著者 : 川田戯曲
【夜田】 「つか、なんのラノベ読んでるの?」 振り向くと、制服を着崩した美少女ギャルの妻川さんがいた。 昨日までクラスの隅でラノベを読んでいた俺は、彼女と関わりがなかった。 「あたしのクラスにねずまよがいるんだけど。やったー♪」 オフ会で出会ったラノベ読みの同志が彼女だったのだ。 「今日、めちゃくちゃ楽しかったんだもん! 付き合おーよ」 出会った初日に告白もされてーーでも、俺は三次元にぜってえなびかねえからな! 【妻川】 私のラノベ感想についた彼からのリプライで、元 気になるギャルがここにいることを、彼は知らない。 オタクの妄想みたいに、あんたをオトすから! ラノベで繋がる甘々ラブコメ。
俺を推してくれる女の子がいるなんて、思ってもなかった。文芸部、廃部の危機。居心地の良い場所を守りたい俺は、幽霊部員だった桧原由女と活動実績を作ることになったのだが、「あなたのことがー好き、だよ?」唐突に、告白を受けてしまった。部活やゲームをして段々近づいていく俺たちに、大人気ボーカル、花房憂花(俺の推し)の様子もおかしくなっていきー「あんたはこの夏、憂花ちゃんと花火大会に行くの」えっ、推しからお誘い、二人きりで夏祭り!?推しとオタクの素直になれない両片想いは、新ヒロインの登場で急展開!
クソみたいな現実でも、推しさえいれば生きていける。俺の推しは、ネットで人気の音楽ユニット『満月の夜に咲きたい』のボーカル・U-Kaだ。ある日、彼女の配信に映ったのはー学校一可愛い俺のクラスメイト、花房憂花だった!級友とはいえ、推しの私生活にオタクが干渉しちゃ駄目だ!なのに、なぜか花房は俺に近づいてきて!?「たまに、遊びに来るから」立場を超えた推しとの交流が始まり、俺一人だった放課後の部室が、推しと二人の空間になっていく。俺しか知らない推しの一面が、段々と増えていきー人気ボーカルと、陰キャオタク。格差があった二人が近づく、両片思い青春ラブコメ。
「ありがとう、くーたん。忘れられないクリスマスイブになったわ」「くーさんがメリークリスマスって言わないと、私だけ浮かれてるみたい。ふざけるな」事故の記憶を取り戻した俺は、イブにはヤンデレっぽさが薄れたクラスメイト・色町紙織と街ブラデート。クリスマスにはぐいぐい来る女友だちの雪縫霙とお家デートと、両手に花のリア充街道まっしぐらな聖夜を過ごしていた。これで、あとは幼なじみ・花屋敷花蓮と仲直りすれば、平穏な日常に戻れるーそう、思い込んでいた。雪縫が突然泣き出すまでは。-隠しきれるものじゃなかったんだ。俺の色町への好意は。
紙白九炉は、意を決して憧れの同級生・小夜原姫々に告白する。その返事は「…そう言ってくれて、嬉しいです。ありがとうございます。だけど、私…顔面がジャガイモみたいな人とは、付き合えません。ごめんなさい」ゲロを吐くかと思うくらいのショックを受けた九炉は、傷心を抱えて眠りにつき…起きたら翌日もまた今日だった!同じ一日を繰り返す中でショックが重なり、小夜原へのアプローチを変えるとー恋人ではなく友人であれば、という返事をもらうことができ、九炉は翌日を迎えることができた!どうやら九炉の明日は「彼女」を攻略しないと来ないようで…!?
幽花の退院を間近に控えた十一月。空也はひとりの女性と出会う。とても扇情的な魅力を持った彼女は、悪魔ーサキュバスだった。そして“黒祓い”に追われた彼女は、空也に卵を託して消滅する。孵った卵から現れたのは、手のひらサイズのサキュバスの少女。リズベラと名付けられた彼女は、空也のことを「パパ」と呼んだ。「じゃあパパーわたしが大きくなったら、子供作ろうね!」「子供がなに言ってんだ!?」だが、リズベラの持つ能力を狙う組織の襲撃により、彼女は奪われてしまう。空也は大切な家族を取り戻すため、幽花や詩帆たちとともに敵の本部に乗り込むがー!?学園バトルアクション第二弾!
ライトノベルのような非日常に憧れつつも、幼馴染の雨宮詩帆とともに、平凡な高校生活を送っている少年・夜町空也。だが、そんな彼の前に、季節外れの転入生ー水軋幽花が現れた。とある、冴え凍るような、白い満月の夜ー。その月下に、透明な刀を持って佇んでいた彼女が、空也の運命を変える。幽花は、この世界に人知れず存在する悪魔たちと、その身に悪魔を宿して戦う、“黒祓い”と呼ばれる存在ダったのだ!彼女を救うため、とっさに悪魔の力を借りた空也。そして彼は、幽花のパートナーとして彼女とともに、かつて自らが夢見た世界に足を踏み入れることになりー!?第4回講談社ラノベ文庫新人賞“優秀賞”受賞の学園バトルアクション!