著者 : 柴田勝家
メイド喫茶が大好きな“ボク”が秋葉原で出逢った美人メイド・黒苺フガシさんは、秋葉原中に“推し”とメイド人脈を張り巡らせた「メイド喫茶専門の探偵」だった!馴染みのメイド喫茶“はぴぶる”で発生した密室殺人現場に連行され、“ボク”はフガシさんの犯人捜しに付き合わせされることに!メイド探偵フガシさんの推理が冴え渡る、メイド喫茶×本格ミステリ!
一瞬で変わってしまった日常を舞台に、さらなるミステリー界の珠玉の才能たちが競演する「ステイホームの密室殺人」、待望の第2巻!新型コロナウイルスに感染し、自宅療養中の男子高校生が刺殺体で発見された。密室殺人の謎を追いかけた末に友人たちが行き着いた、彼の死に込められたメッセージとは?乙一のせつなさと天才が爆発する傑作。(乙一「ステイホーム殺人事件」)。外界との接触をすべて断ち、引きこもった潔癖症一族の家長がリモート家族会議中に刺殺された。潔癖症の家族がなぜ人を刺殺できたのか、そして密室はいかにして作られたのか、二つの謎にリモート探偵が挑む!(佐藤友哉「潔癖の密室」)。自粛休業中で無人のメイド喫茶で、店長が死体となって発見された。密室と化した店内の謎を、メイド探偵とメイド喫茶オタクの二人が解き明かす!(柴田勝家「すていほぉ〜む殺人事件」)。自粛警察がはびこる「新しい日常」下、ボランティア読み聞かせ会の開催で世間から中傷を受け、沈黙していた児童作家が満を持して新たに朗読会を開催した。脅迫状が送りつけられる中、彼が読んだものとはー!?(法月綸太郎「題名のない朗読会(抄)」)。ステイホーム期間中、コロナ陽性者が出たマンションで起きた飛び降り事件。その死は自殺か他殺か、謎めいた動機をめぐってコロナ時代ならではの推理が迫る!(日向夏「迷惑な殺人者」)。保育園休園のあおりを受け、遠隔見守りサービスを使って子育てする夫婦。ある日、監視カメラの目をくぐって息子が死んでしまう事件が起こるが、その裏には恐るべき真相が隠されていたー!(渡辺浩弐「末恐ろしい子供」)。
カインが香港のオークション会場で思わぬ再会を果たした旧友ウィリアム・グランディ、彼は数年の間に、英国を代表するテクノロジー企業N5社の社長となっていた。汎用型量子コンピュータを用いたAI・ソロモンを爆発的に普及させつつあるウィリアムから持ちかけられたのは、“自分が自分に殺された時のための保険”…。イートン校時代の陰鬱な日本人サエキ・ケイ、そして永遠に喪われた恋人・イライザー過去と現在が交錯し、それは未来を破滅に陥れる世界保険計画として発動する。わずかな遺った生命の灯火を燃やし尽くし、カインはベティの手を取る。それは、過去との決別でも、ましてや贖罪でもない。すべては、“最高の誠意”のためにー。新・星雲賞作家が放つ新たなる代表作、ここに堂々完結!
イギリス最大の保険市場・ロイズの日本人保険引受人カイン・ヴァレンタイン。彼がサッカースタジアムで取り押さえたテロ未遂犯のルーマニア人女性・クリスは、母国から“78人分の人生”とも言える生体データを盗み出していた。チャウシェスクによる独裁の終わりより数十年、いまやルーマニアは東欧の保険先進国となり、寿命投資基金・3Bが国民に健康を強いる新たなディストピアを創造していた。3Bを崩壊に追い込むほどの価値を持つという生体データは、いったい誰のものなのか。そして、「私は、死なない」というクリスの言葉の真意とは…。ベティの父・ネイサンの因縁も絡みつく東欧の晦冥を払うべく、余命1年保険引受人が、“最高の誠意”を履行するー。新・星雲賞作家が放つ近未来保険アクション、瞠目の第二幕!
あらゆるものに保険が掛けられるようになった近未来ーイギリス最大の保険市場・ロイズの日本人保険引受人カイン・ヴァレンタインは、“最高の誠意”を胸に、引き受けたあらゆる保険の適切な履行を促すことを職務としている。そんなカインが、行きがかり上救った少女・ベティから依頼されたのは、自らの瞳に掛けられた一億ドルの保険を、再保険として請け負うことだった…。個人としては破格ともいえる巨額の保険は、なんのために掛けられたのか?ベティの“サリエルの瞳”には、いかなる能力が隠されているのか?カイン・ヴァレンタイン、最後にして最高の仕事が始まるー。新鋭・柴田勝家が放つ近未来保険アクション、ここに開幕!