著者 : 岬鷺宮
監督:長井龍雪×脚本:岡田麿里×キャラクターデザイン:田中将賀ーー『あの花』、『ここさけ』、『空青』の青春三部作を手がけた三人が新たに送るオリジナル長編アニメーション映画公式スピンオフ。
突如地球に現れた【外敵】との戦い【IW禍】は、人類の勝利に終わった。世界に平和が戻ってきた。復興が進められる中で俺・桃澤基雄は、とある人物の側近に選ばれる。未来を予知する『未来視』能力で、人類を勝利に導いた『元』救世主。神手洗澪の側近に。しかも彼女は初対面で、「わたしたち、将来結婚するようですよ?」なんて言い出して……!? 始まった彼女との日常。学校では正体を隠しつつ恋人同士として、放課後はお隣さんとして共同生活を送る日々。騒がしくも楽しいそんな毎日の中で、俺は一人の女の子としての澪を知っていくーー。これは『平和になった世界』で始まる、元救世主とのありふれた恋物語。
ようやく辿り着いた、隣に二斗がいる未来。あれほど強く望んだのに、なぜかここには『彼女』だけがいない。 誰もが笑顔でいられる、そんなハッピーエンドを目指して。巡と二斗は、最後のタイムリープに飛び込んでいくーー。 シリーズ完結! 駆け抜けたやり直しの果て、巡たちを待つ「あした」は。
夢だった小惑星を見つけ、自分が未来を拓く姿を証明する。それが、二斗の失踪を止める方法だ。 そのために、真冬の長野県・阿智村で天体観測に挑む巡。だがなぜか、真琴も一緒に行くと切り出してきて……。 満天の星空の下、一周目では秘められていた夢、そして恋が動き出す。 青春×タイムリープストーリー。それぞれの想いが交錯する、疾走の第四巻。
わたし山田良菜は、超人気声優・香家佐紫苑の「替え玉」として活動中。 オーディションで主演を勝ち取ったアニメ映画の制作が動き出した。 しかし替え玉を知った監督の提案は、 「別の役者として、生きるべきではないですか?」 ──二人の入れ替わりを、やめること。 わたしたちの秘密を公表したら、大騒ぎになるんじゃ……!? そんな困惑を抱えつつ、わたしは新進気鋭のアイドル声優とラジオで共演。 紫苑も大作ゲームの収録で、舞台たたき上げの芝居と対峙することに。 それぞれの生き様を貫く声優たちとの出会いは、「わたしと紫苑」がどう在りたいのかを問いかける。 わたしたちの決断は、そしてその先で待つ未来は──!?
少しずつ変わり始めた未来。二斗はアーティストとしてさらに大きな舞台に進むため、文化祭ライブに向けた準備を始める。 だけど彼女は知っていた。『天才』の成功は他の誰かーー『凡人』の未来を壊してしまうことを。そして、その苦悩こそが彼女を縛りつけるもので……。 だから、『凡人』代表の俺は決意する。彼女を救おう。かつて逃げだした才能の化け物・nitoに、今度こそ立ち向かおうと。 青春×タイムリープストーリー、シリーズ最高潮! 未来を懸けた文化祭編が幕を開ける。
わたし、山田良菜は『無色透明』で地味な女子高生。 憧れの創作に挑んでも全く目立たず、自分は脇役だなんて諦めにも慣れてしまった。 そんな高3の春、突然目の前に現れたのはわたしと同じ声の超人気声優・香家佐紫苑! 彼女が言った、“世界中で良菜にしか頼めないこと”は……。 「わたしと──入れ替わってくれない?」 素人の私が、紫苑の替え玉声優に!? 絶対に無茶……! でも、やってみたいと思ってしまった。『わたしの声』が必要とされて、胸が高鳴った。 紫苑に変装して飛び込んだ、痺れるようなアニメ作りの世界。 意外にもそこには、透明なわたしにしかできない芝居があって──!
