著者 : 御影瑛路
ここカスミシティでは、若者たちは株式会社のように自分をRELEASEという市場に上場し、時価が付けられる。そのカスミシティで事件が起こる。謎のアプリ“パノプティコン”が若者のデバイスにインストールされ、街がバトルフィールドに一変。他人を倒してその価値を奪う争いが始まったのだ。それは言わば億単位の金が平然と動く鬼ごっこ!そんな状況に突如巻き込まれたユウスケは、危機一髪のところをクラスメイトの少女マリーに助けられる。普段は孤立し、RELEASEというシステムからも逸脱しているマリー。はたして彼女は何者なのか。その事実が明かされるとき、もうひとつの真実が明かされる!?
「あなたはあたしが魔法で護ってあげるよ」まったく意味不明なことを言ってきたのは、学校でも飛び抜けて美人の香月美紀。そんな彼女と付き合うようになったことで、僕を取り囲む世界が急に動き出す。「ああ…人を殺したい」「鎖?鎖なんて見当たらないが…」素行不良な友人、堅物のクラス委員長、そして美紀さんと僕…。壊れはじめた僕らが行き着くところはー。
大型アイドルユニットのオーディションに向かった七沢明日菜。しかし彼女が目覚めると、そこは天井や壁を大量のモニターが埋め尽くす密室だった。そして、彼女と同じように状況が分からない少女たちが…。不安におびえる明日菜たち。すると突如、モニターのスイッチが入り、プロデューサーと名乗る男が告げる。「ではオーディションを始めます。選考はネットによる人気投票。合格は5人。そして落選者には死んでいただきます」。狂気の特番が、いま幕を上げる。予測不能のジェットコースターノベル!!書き下ろし。
「さあ、最後の対決だ。星野一輝くん」“O”は手を広げる。一輝をはっきりと見据え、その美しくも醜悪な顔を歪める。「出来損ないの世界で幸せに過ごすといい」星野一輝の無謀で孤独な闘いは続く。“ゼロのマリア”を取り戻すために。“O”が創り上げたこの世界は、あの時の“箱”と同じだ。3月2日という中途半端な時期に来た転校生から始まった“繰り返し”を司る箱。-マリア。僕は、箱に囚われた君を必ず取り戻す。そして、結末がやってくる…。シリーズ完結巻。
打倒レッドザーネ。最強最悪の魔法少女を殺す。僕らを閉じ込めていた魔法少女ホワイトノワゼットは、共に闘おうと手を差し伸べてきた。それ以外に助かる道が無いと理解した僕らは、ついにレッドザーネの居城への侵入作戦を企てる。そして作戦決行の時が来た。しかし、人間を凌駕する力を持つ魔法少女の前に、僕らは為す術なく倒れていく…。そんな中、今は亡き『伊集院麗歌』の存在が、絶体絶命の状況に光をもたらし…。絶対的絶望から未来を切り開く第二巻登場。
僕らは、魔法少女に閉じ込められている。魔法少女『ホワイトノワゼット』。この限られた世界『空穀ファーム』を生み出した張本人であり、僕らの支配者。『ノワ』は一週間に一人、生徒を生贄として求めてくる。もちろん拒めば命はない。この世界は、彼女の庭なのだ。閉塞と絶望という華が咲く『魔法少女の庭園』。そして運命の時がやってくる。次の生贄に選ばれた生徒、それは僕が最も愛する人だった。僕は決断する。愛する人を護り、そして絶対の存在である『ノワ』を打倒すると。
弱肉強食の学園に君臨する“七君主”。藤白カンナは、学園の最底Fランクでありながら、そのうち2つの称号を手中に収めた。彼の次なる標的は、反派閥“アンチリヴァイアサン”のカリスマ、“虚構”のエフ。自身をエフと偽り、組織乗っ取りを企てるカンナと、それを阻止せんとする本物のエフ・茅ヶ崎ユキトだったが、しかしカンナは、その更に上をいった。“七君主”のひとつ、“憤怒”の称号をも手中に収めんと、彼は行動を開始する。『空ろの箱と零のマリア』の御影瑛路が描く、知能と知能がぶつかり合う裏切り下克上ストーリー!
