著者 : 榊一郎
<禁断皇帝>アルトゥール・ガズの遺体を探すチャイカたちは、次の目標がガヴァーニ公爵であることを突き止める。しかし公爵当人が住まうのは、史上最強の魔法兵器との呼び名も高い<航天要塞>の中だという……。
今は亡き<禁断皇帝>を弔うため、フェルビスト大陸を旅する「棺担ぐ姫君」チャイカと、乱破師のトールたち。皇帝の骸を持つ<八英雄>の情報を追う彼らの前に、同じ目的を持つ“紅のチャイカ”が立ちはだかる……!
「む……胸!?」「先ずそれかよ」「豊胸。秘訣。是非教授」チャイカの“捜し物”を求めて旅するトールたちは温泉で休んだのも束の間、英雄がいるという『帰らずの谷』でジレット隊と衝突、全員崖から落ちてしまうー
「集める。それから。始まる」チャイカの望みを叶えるため、共に旅するトールとアカリだが、まず騎士ジレットから逃れる必要があった。そんなトールの前に、重要な情報を提供する少年、そして美麗な竜騎士が現れ……
目覚めればそこに義妹アカリの美しい顔があった。「兄様。おはよう」彼女は四つん這いで、俺ートール・アキュラの上に跨っていた。枕には、アカリ愛用の鉄槌が深々と突き刺さっている。戦乱の後フェルビスト大陸を兄妹で放浪し、その日暮らしをしてきたが、とうとう食い詰めてアカリは俺に業を煮やしたのだ。「働いたら負けだ」とひとりごちながら、食料を探しに山林へ入ると、何かが草むらに潜んで動いている。凶暴な棄獣かと構えたが、現れたのは小柄な少女だった。「お…襲う?」黒い衣装をまとい、棺を背負った不思議な少女は、大きな紫の瞳で俺を見つめる。彼女ーチャイカと俺はこうして出会い、世界は再び動き出した。
久しぶりに実家に帰ることになった千里。アバロン学園に入学した経緯もあって、複雑な気持ちの彼だったが、アジャスタントも一緒となってはアンニュイな状況に浸っているヒマもなく、彼女達を同伴する理由作りだけでも疲労困憊したりして。しかも、帰宅した千里を待っていたのは父と義母に加えて、いるはずのない妹、万尋だったー。「おかえり。お兄ちゃん」一体何がどうなってる!?暴走するネオ・ハイブリッド学園ラブコメ、衝撃の第7弾。
突如としてトリスタンに直立する巨大な『柱』の群れ。それは人類社会終焉の為に打ち込まれた巨大な楔だったーー。果たしてレイオットとフィリシスは間に合うのか。そしてカペルテータ達の、人々の運命は……?
トリスタンは『資格者』達によって破滅に向かっていた。国側が出した結論はーー少数精鋭による『資格者』狩り。その候補者にレイオットやフィリシスの名も在った。依頼を受け戸惑うレイオット。そしてカペルはーー!
ドMのミーティアも加わり千里の周りは姦しヘヴン状態!そんな彼も“都市”に来て三週間、それなりに馴染んでしまっているのだが、“アバロン計画”自体は順調ではないようで…って、今回は魅惑の新任女性教師が大登場!彼女に不登校生徒の様子見を頼まれたのはいいけど、部屋の前は鉄柵&有刺鉄線の要塞仕様!?しかも“接続同調”も強制切断されちゃって気付けば孤立無援の大ピンチ!暴走するネオ・ハイブリッド学園ラブコメ第5弾。
無資格魔法士レイオットは長年使い慣れた「鎧」の整備を天才機械工ジャックに委ねていた。ある時ジャックの先輩エヴァが現れ、彼に自作の新型「鎧」使用を依頼するが!? フィリシスを巡る物語を含む待望の短編集3
神によって呪われた世界に「救世主」として呼び出された高校生・香芝省吾は、ついに呪いを打ち破ることに成功する。しかしオトルチ家の若き当主・ネロが血族を利用して作った第二のイコノクラストとも言える存在ー「アブソリュート」を駆り、新たなる支配者となるべく起こした叛乱により、レネゲイドは崩壊の危機に直面する。エシェンの凶弾に倒れたメリニを、レネゲイドを、ソロンを救うため、省吾はイコノクラストを操り、最後の戦いへと向かうー。ライトノベル界を代表するヒットメーカー・榊一郎が贈る長編ファンタジーシリーズ、堂々完結。
一匹狼の戦術魔法士レイオットは、先の戦いでロンから与えられた魔剣の存在が気に掛かっていた。大きな陰謀の様なものが存外に近くで蠢いている気がする。一方、アルフレッドはロミリオ達の元から離れ始めていたーー
神によって呪われた異世界に、「救世主」として召喚された高校生・香芝省吾。レネゲイドによってとらわれていた恋人・メリニを救い出すべく行動を起こした省吾は、前救世主・レオンの協力もあり、レネゲイドからの奪還に成功する。そんな中、代行者出現の報を受けた省吾は迎えうつべく出撃するが、残存する代行者たちは驚くべき戦法ー自らの身体の構成を変化させ、世界に直接「呪誼」をまき散らすーに出る。呪誼に呑み込まれた省吾は、そこで神の記憶と対面することになるがー。榊一郎が贈る本格異世界ファンタジー、いよいよクライマックスの第9巻。
薄幸勤労少女のエニーネと天然ボケの異生物使いトルクの物語もクライマックスへ!! エニーネが事故に遭った!? ただの事故なの? それとも……。『トルクの過去』がエニーネたちを追いつめる!
その存在自体が超常現象を起こす異生物・ディスパレイト。そんなディスパレイトが嫌いなエニーネだったが、ある日、困った彼女を助けたのは、異生物使いの男だった。まさかこの二人が、後に運命共同体になるなんて!
7月刊行の「01昔日の双銀」の後編。『ドラゴンマガジン』の連載よりも過去の物語。実験体だったテレスを連れて、軍を脱走したトルク。追いつめられたテレスは自らの中に眠るディスパレイトの女王を覚醒させるのだ
すんでのところでマリエラ達に助けられた拓人一行。敵の重機動ゴーレム部隊を蹴散らしながら秋穂の元へ急ぐが、激しい追撃に鈴穂が明人の手に渡ってしまう。一方この戦いの惨状を取材する報道機関の電波を介しメドゥーサの『封印の呪い』が世界中に広がりつつあった。ゆっくりとその姿を変えていく世界…。しかし、そんな絶望的な状況を覆すことのできる者達ー“魔法使い達”は勝利を諦めていなかった。大人気ハイブリッド学園ラブコメ完結編。
優秀な異生物使いとして軍に在籍しているトルクは、戦場で殺戮や破壊を繰り返す殺伐とした日々を送っていた。ある日、ディスパレイトを飼育する特殊な施設を警護する任務についた時、トルクはテレスという少女に会う