奇妙な三角関係が終わりを告げてしばらく。僕と彼女を待っていたのは、当たり前の、だけど何より願っていた日常だった。 恋人どうしの何気ないやり取り、級友と過ごす高校最後の夏、それぞれの進路、そして卒業ーー。 二年前、僕らの物語はあの教室で始まって、きっとまだその途中にいる。 切なく愛しい恋物語。二人の“今”を鮮やかに綴るアフターストーリー。
二斗の失踪を止めるため、高校生活をやり直し中の俺。ギャル系女子・五十嵐萌寧は、親友への依存をやめる『二斗離れ』を宣言する。俺はその一環で趣味探しを手伝うことに。インスタやフットサル、さらには彼氏作りのサポートまで…!?一方、二斗は新曲をきっかけに大ブレイク。順調にアーティストの道を駆け上がっていた。だがそれは、一周目に起きた大事件が近いということで…。青春×タイムリープストーリー。親友どうしの関係に迫る、第二巻!
クールな後輩、御簾納咲が実は恋バナ配信者ーしかも彼女から好意を持たれていることを知ってしまった俺。保留にしていた告白に、ようやく応える決心がついたんだけどー「ごめんなさい、お付き合いできません」まさかの玉砕!?しかも御簾納自身も振ってしまった理由が分からないらしくて…。ラジオで繋がる青春ラブコメ。とっくに両想いな二人の恋の行方はー!
卒業式、俺は冴えない高校生活を思い返していた。成績は微妙、夢は諦め、恋人とは自然消滅。しかも彼女は今や国民的ミュージシャン。すっかり別世界の住人になってしまっていた。だがその日。元カノ・二斗千華は遺書を残して失踪した。呆然とする俺は…気づけば入学式の日、過去の世界にタイムリープしていた。この世界でなら、二斗を助けられる?…いや、それだけじゃ駄目なんだ。今度こそ対等な関係になれるように。彼女と並んでいられるように。俺自身の三年間すら全力で書き換える!卒業から始まる、青春やり直しラブストーリー。
二重人格の終わり。それは「秋玻」と「春珂」、どちらかの人格の消滅を意味していた…。「矢野君が、選んで?」「選んでくれた方が、残ります」わかっていたことだった。それでも、あまりに残酷なその結末に、僕は答えが出せないままでいた。いよいよ境界を失いつつある二人と僕は、彼女のルーツを探る旅へと出る。その果てに明らかになる、二重人格の真実とはー。そして、僕らが見つけた『答え』とはー。僕と彼女と彼女が紡ぐ、切なく愛しい、三角関係恋物語、堂々の完結。
「お願いです…最後にわたしといて」そして彼女は、こう続けた。「終わりのときまで、二人でいさせて」日和の宣言通りに訪れた「終わり」。お願いの力でもなすすべのない崩壊の中、深春と日和は旅立つ。この壊れた世界で、ふたりだけで生きるために。そして…つかの間の、夢のような日々の先に。終わったはずの世界の姿を、ふたりはー俺と彼女は目にする。葉群日和。世界を変える「お願い」の力を秘めた女の子。本当はごく普通に、俺の彼女でありたかった女の子。海と山と坂の街、尾道。あの頃、きっと壊れないと思っていた日々の中で始まった、終われない恋の行く末で。彼女は、最後のお願いをする。
「…あれ、この声、御簾納じゃね?」ある晩、適当に選んだ配信から流れてきたのは、聞き覚えのある声だった。小柄なのに大人びた、お洒落な美人。つれない態度のクール系後輩、御簾納咲。そんな御簾納が生配信!?しかも、話しているのはまさかの“恋バナ”。リスナーからの相談に乗って、自分の片思いの話までしていて…なんか普段とキャラが違くない!?そのうえ、俺は気付いてしまう。御簾納が話す“好きな先輩”。それがどう考えても、俺自身であることに…。ラジオが二人を近づけていく、配信青春ラブコメディ!
