著者 : 小泉まりえ
「ホテル行っちゃおうか?」一斉くんの言葉に、あたしの思考回路パニック。あたしってば、さっきまで、どうやってエッチに持ち込もうか悩んでたのに、しどろもどろになってる…。高校に入って、イメチェン大成功。桃や亜里沙も、「イケてる美由は、エッチ経験あり」って信じきってる。一斉クン、オッケーなのに。ウソつきにならなくてすむ、チャンスなのに-。
女のコにモテすぎる幼なじみってのも、考えものよね。友達はうらやましがるけど。隣に住む学は、雑誌にも出たことあるくらいかっこいい。女のコにもモテる。だけど、マミは振られっぱなし。学のせいで男たちが引いちゃうの。幼なじみなんて…いいことない!でも、今度こそ、学の友達・岩田くんと両思いの予感。学は、姉の志織と同じ大学を受けるって言い出したの。学は本気なんだ、志織のこと-。
真琴は、奥田先生のこと気になっていた。音楽室の廊下で声をかけてもらった時から、先生の携帯電話を拾った時から。ううん。それよりも、もっと前、入学式の時から。真琴と先生は、小説家になりたい同じ夢を見ていたことで強く引かれあう。だけど、先生は結婚している。この気持ち認めるわけにはいかない、真琴は、そう言い聞かせてきた。あの日までは-。
一瞬だった。だけど見間違いじゃない。彼は彼女にキスをした-。いつも電車で見かける彼に、恭子はひとめ惚れ。勇気をふりしぼって告白しようとしたのに、彼、響にはかわいい彼女がいた。どうしてもあきらめられない。彼女の兄、立花先輩を友達から紹介された恭子は、ある決心をする。彼女に近づき、友達になる。そして、きっと彼を奪ってみせる。
陸とつき合いはじめのころは、彼氏を思う情熱は永遠に続くと思ってた。それから6か月。陸のこと好きだ、好きなのに、近ごろの亜子、ふと考えてしまってる。きっかけは、いつもほんの小さなこと。デートに遅刻してくる。遅れても走ってこない。自分から手をつないでくれない-。小さな不満。陸に文句言うことじゃない。亜子は、そう思いきかせていたんだけど…。恋愛の光と影を描く小泉ニューワールド。
あたし、やっぱり竜一が好き。気がついたら、ホントに好きになってたの。でも、竜一は友だちの彼氏。愛を誓いあえる確率0パーセント。なのに「マーメイド伝説」の期限まで、あと2か月もない-。あせるあたしにマーメイドの友だちが、愛を誓いあってくちづけをかわさなくてもいい“もうひとつの方法”があるってことを教えてくれる。でも、その方法って…!?いよいよクライマックス。感動の完結編。
好きな人見つけるのって、大変。その人に好きになってもらうのは、もっと大変。いままでずっと、失敗ばかりだったけど。ついに、あたしのこと好きって言ってくれる人が現れたの!肩を抱いたり、突然キスしようとしたり、ちょっと強引なところが気になるけど、ムードはなかなかいい感じ。あとは「マーメイド伝説」のとおり、くちづけをかわすだけ。でも…。
2月14日・聖バレンタインデー。片想いの女の子に、神様が勇気をくれる日。告白してもハッピーエンドになるとはかぎらないけど、勇気を出してチョコをわたす?それともチョコをわたさないで、いまのままの友だちの関係、続ける?好きな人にチョコをあげた場合と、あげない場合。あなた自身が選ぶ、ハッピーエンドの選択はどっち…!?まりえ先生の、レンアイアドバイスつき。
あたし、坂井七瀬、16歳。隣に引っ越してきた、転校生の園部くんにひとめ惣れ。でも、親友の南も、彼のこと好きみたいなの。たぶんあたしの気持ちを知らない南に、「彼が好きなの、協力して」って、頼まれちゃって…。友達と同じ人を好きになるなんて。あたし、どうしたらいい。
『マーメイド伝説』-1000年に一度、人魚姫のマーメイド・プリンセスは、人間になって、愛する人とくちづけをかわさなければならない-。そして、なんと、あたしが、その1000年目のマーメイド・プリンセスなんだって!もしも、伝説が実現しなければ、海は、海の魔女ウインディアのものになってしまう。あたし、大好きな海の世界を守るために、がんばります。
あたしの好きな人は、いつも、部活帰りのハンバーガー屋さんで出会う彼。あたし、思いきって、彼に告白してみたんだけど…あっさり、ふられちゃった…失恋。ところが、あたし、彼に偶然再会しちゃって、なんと、二度目の告白をしちゃって…でも、結果は同じ…二度目の失恋。もう彼のことは忘れなきゃいけない…なのに、あたし、まだ、あきらめられなくて、三度目の告白をしちゃったんだけど…。
あたしは、岸谷くんのことが好きだった。片思いしてた。それは、岸谷くんが、すごく頭がよかったから…。でも、その岸谷くんが、なんと、成南高校の受験に失敗しちゃったの。いくら頭がよくたって、試験に落ちちゃったらね…。好きな人の好きなところがなくなったんだから、岸谷くんのことは、もう好きでもなんでもない。早く新しい恋を見つけよう…。そう思ってたんだけど…ところが。
あたし、竹原香純。高校1年。片思いしてるのは、同じクラスの藤平信一くん。あたし、藤平くんの気持ちが知りたくて、恋占いしたり、おまじないをしたり、恋愛マニュアル本を読んだりしたんだけど…なにをやっても、悪い結果しか出ないの…。しかも、藤平くんの決定的な言葉-竹原のこと見てると、イライラするんだよ-。あたし、告白もできずに失恋しちゃったみたい…あきらめるしかない…よね…。
あたし、羽田朋世。花も聡じらう17歳。片思いしてるのは、クラスメートの塚本くん。あたし、告白なんてできないから、それとなく、塚本くんに、あたしのこと、どう思ってるのか聞いてみたんだけど…。塚本くんからの返事は…。「とりあえず、友達からでもいいかな」それって、いったい、どういう意味。もしかして、うまく断られちゃったの。それとも、友達から、好きな人になれるの…。
あたし、山田葉月。15歳の高校1年生。あたしの初恋は、12歳、小学校6年生のとき。相手は、転校生の千堂正広くん。あたし、思いきって告白する決心して、千堂くんのこと呼びだしてもらったんだけど、ダメだった…土壇場で勇気がなくなって、けっきょく、自分では告白できずに、友達に代理で告白してもらっちゃったの…。だけど、千堂くんから返事は、ナシ…。ところが、なんと、3年後-。
あたしが片思いしている彼、渋谷克典くん。なんで彼のことが好きになったのかっていうと、彼を見ていると、なんだか、しあわせなシーン、いろいろ想像できちゃうからなの。でも、ぜんぶ、あたしの想像だけど…。そんなあたしが、なんと、突然、克典くんから、告白されちゃったんだ-。あたし、克典くんのこと大好き。そう思ってたんだけど…克典くん、ホントは、あたしが想像してたのとはちがって…。
あたしと真一郎は、いつも一緒。でも、それは、仲よしグループの仲間として…。あたしは、真一郎と友達以上になりたいと思ってる。あたしは、真一郎のことが好き。だから、あたし、真一郎に告白する決心をしてたんだけど、でも、もしフラれちゃったら…あたしたち、友達のままでもいられなくなる。それだけは、絶対にイヤ…。ところが、なんと、あたし、真一郎から、べつの男の子を紹介されちゃって…。