードリットは、強力な魔法を操る魔術師の噂を聞き、砂漠の国フレイムを訪れる。そこではふたつの部族が対立し、フレイム王カシューを悩ませていた。パーンは助力を買って出るが、彼の前に恐るべき力を持つ魔神が立ちはだかり!?新たな仲間と共にパーンは苦難の戦いに挑む!
皇帝ベルド亡きあと、かつての勢いを失ったマーモ帝国。その騎士アシュラムが、絶対的権力を与えるという太守の秘宝「支配の王錫」を求めて旅を始めた。パーンはその野望を阻止すべく後を追うようにディードリットやスレインたちと冒険に出る。しかしその秘宝はロードス各地に棲む5匹の古竜のいずれかが守っているらしい。硬く巨大な体躯を持ち、強力な魔術をも駆使する伝説の古竜にパーンは立ち向かうが!?
“呪われた島ロードス”。魔神との戦いから30年、平和を取り戻し、その傷が癒えつつあるこの島に再び戦火の兆しが。ロードスの未来を憂い、武者修行の旅に出たパーンは、エルフのディードリット、魔術師スレインら仲間と共に試練に立ち向かっていく。そして戦争を操る謎の魔女の存在を知るのだが、それは大いなる運命の始まりに過ぎなかったー。25年の時を経て、名作ファンタジーが大幅加筆修正され、ここに新生!