著者 : 小山恭平
問題児のお嬢様ラライを学園の生徒会長にーゆくゆくはこの国の王にするために執事として奮闘する貝斗。そしてラライは先日、学園の剣の祭典『剣姫祭』で大番狂わせを連発し、優勝した(ただし八百長)。だが、学園の生徒会長候補となるには、武芸、学問、芸術の三拍子がそろった生徒でないと難しい。そのため貝斗は、次に芸麗祭の文芸部門での勝利を狙う。最大のライバルは、並外れた読書家と天才作家としての顔をもつ生徒会書記の少女ーイヴ・アーティカ。彼女の才能を手に入れるため、まずは彼女の関心を引くべく、貝斗はリリィたちと協力して小説を制作することになり…!?いずれ王とならんとする少女のために執事が暗躍する物語、第二弾!
文武両道なエリート少年・鎧塚貝斗は、生徒会副会長として『王』たる存在を支えることに喜びを見出していた。だがある日、彼は異世界に転生してしまう。そこで出会ったのは、騎士公爵家の一人娘、ラライ・アッフィードだった。名門王立女学園に通う彼女は、家柄だけは優秀なものの、学問ダメ武芸ダメ努力なんて大嫌い、さらには性格も悪くて友人もゼロな問題児。それでも生徒会長になりたいという彼女。そんな彼女が、執事となった貝斗に下した命令はー「執事くんが私のライバルみーんなの足を引っ張ればいいんだよ!」そして貝斗は、ダメお嬢様のためライバルの少女たちを籠絡し…!?いずれ王とならんとする少女のために執事が暗躍する物語、開幕!
英雄は使命を果たしたら殺される運命にある。「退役英雄日常回帰補助機関」は、異世界で英雄となった人物を地球に連れ戻し、保護する組織だ。職員の山田烏鷺は、さまざまな元英雄たちの日常回帰をサポートしていく。主人公、魔女、傾国の姫ー。烏鷺は一般人としての振る舞いを教え込んでいくが、彼女たちからは英雄時代の記憶が抜けず、トラブルを巻き起こしていくー。第25回BOX-AiR新人賞受賞作。
「異能」は超能力や秘蹟など、そんな呼ばれ方をする不思議な力だ。それは人の願いと共に現れ、いつのまにか消えていくひとときの奇跡。とても地味な力ばかりだが、使い方次第で便利な代物。だからこそビジネスチャンスが生まれたのだ。主人公・世杉見識の働く異能転売業者「秘蹟商会」はポンコツ店長とバイトで構成された小規模なお店。そんな秘蹟商会の面々が訪れたのは日本異能協会が主催する異能力競売会場。欲が渦巻くその場所で物語は動き出すー。異能がもたらすお金、そして異能により紡がれた人間関係…第二巻!
「異能」は超能力や秘蹟など、そんな呼ばれ方をする不思議な力だ。それは人の願いと共に現れ、いつのまにか消えていくひとときの奇跡。そう稀少なものでもないが誰もが自由に手にできるものでもない。だから持たない者は思うー自分も欲しいと。そしてそこにビジネスチャンスが生まれ、異能転売業が生まれた。主人公・世杉見識の働く秘蹟商会もそんな異能転売業社の1つである。まだまだ規模は小さいが、明日の成功を夢見て彼らは日夜奮闘しているのであった。第9回小学館ライトノベル大賞審査員賞受賞作。