著者 : 深遊
妹アカネを買い戻すため、謎の少女シズクと共に冒険者としてのスタートを切ったウル。 しかし宝石人形を倒しても、まだまだ妹を買い戻すには届かない……。さらなる金策のためとある護衛依頼で、新たな大罪都市国へと向かう事となった。 その矢先、乗り込むはずの移動要塞に命無き死霊の軍勢が襲い掛かる! 惨事を起こした死霊術師を討つべく迷宮化する廃砦へと向かうのは、ウル達と事の発端たる黄金の少女だったーー。 「我、世界の守護者が一人ーー勇者。魔を断ち世の礎とならん」 魔境と化す戦場で、凛と立つ少女にウルが抱いた感情はーー怒り!? 加速する脅威に、怒涛の状況! 凡庸な灰の少年が駆け抜ける冒険の物語!!
迷宮大乱立時代。あらゆる経済が迷宮都市を中心に回り、我もまた栄光を掴まんと人々が迷宮踏破に夢を見る世界。少年ウルは窮地に立たされていた。一.借金を残して親が他界 二.妹が借金の担保にされる 三.買い戻したいなら金貨一〇〇〇枚 金もない。地位もない。力もない。全てを打開するため、そして理不尽を超えるための何もかもを求め、迷宮で出会った魔法使いのシズクと共に少年は迷宮へと足を踏み入れる。迷宮を踏破し、魔物を倒し、賞金首を刈る。地道にコツコツ実績をーなどと言っている暇はない。嵐のように迫る試練を乗り越え、凡庸な少年は迷宮を駆ける!
冥界門の消滅から三年を経て、崩壊を免れた世界は緩やかな復興を続けていた。世界龍の力を手に入れたヤヒロと彩葉は現在も行方不明のまま。 そんな中、ギャルリー・ベリトは、消えたはずの魍獣が再び出現したという情報を入手する。 そのころ南国の名もない島に隠れ住み、スローライフを送っていたヤヒロと彩葉のもとに、謎の少女エリが流れ着く。 なぜか彩葉を警戒しつつ、ヤヒロの正体と世界の真実を知っているエリ。そんな彼女を襲ってきたのは、魍獣とは異なる新たな怪物“無名天使”だったーー! 廃墟の街で出会った少年と少女が紡ぐ、新たなる龍と龍殺しの物語、第六巻! 序幕 Prologue 第一幕 アイランド・イン・ザ・サン 第二幕 エンジェル・ウィズ・ノー・ネイム 第三幕 オルタナティブ・ラザルス 第四幕 アポカリプス 終幕 Epilogue
京都に辿り着いたヤヒロと彩葉を待っていたのは、ギャルリー欧州本部を率いるベリト侯爵ユーセビアスだった。統合体と結託した彼は、妙翅院迦楼羅の持つ遺存宝器を奪うため、天帝領への侵攻を開始する。迦楼羅救出のために天帝領へと潜入したヤヒロたちは、そこで龍の巫女と世界の真実を知る。 そのころ、眠り続けていた鳴沢珠依は投刀塚の襲撃を受けてついに覚醒していた。世界の破壊を望む珠依を止めるため、ヤヒロと彩葉は始まりの地、二十三区の冥界門へと向かうのだがーー! 廃墟の街で出会った少年と少女が紡ぐ、新たなる龍と龍殺しの物語、第五巻! 序幕 Prologue 第一幕 エンド・ポイント 第二幕 リベリオン 第三幕 レルム・オブ・ザ・デッド 第四幕 ザ・ホロウ・デザイア 第五幕 ジ・エンド・アンド・ザ・ビギニング 終幕 Epilogue
魍獣化した日本人を復活させる手段を求めて京都に向かうヤヒロたち。しかし名古屋に駐留する中華連邦軍によって、ギャルリー・ベリトの装甲列車は足止めを食らってしまう。魍獣の絶え間ない襲撃に悩む中華連邦軍は、通行料としてギャルリーに山の龍の遺存宝器を要求する。だが、そのときすでに遺存宝器は絢穂に適合し、彼女との一体化を終えていた。絢穂を守るためにヤヒロと彩葉は魍獣襲撃の原因究明に乗り出すことに。そして二人は魍獣群生地の奥で、封印された古代の冥界門を発見する。中華連邦軍の裏切りにより冥界門に突き落とされたヤヒロたちが暗闇の底で見たものとは!?廃墟の街で出会った少年と少女が紡ぐ、新たなる龍と龍殺しの物語、第四巻!
