著者 : 岬鷺宮
一人の中にいる二人の少女、「秋玻」と「春珂」。僕は自分を助けてくれた彼女たちと、ある約束を交わした。 それは「二人に同じだけ恋する」ということ。デートで、部室で……次々と交わされる、胸を焦がすような甘いやりとりに、僕はおぼれていく。 でも……心のどこかで警報が鳴っているーーこのままでは、いけないと。 焦って空回った僕は、憧れの大人達と触れ合っていくなかで、いつしか理解していく。モラトリアムの終わりを。僕がするべきこと。しなければ、いけないことを。 僕と彼女と彼女が紡ぐ、切なく愛しい、三角関係恋物語。
「--わたしのお願いは、絶対なの」 どんな「お願い」でも叶えられる葉群日和。始まるはずじゃなかった彼女との恋は、俺の人生を、世界すべてを、決定的に変えていくーー。 ほんわかしていて、かわいくて、どこかちょっと流されがちで。 それなのに、聞いてしまえば誰も逆らう気になどなれない「お願い」の力を持つ日和と、ただの一般人なのにその運命に付き添うことになってしまった俺。 「--でも、もう忘れてください」 世界なんて案外簡単に壊れてしまうのに、俺たちの恋だけが、どうしても終わってくれないーー。 これは終われないセカイの、もしかして、最後の恋物語。
一人の中にいる二人の少女、「秋玻」と「春珂」。二重人格の彼女たちと触れ合ううち、僕らの中で始まった恋はーーある日、唐突に終わりを迎える。 そして……。 --そして彼は、変わってしまった。 だから、わたしは、わたしたちは動き出す。出会った頃の「彼」をもう一度、取り戻すために。すれ違いの修学旅行のなかで、わたしたちは彼を、矢野くんを、わたしたちの想い人を、追いかける。 そうーーたとえ、わたしたちがもう、恋人ではないとしても。 わたしとわたしと彼が紡ぐ、切なく愛しい、三角関係恋物語。
音楽で天下を取るーーそんな夢を抱く少年「しんの」は、なぜか上京したはずの「あの日」から13年後の未来で目を覚ますーー過去と現在をつなぐ「二度目の初恋」の物語をもうひとつの視点から描くスピンオフ、登場。
文化祭実行委員なんて、柄じゃない。でも僕らの関係を変えようとする春珂の願い、春珂を想う秋玻の気持ちから委員として動き始めた僕は、かつての僕を知る庄司霧香と出会う。再会なんてしたくなかった。霧香は僕が別れを告げたはずの「過去の自分」を育てた人だから……。 華やかな文化祭の裏側で、彼女は僕らの恋に隠れた、何より僕が隠した欺瞞をこそ残酷に暴いていく。 もう戻れない僕らの関係。揺さぶられる『僕自身』のあり方。そして、舞台の幕が上がるーー。 僕と「二重人格」の彼女たちが紡ぐ、三角関係恋物語。
『このライトノベルがすごい!2019』(宝島社 刊)文庫部門 新作3位獲得の、いま一番切なく愛しい三角関係恋物語。 一人の中にいる二人の少女、「秋玻」と「春珂」。二重人格の彼女たちと触れ合ううち、僕は秋玻と恋人に、春珂と親友になった。 そんな幸福にどこか浮かれていたある日、僕らは友人の須藤伊津佳から相談を受ける。告白をされたいう相談ーーその相手は、同じく友人の広尾修司。それを知った僕らは、二人の仲を取り持つために奔走し始め……けれど、そのとき僕は、まだ気づいていなかった。その出来事が僕らの不確かな関係を、秋玻と春珂を大きく、変えることに。 --僕と彼女と彼女が紡ぐ、不思議な三角関係恋物語は、続く。
『このライトノベルがすごい!2019』(宝島社 刊)文庫部門 新作3位獲得の、いま一番切なく愛しい三角関係恋物語。 僕と「彼女たち」の不思議で歪な三角関係。その距離はどこまでも限りなく、ゼロに近づいていくーー。 人前で「偽りの自分」を演じてしまう僕。そんな僕が恋したのは、どんなときも自分を貫く物静かな転校生、水瀬秋玻だった。けれど、彼女の中にはもう一人ーー優しくてどこか抜けた少女、水瀬春珂がいた。 一人の中にいる二人……多重人格の「秋玻」と「春珂」。彼女たちの秘密を知るとき、僕らの関係は不思議にねじれてーーこれは僕と彼女と彼女が紡ぐ、三角関係恋物語。
陰キャと陽キャの歩く道は交わらないーーそれをある意味覆した、陽乃森さん変貌事件からしばらくして……今度は陰キャ部に陽キャ化希望の波が到来? ポリシーを主張して協力を拒否する俺に対抗して、陽乃森さんは仲間を呼び寄せた!? 変わらないもの、変えたいもの、変わってほしくないもの、それでも変わっていくものーーそれぞれの想いが交錯する先にあるものは?