「さようなら。深春くん」あれから、季節は巡り…数か月。日和のいない日常は、それでも続く。世界がもう壊れてしまって、混沌への道を辿っていると知っていても。そんななか準備を始めた文化祭。それは、失われる「日常」を守ろうとする深春たちの、精一杯の抵抗だった。そして、彼らがやがて結果を出そうとする、その頃にー彼女は、再び深春の前に現れる。葉群日和。世界を変える「お願い」の力を秘めた女の子。“天命評議会”に戻ると決めた、深春の彼女だった女の子が。「とても、単純に。わたしは、頃橋くんの気持ちを知りたいの」日常を守ろうとする少年と、その終わりを知りながら帰ってきた少女は、ふたたび言葉を交わしーこのセカイと同じように、終われない恋の、続きが始まる。
一人の中にいる二人の少女「秋玻」と「春珂」。彼女たちと恋するなかで、僕は「自分」がわからなくなってしまう。-僕って、どんなやつだったっけ?明るい作り物の僕と、その裏にいた繊細な、本物の僕。…本当にそうか?春休み。再び明るくなった僕は、支えてくれる秋玻、春珂と一緒に、自分を探しはじめる。そして入れ替わりの時間が短くなってゆく彼女たちにも、同じように自分への疑問に向き合うときが来る。「-わたしたちって、二重人格って、なんなんだろう?」二重人格の彼女とともに過ごした一年を辿り終えたそのとき、僕は終わりゆく「彼女たち」の最後の願いに触れるー。僕と彼女と彼女が紡ぐ、切なく愛しい、三角関係恋物語。
「わたし、“天命評議会”…辞める」誰にも逆らえない「お願い」の力で世界を変えてきた日和。せいいっぱい世界を良くしてきた、はずだった。でもー“天命評議会”の活動のなか、日に日に心を擦り減らす日和を見かねた深春は、彼女を“天命評議会”から抜けさせる。しかしそれは、世界の情勢を狂わせ、二人の関係にも大きな亀裂をもたらしていく。少しずつ、しかし確実に壊れていく日常、見慣れた風景。そしてー深春は見なくて済んでいた崩壊を、ついにその目にする。「好きと言ってもらえて、大切にしてもらえて、とてもうれしかったー。元気でね、深春くん」これは壊れたままのセカイで、それでも普通の彼氏彼女になりたかった二人の、もしかして、最後の恋物語。
一人の中にいる二人の少女、「秋玻」と「春珂」。そのどちらも選ばないまま過ごした甘い時間の終わりに、僕と彼女と彼女の、本当の恋が始まった。再び短くなっていく、入れ替わりの時間。二人といられるかけがえのない時間が、二重人格が、終わるーそんな予感に包まれるなか企画したクラス会で、秋玻と春珂はみんなに、自分たちの秘密を明かした。「それでも、覚えていてほしいんだ」忘れない。いま僕の前にいる、どちらも間違いなく本物の、秋玻と春珂。でも僕のために、そして二人のために…僕は選択する。やがて僕が二人の向こうに透かし見た「彼女」はー。僕と彼女と彼女が紡ぐ、切なく愛しい、三角関係恋物語。
俺と彼女ー日和の恋は、続いている。「お、おはよう。深春くん、卜部さん!」幼なじみの卜部絵莉。男勝りで気安くて、俺にとっては家族みたいな彼女とのつかの間の交流はそれでも日和の心に小さな影を落とし…「…ねえ、わたし、邪魔かな?」やがて日和にそんな言葉を告げさせる。聞いてしまえば誰も逆らえない「お願い」の力。それを使って誰かの心は変えられても、自分までは騙せない。そしてそれは、この世界も同じ。海と山と坂の街、尾道。日常の中にあると思われていたこの街にも、俺と日和の恋にも。隠されていた崩壊の足音が少しずつ近づいていき、そしてー。これは壊れたまま終われないセカイの、もしかして、最後の恋物語。