無名の配信者として活動していた彩葉の動画再生回数が、一夜にして百万回を突破する。その背後には暴露系配信者ヤマドーこと、山瀬道慈の暗躍があった。山瀬の動画によって、龍の巫女であることを公表されてしまった彩葉は、世界中から身柄を狙われることになる。これ以上の情報漏洩を防ぐために山瀬の捜索に乗り出すヤヒロだが、逆に連続殺人事件の犯人として、ギルドに拘束されてしまう。ヤヒロ不在の中、襲撃されるギャルリー日本支部。そして出現したヤヒロの命を狙う新たな不死者たち。世界を混乱に陥れようとする山瀬の真の目的とはー廃墟の街で出会った少年と少女が紡ぐ新たなる龍と龍殺しの物語、第三巻!
召喚術師養成学校ー通称・学院に通う苦学生のフェイル・フォナフが喚び出した『片割れ』の召喚獣は、神話にその名を刻む“終界の魔獣・パンドラ”だった!身の丈三百メートル以上。数多の神々を殺しまくった最強の召喚獣を相棒にしたフェイルだが、ひとつだけ大きな問題がありー「間違いない。俺のパンドラ、完全に死んでる」学院トップで王女のサーシャ・シド・ゼウルタニアに勝つため、チームメイトと共にまったく動かない“パンドラの死体”を動かす方法を模索することに。やがて世界を救う召喚術師のサモンバトルファンタジー!第6回カクヨムWeb小説コンテスト異世界ファンタジー部門特別賞。
武器商人ギャルリー・ベリトと龍を殺す契約を結んだヤヒロは、民間軍事会社ギルドが統治する街、横浜要塞を訪れる。そこでヤヒロを待ち受けていたのは、“沼の龍の巫女”姫川丹奈と、三人目の“不死者”湊久樹だった。そのころ彩葉の元には、欧州の大企業ギベアー社から企業コラボのオファーが届いていた。初めての企業案件に舞い上がる彩葉。だがギベアー社は日本人生存者による亡命政府“日本独立評議会”の支援者であり、彼らの目的は彩葉を日本再独立の象徴として担ぎ上げることだった。そして日本独立評議会の背後には、新たな龍の巫女と不死者の影がー!廃墟の街で出会った少年と少女が紡ぐ、新たなる龍と龍殺しの物語、第二巻!
その日、東京上空に現れた巨大な龍が、日本という国家の崩壊の始まりだった。魍獣と呼ばれる怪物たちの出現と、世界各地で巻き起こった“大殺戮”によって日本人は死に絶え、日本全土は各国の軍隊と犯罪組織に占領された無法地帯と化してしまう。ヤヒロは数少ない日本人の生き残り。龍の血を浴びたことで不死の肉体を手に入れた彼は、無人の廃墟となった東京から美術品を運び出す“回収屋”として孤独な日々を過ごしている。そんなヤヒロを訪ねてきたのは美術商を名乗る双子の少女ジュリとロゼ。二人がヤヒロに依頼したのは、魍獣を従える能力を持つという謎の存在“クシナダ”の回収だった。廃墟の街で出会った少年と少女が紡ぐ、新たなる龍と龍殺しの物語、堂々開幕!
生まれながらに病弱な珠子は、ひょんなことから美しき龍神・深渕と縁を結んで一命を取り留め、周囲も認めるおしどり夫婦に成長!図らずも龍神の妻となった珠子は、自分を救ってくれた深渕の役に立ちたいと陰陽術を学び、“龍神憑き”の女陰陽師として巷で名を馳せるように。そんなある日、評判を聞きつけた若き陰陽師から宮廷のあやかし退治を依頼される。困っている人がいるならば、龍神の妻として立派に務めを果たしてみせる!そう意気込み、怨念渦巻く京の謎に立ち向かおうとするが?最強めおとタッグで送る平安宮中物語。書き下ろし。
大陸全土を巻き込んだ戦争が終わっても、テオの戦いは続いていた。シルーカも帝国の体制を整えるため、過去の資料や逸話を紐解いていく。そこには謎多き伝説の男たちの姿があった。「今宵は、始祖君主レオンの話をしましょうー」初めて聖印を生み出し、混沌の狩人と謳われたレオン。大工房同盟を築きあげ、法による統治を目指した鉄血伯ユルゲン。聖印教会をつくった初代教皇エルネスト。彼らはそれぞれに混沌の時代の終わりを望んでいた。そして、その意志は聖印と共にテオに引き継がれ、皇帝聖印となってついに結実するー。大戦後の後日譚とともに、戦史を彩った英雄たちが語られる!