陰キャと陽キャーー俺たちに課せられた、透明な上下関係。お互い理解し合うことはできないし、そばにいても生まれるのは不幸だけ。だから俺は思っていたんだ。陰キャと陽キャは、別々に暮らすべきだと。なんなら、学校やら自治体レベルで、隔離して生きていくべきだと。 なのにーーそんな俺らが集う通称「陰キャ部」。陰キャだけの安息の地に、彼女はやってきた。 陽キャ中の陽キャ、リア充中のリア充、陽乃森さん。 しかも、彼女は「陰キャになりたい」なんて言いだして……え、ちょ、本気!? 自分が言ってることの意味わかってる!? わかり合えない俺たちの、異文化激突青春ラブコメ!
「今日をやり直したい」そう願った高校生、中瀬と山田は、同じ一日をループしている自分に気が付く。次の日へ進む条件は「満足のいく一日」を過ごすこと。廻る毎日の中で二人が見つける「明日に踏み出す方法」はーー
この物語さえあれば、他に何もいらない。この小説『十四歳』と、その中に確かに息づく主人公、トキコがいれば── だが、彼女は俺の前に現れた。 灰色の毎日の始まりになるはずだった、新学年のホームルーム。黒板の前に立った彼女こそは、俺が手にした物語の中にいたはずの「トキコ」だった。 不器用に近づいていく二人の距離。 物語の中にいる「トキコ」と、目の前にいる「柊時子」のあいだで、奇妙に絡まってゆく想い。出会うはずがなかった読者と主人公の物語。その結末にあるものは──。
その日、踊り場でひとり佇む君と出逢ったーー 彼女と僕が奏でる、青春吹奏楽ストーリー。 全国大会を目指すべく、県立伊佐美高校吹奏楽部に入部した梶浦康規。 真面目で正確な演奏しか取りえがない康規が命じられたのは、天才的な音楽の才能を持ちながら、破滅的な指揮を振りつづける問題児「踊り場姫」藤野楡を、まともな指揮者に生まれ変わらせることだった。 周囲に関心がなく自分の思う指揮を振る楡には取りつく島もなく、演奏は空回りを続けるばかり。 どうすれば、彼女と周囲の歯車とを噛み合わせることができるのか。コンチェルトを奏でることができるのか……。 青春の踊り場にいる彼女と僕の、吹奏楽ストーリー。
世界は君の肩にかかってる……ってマジで!? 異世界お仕事ファンタジー、急転直下の第3弾! 元勇者な美少女担当編集・ルビと今日も魔導書執筆生活を送っていた俺に、とんでもない事実が突き付けられた。 ーーついに、世界の終わりが訪れた。 いやいや、確かに最近世界中でやたらモンスターが発生しててヘンだなとは思ってたけど……さすがに急すぎない? しかも、その原因が「魔導書」で、世界を救うことができるのは元勇者な編集と元魔王な大魔導書作家と……え、俺!? ちょっと待って! ……ってわけにもいかないか。ただの魔導書作家な俺だけど、君と一緒に世界だって救ってやる!
魔導書作家の道は甘くない? 危険も楽しさも2倍増しのファンタジーお仕事ライフ! 元勇者な美少女担当編集・ルビと一緒のダンジョン踏破生活にも慣れ、調子に乗ったところで、その悲劇はやってきた。 ーーやばい、新作爆死した!? ノリノリで作った新作魔導書がまさかの大爆死! ど、どうする俺!? というところに、謎の新キャラ登場。ダンジョンめいた家の最奥に住む超大物作家はーーなんと、元魔王でした。 「ふふふ、二人きりでゆっくり夜の執筆(意味深)としゃれ込もうではないか」 「先生をたぶらかすことは許しません! 」 元勇者×元魔王に挟まれて、俺は……っていうか世界はいったいどうなるの!?
