著者 : 小泉まりえ
「ホテル行っちゃおうか?」一斉くんの言葉に、あたしの思考回路パニック。あたしってば、さっきまで、どうやってエッチに持ち込もうか悩んでたのに、しどろもどろになってる…。高校に入って、イメチェン大成功。桃や亜里沙も、「イケてる美由は、エッチ経験あり」って信じきってる。一斉クン、オッケーなのに。ウソつきにならなくてすむ、チャンスなのに-。
女のコにモテすぎる幼なじみってのも、考えものよね。友達はうらやましがるけど。隣に住む学は、雑誌にも出たことあるくらいかっこいい。女のコにもモテる。だけど、マミは振られっぱなし。学のせいで男たちが引いちゃうの。幼なじみなんて…いいことない!でも、今度こそ、学の友達・岩田くんと両思いの予感。学は、姉の志織と同じ大学を受けるって言い出したの。学は本気なんだ、志織のこと-。
真琴は、奥田先生のこと気になっていた。音楽室の廊下で声をかけてもらった時から、先生の携帯電話を拾った時から。ううん。それよりも、もっと前、入学式の時から。真琴と先生は、小説家になりたい同じ夢を見ていたことで強く引かれあう。だけど、先生は結婚している。この気持ち認めるわけにはいかない、真琴は、そう言い聞かせてきた。あの日までは-。
あたし、やっぱり竜一が好き。気がついたら、ホントに好きになってたの。でも、竜一は友だちの彼氏。愛を誓いあえる確率0パーセント。なのに「マーメイド伝説」の期限まで、あと2か月もない-。あせるあたしにマーメイドの友だちが、愛を誓いあってくちづけをかわさなくてもいい“もうひとつの方法”があるってことを教えてくれる。でも、その方法って…!?いよいよクライマックス。感動の完結編。
2月14日・聖バレンタインデー。片想いの女の子に、神様が勇気をくれる日。告白してもハッピーエンドになるとはかぎらないけど、勇気を出してチョコをわたす?それともチョコをわたさないで、いまのままの友だちの関係、続ける?好きな人にチョコをあげた場合と、あげない場合。あなた自身が選ぶ、ハッピーエンドの選択はどっち…!?まりえ先生の、レンアイアドバイスつき。
『マーメイド伝説』-1000年に一度、人魚姫のマーメイド・プリンセスは、人間になって、愛する人とくちづけをかわさなければならない-。そして、なんと、あたしが、その1000年目のマーメイド・プリンセスなんだって!もしも、伝説が実現しなければ、海は、海の魔女ウインディアのものになってしまう。あたし、大好きな海の世界を守るために、がんばります。
あたしの好きな人は、いつも、部活帰りのハンバーガー屋さんで出会う彼。あたし、思いきって、彼に告白してみたんだけど…あっさり、ふられちゃった…失恋。ところが、あたし、彼に偶然再会しちゃって、なんと、二度目の告白をしちゃって…でも、結果は同じ…二度目の失恋。もう彼のことは忘れなきゃいけない…なのに、あたし、まだ、あきらめられなくて、三度目の告白をしちゃったんだけど…。
あたしは、岸谷くんのことが好きだった。片思いしてた。それは、岸谷くんが、すごく頭がよかったから…。でも、その岸谷くんが、なんと、成南高校の受験に失敗しちゃったの。いくら頭がよくたって、試験に落ちちゃったらね…。好きな人の好きなところがなくなったんだから、岸谷くんのことは、もう好きでもなんでもない。早く新しい恋を見つけよう…。そう思ってたんだけど…ところが。
あたし、竹原香純。高校1年。片思いしてるのは、同じクラスの藤平信一くん。あたし、藤平くんの気持ちが知りたくて、恋占いしたり、おまじないをしたり、恋愛マニュアル本を読んだりしたんだけど…なにをやっても、悪い結果しか出ないの…。しかも、藤平くんの決定的な言葉-竹原のこと見てると、イライラするんだよ-。あたし、告白もできずに失恋しちゃったみたい…あきらめるしかない…よね…。