皇帝聖印の完成が現実のものとなった矢先、魔法師協会の牙が三勢力に向けられた!この暴挙に、テオは皇帝軍を編制し、協会の本拠地エーラムの制圧を決断するのだった。「明日は未来を決する戦いになる…!」そびえ立つ城壁に強力な射石砲を配した難攻不落の魔法都市に対し、シルーカの計略のもと、アレクシスの用兵が冴え渡り、マリーネの重装騎士団が破壊の聖印弾を放つ!協会もまた切り札として、巨人の王サイクロプスや吸血鬼の王を投入し、皇帝軍を蹂躙していくー混沌か、秩序か。協会の理念とテオの信念がぶつかり合う、その結末は!?
テオの説得によって覚醒し、芸術的な采配で勝利を収めた連合盟主アレクシス。同盟の勢いを止め、愛するマリーネを救うために戦乱の中に身をおいた彼に迫るのは、ノルドの君主エーリクだった。海洋王とも謳われる猛者に対し、アレクシスは圧倒的に不利なはずの海上での戦いを選び!?近づく、条約、同盟、連合の激突。その先には皇帝聖印誕生への道が開かれると誰もが予感していた。しかしー「三勢力が鼎立する今の状況は、本当の敵を利するだけだ」秩序に満ちた世を望まない者たちが暗躍を始めていたー一大戦記ファンタジー、最大の決戦にして新たな展開を迎える!
ついにアルトゥーク条約盟主となったテオ。戦争を推し進める同盟を抑えるべく、契約魔法師シルーカとともに大軍をもって戦場へと赴く。だが、同盟盟主マリーネは条約との決戦を巧みに避け、弱腰な連合への侵攻を開始するのだった。マリーネ自らが指揮するヴァルドリンド重装騎士団ら同盟の攻勢に対し敗戦を重ねる連合。内部からの離反もあり、崩壊が進む。その命運は連合盟主アレクシスの決断に委ねられー「テオ、わたしに代わって、連合盟主となってはくれないか」アレクシスからの提案に、テオが選択する決意とは。いまグランクレスト大戦の終結に向け、物語は大きく動き出す!!
ロッシーニ家の圧政からシスティナを解放したテオとシルーカ。大陸中に英雄として知られることとなったテオは、新たな夢ー幻想詩連合、大工房同盟、アルトゥーク条約の三国鼎立による戦力拮抗と大戦の終結ーに向け、歩き始める。だが、その道程に大陸最強の剣士“黒衣の太守”ミルザーが立ち塞がる。条約軍の君主たちが次々とミルザーに倒されていく中、テオとシルーカは捨て身の策を実行に移すことにー「ミルザーを倒さない限り、未来はない。覚悟はしていたさ」王道を歩むテオと覇道を征くミルザー。決して交わることのないふたつの道、ふたつの理想が、ついに戦場で重なり合う。
ロッシーニ家の三男・サルヴァドル、テオに討たれるーその報はシスティナを駆け巡り、ロッシーニ家の強固な圧政に綻びが生じ始める。ロッシーニ家が恐れるもの。それは英雄に導かれた領民たちの結集であった。反乱の芽となりうるテオを討つべく、進撃を開始したロッシーニ家の長男・ドーニ。この危機に、シルーカは起死回生の危険な“策”を提案する。システィナの覇権を賭け、ついに向かいあうテオとドーニ。兵数で勝るテオ率いる革命軍に対して、装備・練度で圧倒するドーニ率いる正規軍。テオ、ロッシーニ、それぞれの戦旗が掲げられ、いまシスティナの命運を決する戦端が開かれる!
“新土歴”-自律型移動都市が歩みを止めた時代の物語。大広域情報誌「ワールド・タイムズ」の記者ミィフィ・ロッテンが記す“槍殻都市”グレンダンの現在!リーリン、クララ、アルシェイラたちの新たな日常を追跡した密着レポート!自律型移動都市という揺りかごを失った人類に襲いかかる“検索者”たち。存在理由、目的ともに謎の敵に立ち向かう国連軍の高位武芸者ニーナ・アントーク。ひとり戦いを続けるニーナの前に現れた、とてつもない剄力を持つ者。それはー「隊長、どういう状況ですか?」「変わらないな、お前は」最終決戦後の世界を描く「鋼殻のレギオス」真の完結巻!!
世界を焼きつくさんとする炎の獣が降臨した。汚染物質を糧に無尽蔵ともいえる力をふるう獣を前に、たったひとりで立ち向かおうとする人影があった。電子精霊をその身に宿し、炎の獣を倒すことを己の運命と心に決めた少女、ニーナの姿が。一方、ニーナとともに獣に立ち向かうことを望む第十七小隊のメンバーたちーフェリ、シャーニッド、そしてハーレイ。彼らの想いを受け、レイフォンは荒野を疾走る。「隊長が命を捨てる必要なんてないんです。それを止められるならば、僕たちは命をかけられる!」強すぎた少年が自ら選んだ戦い、ついにクライマックス!