在籍する生徒の成績は超優秀、あらゆる部活は全国制覇を成し遂げる。夜空に輝く星のような私立七星学園。しかしその実体は、厳格なランク制度と、生徒の容姿までステータス化されるシステムで生徒たちを管理する、別名『弱肉強食学園』。そこは絶対的な強者が支配していた。派閥“アーバンライオン”を率いる、“傲慢”の神楽坂エリカ。彼女を打倒し、『頂点』に立ち、『暴君』として君臨するー。危険な野望を抱いた“堕ちた天才”藤白カンナは、Fランクの教室に居た…。知能と知能がぶつかり合う下克上ストーリー、開幕。
人を傀儡化し、世界を支配しようとする醍哉を捕らえたのは、一輝が展開した箱“願い潰しの銀幕”。大嶺醍哉の『人生』を上映するこの空間で、すべてのプログラムが終われば彼は敗北する。星野一輝の狙いを阻止するために醍哉がとった奇策によって、ついに醍哉は一輝を映画館へと引きずり込むことに成功する。音無彩矢、麻理亜、そして、“O”。“零のマリア”を巡って、一輝と醍哉は衝突する。二人のうち、『世界』を救う/変えるのは、果たしてー。
大嶺醍哉が手にした箱は“罪と罰と罪の影”。人々の罪を可視化、それを取り込むことによって対象を傀儡化する“箱”を使い、彼は人間を『選別』していく。自身の信念に基づき邁進する醍哉。そんな彼を“敵”とみなす星野一輝は、醍哉を止めるため、箱“願い潰しの銀幕”の使用を決断する。そして醍哉は、気づけば無人の映画館の中に閉じ込められていた。ここが一輝が展開した“箱”の中だと気づいた醍哉は、対抗するための手段を模索する。“箱”VS“箱”。衝突する二人。果たして勝者はー。
ある日、クラスメイト(で可愛くて俺の女神でそして巨乳)のチョコちゃんに、一緒に部活見学をして欲しいと誘われた。なぜか我が家に居候し続けるドS幼女も連れて向かった先は『ポジティ部』。ゴクリ…。嫌な予感しかしねぇ。案の定、その部活はポジティブどころか、頭のネジが外れたネガティブなやつらの集まりで…。しかも『リア充耐性』をつける活動だとか言ってる。残念系乙女なチョコちゃんのトラウマを克服するため、亭主関白系男子の俺が立ち上がる…!波瀾万丈の第二弾。
「ああ…分かったよ。僕がー僕が、『王』になってやる」クローズド・サークル『王降ろしの国』。中世風の職業に就き、一度の面談を介し行われるそのゲームの勝利条件は、他プレイヤーを殺して生き残ることー。つまりこれは、“殺し合い”にまみれた狂気のゲーム。その“騙し合い”のゲームから、未だ抜け出せない星野一輝。彼はついに、事態打開のため自ら“王”となるべく動き出す。カギとなるのは、トリックスターである大嶺醍哉。この空間を作り上げた“箱の所有者”はいったい誰なのか、一輝はついにその真実へとたどり着くが…。『王降ろしの国』完結編、登場。
「お前、“O”と関わっているだろ?」クラスメイト・大嶺醍哉が、星野一輝に向かって発したその言葉は、新たな“箱”への入り口だった。気づけば一輝は音無麻理亜と共に、“騙し合い”のゲームー『王降ろしの国』のプレイングルームにいた。中世風の職業に就き、一度の面談を介し行われるそのゲームの勝利条件は、他プレイヤーを殺して生き残ることー。つまりこれは、“殺し合い”にまみれた狂気のゲーム。“箱”に願い、この空間を作り上げた“所有者”の正体とは…?緊迫の第三巻。
繰り返しの日々の果てに、再び星野一輝の前に現れた音無麻理亜。しかし、ふたりで過ごす穏やかな時間は長くは続かない。一輝の周辺で不思議な事が起き始めたのだ。送った記憶のない告白メール、断絶する記憶、「自分ではない自分」が引き起こす事件、死体。そして、携帯電話に残された宣戦布告ー『ボクはアンタを壊す。アンタが大切にしているものを全部壊す。“箱”を手にしたボクは、アンタから全てを奪える』“所有者”が一輝に向ける“悪意の理由”と“願い”とは…?緊迫の第二巻。
純聖和学園の前生徒会長であり、おかしいくらい美しい存在。学園における「絶対」であり、指針、法律、目標、そして救いだった存在ー神栖麗奈。彼女は此処にいた。そして、此処で散った。それが全ての始まりだったー。『神栖麗奈は此処にいる』続編登場。
彼女は、「わたし」の親友。陸上部に所属していて、クラスは違うけどいつも一緒に下校している親友。彼女は、「僕」の家族を殺した憎い仇。僕は彼女を許さない。僕の家族を殺してなおのうのうと生きている彼女を許さない!彼女は、「わたし」の仲間。人型エネルギーを消すため…世界の危機を救うために一緒に戦う仲間。彼女は、「僕」の…彼女は、いつもおかしいくらい美しい微笑みを浮かべている。彼女は、「あなた」にとっての、何…。
鎖の音がする。高校受験やら恋愛だかで辛苦を味わっている奴らを縛る、鎖の音。世界という濁流の中に流れる様々な情報で、張りぼてでしかない見てくれを形成し、それを正解だと信じ切っている奴らを縛る、鎖の音。-がちゃがちゃ、がちゃがちゃ。その音から逃げ出したくて、俺はー。電撃が贈る衝撃の問題作、登場。