これを読めばキミも魔導書作家になれる!? 危険で楽しいファンタジーお仕事ライフ! 雷神魔導書大賞〈大賞〉受賞!! これで俺も晴れて魔導書作家になれた!--はずだったのに。アクティブすぎる美少女編集者(※ただし元勇者)のルビに引きずられ、取材と称しては東へ西へダンジョン踏破生活!? 不思議系イラストレーターなオーク美女、厳しすぎるエルフ校閲のお姉さんにまで囲まれて、ますます大変なことに……俺はただ便利な魔導書を作りたかっただけなのに、なんでこんなことに!? 読めば魔術が使える『魔導書』が普及しはじめた時代で、危険で楽しい魔導書作家のお仕事ライフがはじまる!
西荻窪。レトロな雰囲気漂うこの街で、夢破れた大学生三人組が始めたミニFM局。リスナーのご相談を解決したりしなかったり、たまには夢が叶ったり。今日も放送中の街角ラジオ、あなたも聞いてみてください。
[號外]“墜落乙女”活キ人形と交戰す。 ──昨夜深夜。再び「活キ人形」上野に現はれる。帝都民に襲い掛るも、此れを屠る謎の乙女現はる。目撃者談に拠れば高所から墜落せしめ此れを撃退せり──。 時は大正、帝都・東京。 今般、帝都民を脅かすのは、螺子巻き仕掛けの異形の化物「活キ人形」と、魔術によってそれを悉く凄惨に屠る、異端の少女・墜落乙女──。 彼女を追う少年記者・乱歩が見るのは、誰をも寄せ付けない少女がその裏に隠した真実か、それとも破滅への道か……?
「恋はいつか終わります」 失恋探偵・千代田百瀬は、その身をもって自らの言葉の意味を知るーー。 危機を乗り越え、絆を深めながら恋の終わりの謎に立ち向かってきた百瀬と九十九。しかし二人にとって決定的な「過去」が明らかになった時、破局は訪れる。 依頼人たちと同じように、それ以上に決定的に失恋してしまった百瀬は、自らの恋の謎の結末に何を見るのかーー。 電子特別版には、2013年12月発売の『電撃文庫MAGAZINE Vol.35』掲載短編『失恋探偵ももせ カーテンコール/星に願いを(When You Wish upon a Star)』も追加収録!
ミステリ研究会の部室を根城にして行われる、学校非公認の探偵活動ーー失恋探偵。 失恋探偵・千代田百瀬とその助手・野々村九十九は、解散の危機を乗り越えて再び恋に破れた人のために失恋の真実を調べていた。しかし依頼人たちの失恋に触れるうち、一度は通じ合ったはずの気持ちに思わぬ影が差してーー。 第19回電撃小説大賞〈電撃文庫MAGAZINE賞〉受賞、叶わぬ恋の謎を解く学園青春失恋ミステリ、注目の第2弾! 電子特別版には、2013年8月発売の『電撃文庫MAGAZINE Vol.33』掲載短編『失恋探偵ももせ 東雲女子高校事件(Unreliable narrator)』も追加収録!
「恋はいつか終わります──」 そんなことを言う後輩の千代田百瀬に巻き込まれ、野々村九十九は「失恋探偵」である彼女に手を貸す日々を送っていた。 ──失恋探偵。 それはミステリ研究会の部室を根城にして行われる、学校非公認の探偵活動。恋に破れた人のために失恋の真実を調べる彼らのもとには、それぞれに失恋の悩みを抱えた依頼人(クライアント)たちが訪れて──。 第19回電撃小説大賞〈電撃文庫MAGAZINE賞〉受賞作の、叶わぬ恋の謎を紐解く学園青春失恋ミステリ! 電子特別版には、2013年6月発売の『電撃文庫MAGAZINE Vol.32』掲載短編『失恋探偵ももせ 散開と再生(Stereophonic)』も追加収録!