著者 : 小山恭平
問題児のお嬢様ラライを学園の生徒会長にーーゆくゆくは王とするために執事として奮闘する貝斗。そしてラライは先日、学園の剣の祭典『剣姫祭』で大番狂わせを連発し、優勝した(ただし八百長)。だが、学園の生徒会長候補となるには、武芸、学問、芸術の三拍子がそろった生徒でないと難しい。そのため貝斗は、次に芸麗祭の文芸部門での勝利を狙うが……!? いずれ王とならんとする少女のために執事が暗躍する物語、第二弾! 問題児のお嬢様ラライを学園の生徒会長にーーゆくゆくはこの国の王にするために執事として奮闘する貝斗。 そしてラライは先日、学園の剣の祭典『剣姫祭』で大番狂わせを連発し、優勝した(ただし八百長)。 だが、学園の生徒会長候補となるには、武芸、学問、芸術の三拍子がそろった生徒でないと難しい。 そのため貝斗は、次に芸麗祭の文芸部門での勝利を狙う。 最大のライバルは、並外れた読書家と天才作家としての顔をもつ生徒会書記の少女ーーイヴ・アーティカ。 彼女の才能を手に入れるため、まずは彼女の関心を引くべく、貝斗はリリィたちと協力して小説を制作することになり……!? いずれ王とならんとする少女のために執事が暗躍する物語、第二弾!
文武両道なエリート少年・鎧塚貝斗は、生徒会副会長として『王』たる存在を支えることに喜びを見出していた。だがある日、彼は異世界に転生してしまう。そこで出会ったのは、騎士公爵家の一人娘、ラライ・アッフィードだった。名門王立女学園に通う彼女は、家柄だけは優秀なものの、学問ダメ武芸ダメ友人もゼロな問題児。それでも生徒会長になりたいという彼女のために、貝斗は執事としてライバルの少女たちを籠絡していき……!? 文武両道なエリート少年・鎧塚貝斗は、生徒会副会長として『王』たる存在を支えることに喜びを見出していた。 だがある日、彼は異世界に転生してしまう。 そこで出会ったのは、騎士公爵家の一人娘、ラライ・アッフィードだった。 名門王立女学園に通う彼女は、家柄だけは優秀なものの、学問ダメ武芸ダメ努力なんて大嫌い、さらには性格も悪くて友人もゼロな問題児。 それでも生徒会長になりたいという彼女。 そんな彼女が、執事となった貝斗に下した命令はーー 「執事くんが私のライバルみーんなの足を引っ張ればいいんだよ!」 そして貝斗は、ダメお嬢様のためライバルの少女たちを籠絡し……!? いずれ王とならんとする少女のために執事が暗躍する物語、開幕!
英雄は使命を果たしたら殺される運命にある。「退役英雄日常回帰補助機関」は、異世界で英雄となった人物を地球に連れ戻し、保護する組織だ。職員の山田鳥鷺(やまだ・うろ)は、さまざまな元英雄たちの日常回帰をサポートしていく。主人公(カロン)、魔女(アイロ)、傾国の姫(レカ)--。鳥鷺は一般人としての振る舞いを教え込んでいくが、彼女たちからは英雄時代の記憶が抜けず、トラブルを巻き起こしていくーー。 英雄は使命を果たしたら殺される運命にある。 「退役英雄日常回帰補助機関」は、異世界で英雄となった人物を地球に連れ戻し、保護する組織だ。職員の山田鳥鷺(やまだ・うろ)は、さまざまな元英雄たちの日常回帰をサポートしていく。主人公(カロン)、魔女(アイロ)、傾国の姫(レカ)--。鳥鷺は一般人としての振る舞いを教え込んでいくが、彼女たちからは英雄時代の記憶が抜けず、トラブルを巻き起こしていくーー。 一話 退役英雄 二話 「英雄」解体 三話 贈与の魔女 四話 魔女の本懐 五話 傾国の姫 六話 愚者と英雄
必要とする人がいるから僕らは異能を売る。 僕ーー世杉見識は弱小異能転売業者「秘蹟商会」のアルバイトである。 つい最近、漆 一色という後輩もできた。彼女はふと働く僕を見て「見識先輩はこんなに働いている感じなのに、ゆお店長は座っているだけなの?」と店長のゆお・アルチザンに疑問を投げかけていた。一色はゆおさんの大事な仕事を知らないからなあ・・・・・・。 「そんなに言うなら店長である私の仕事ぶりを見せてやろう」とゆおさんがやる気を出していた。すぐにムキになるところも、ゆおさんがポンコツと言われるゆえんだ。 そして後日、僕たち秘蹟商会の面々が訪れたのは日本異能教会が主催する異能力の競売の会場であった。そんな様々な異能が売りに出される競売会場で見識は大手異能転売業者の社長に出会ったーー。 異能がもたらすお金、そして異能により紡がれた人間関係……第二巻!
もしかしてお姉さん、異能持ちですか? 僕ーー世杉見識は目を放すとすぐサボる、意識の低いアルバイトである。自慢することではない。 バイト開始当初は、「能転売業なんてうさんくさ過ぎる、すぐに逃げよう」なんて思っていたけど、異能関係者は変わっている人が多くて、ちょっと楽しいと感じている。 異能というのはーー超能力とか秘蹟とか、そんな呼ばれ方をする、とにかく不思議な力のことだ。それは人の願いと共に現れ、いつのまにか消えていく、一時の奇跡である。 そう稀少なものでもないが、誰もが自由に手にできるわけではない。 だから、持たない者は皆こう言うーー自分も欲しい。 欲しいと思う人がいるのなら、そこにビジネスチャンスは生まれる。 異能を売りたい人と、異能が欲しい人を結ぶお仕事ーー異能転売業はこうして成立した。 僕の働く秘蹟商会もそんな異能転売業社の一つである。 店舗は埼玉の片隅にある古い建物。働いているのは店長とアルバイトの僕二人だけ。まだまだ規模は小さいが、明日の成功を夢見て僕らは日夜奮闘している。 「さてと・・・・・・ ポンコツかわいい店長のために、異能力保有者を捜しに行きますか」 第6回小学館ライトノベル大賞審査員賞受賞作。