著者 : 海羽超史郎
研究都市、西春日市。地下実験を繰り返す学派に所属しつつも、箒場葉柄は高校生活を謳歌していた。 だが幼馴染みの八重垣櫻の帰還により事態は一変する。白いワンピースに麦わら帽子、整った白磁の容貌。絵に描いたようなお嬢様だが、その本質を知る葉柄にとっては頭痛の種。自由奔放な櫻に翻弄されることに。 だが気ままに見えた櫻の言動には目的があった。それは学派がひた隠しにしてきたある事故に関わるもので──。
ダルのラボ内恋愛事件やルカ子とのデート大作戦など、平穏な日常を謳歌する岡部倫太郎。しかし、まゆりがコインロッカーから「なにか」を取り出す時、世界線は歪曲し綻びを見せ始める……!
高校三年生の初乃素直は、最後の夏休みを利用して、クラスメイトの間ノ井忠、神無月さよりと共に旅行に行く。行き先は、同じくクラスメイトの高井深奈が招待してくれた彼女の故郷。深奈は三年の春に転校してきた謎めいた女の子だった。三人が着いた先は、故郷という名に全くそぐわない人工的な離島。実はそこは、大企業・高井産業の研究施設だった。なかなか深奈に会うこともできない初乃たち三人は、夏休みを満喫していた。だが、研究所内の事件に巻き込まれ、初乃は銃で撃たれてしまう。その直後、彼に異変が起こるー!?第7回電撃ゲーム小説大賞選考委員奨励賞受賞作家の新作、早くも登場。
祖父に手を引かれ、トロッコを降りた少年が、その地で初めて目にしたのは、砂混じりの赤い土と、背の低い草地がどこまでも続く荒野、物置にしか見えないみすぼらしい駅。 そして一人の少女だった……。 少年の名前は“若葉”、少女の名前は“アユミ”。 二人は、それぞれの祖父、そして、正体もよく分からないまま居着いてしまったツォウとファナガらと共に暮らし始める。 15才になった若葉とアユミは、台樹国・王都の義務として国家最高機関である<天剣王器>の選抜試験を受けるため、王都に赴くことにーーそれは二人の運命までも変えることとなりーー!? 独特のテイストと魅力的なキャラクターで読ませるニュータイプノベル。