あたし、羽田朋世。花も聡じらう17歳。片思いしてるのは、クラスメートの塚本くん。あたし、告白なんてできないから、それとなく、塚本くんに、あたしのこと、どう思ってるのか聞いてみたんだけど…。塚本くんからの返事は…。「とりあえず、友達からでもいいかな」それって、いったい、どういう意味。もしかして、うまく断られちゃったの。それとも、友達から、好きな人になれるの…。
あたし、山田葉月。15歳の高校1年生。あたしの初恋は、12歳、小学校6年生のとき。相手は、転校生の千堂正広くん。あたし、思いきって告白する決心して、千堂くんのこと呼びだしてもらったんだけど、ダメだった…土壇場で勇気がなくなって、けっきょく、自分では告白できずに、友達に代理で告白してもらっちゃったの…。だけど、千堂くんから返事は、ナシ…。ところが、なんと、3年後-。
あたしが片思いしている彼、渋谷克典くん。なんで彼のことが好きになったのかっていうと、彼を見ていると、なんだか、しあわせなシーン、いろいろ想像できちゃうからなの。でも、ぜんぶ、あたしの想像だけど…。そんなあたしが、なんと、突然、克典くんから、告白されちゃったんだ-。あたし、克典くんのこと大好き。そう思ってたんだけど…克典くん、ホントは、あたしが想像してたのとはちがって…。
あたし、片岡ゆり子。おいしいもの食べてるときが、いちばんしあわせで、ちょっとだけ、ぽっちゃりタイプの高校1年生。みんなはダイエットに夢中だけど、あたしは、このままでいい。ダイエットで暗い顔してるより、やっぱり、しあわせな笑顔よね。それに、あたしは、ヤセてる女の子が好きな男の子は、好きにならない。今のあたしがあたしなんでもん…そう思ってた…。でも、初めて、好きな人ができちゃって。
あたし、麻生雛子。15歳の中学3年生。あたしが西田くんを好きになったのは、中1の冬。それ以来、ずっと片思いしてる。あたしが片思いから卒業するには、あたしから告白するしかない。だから、あたし、クリスマスやバレンタインのたびに、いつも告白のことを考えてた。そうして、迷ったあげく、いつも告白から逃げてばかりいた…。そして、卒業式。告白の最後のチャンス。もう迷っても、逃げる場所はないから。
あたし、上原育子。ついに夢がかなって、『現役高校生まんが家デビュー』できたんだ。夢だったまんが家にもなれて、悦郎っていうやさしい彼氏なんかもいちゃったりして、あたしってば、なんて、しあわせものなの…なんて、しあわせにひたってたんだけど、なんと、またまた、あの明日香さんが現れて、悦郎にちょっかいを出してきたんだ。あたし、ふたりのことが気になって、もうまんがも手につかなくなっちゃったよ…。
あたし、上原育子。あたしの夢は、現役高校生で、プロのまんが家デビューすること。じつは、『新人まんが賞』で佳作をとった、あたしと明日香由姫さん、ふたりのうち、ひとりだけがデビューできることになったの。絶対、夢をかなえたい。がんばるぞ-。そう思ってたのに、最近、あたしの幼なじみの彼氏、悦郎の態度が変なの。しかも、なんと、悦郎にラブレターまで届いてて…。あたし、もう不安なことだらけだよ…。
女の子は、みんな、恋愛に夢中。だけど、あたしは、愛とか恋とか、全然興味ないの。あたしの夢。それは、現役高校生でプロのまんが家としてデビューすること。だから、あたしには、恋愛してる暇なんかないんだ。今も、『少女ポプリ』の『新人まんが賞』に応募するために、原稿を描いている真っ最中。ところが、『少女ポプリ』に原稿の持ち込みをしたとき、編集さんに「好きな人をつくったほうがいい」って言われちゃったの…。