著者 : 渡瀬草一郎
ラトロアの議員達との会談に臨んだフェリオとウルク。元首・ジェラルドとの論戦は、他の議員達を巻き込んで白熱し、やがてラトロアの暗部を暴き出すに至る。しかし紛糾する議論の裏側では、その時、メビウス達の手によって、一つの異変が起こされつつあった。突如、首都ラボラトリに現れた漆黒の空間ー死の神霊(アービタ・スピリット)を奉る六番目の神殿、“終末の黒い神殿”。古の書に記されたその忌まわしき存在は、この星の命運をかけた最後の戦いへと、フェリオ達をいざなうー!シリーズ最大のボリュームで贈る最終巻。
アルセイフを旅立ち、ウルクの故郷ジラーハへと辿り着いたフェリオ達。ウルクの帰りを出迎えたのは父・マディーン司教だけではなかった。滞在先のウィータ神殿で神姫との異例の面会を許可されたフェリオ。御柱信仰の象徴である神姫・ノエルがフェリオの前に姿を現すー!一方、ラトロアに渡ったイリス達来訪者の前で、メビウス達による死の神霊を使った新たな実験が始まろうとしていた!突如ウィータ神殿を襲う惨事。そしてそこにはフェリオに復讐を誓うあの男の姿があった!!話題の異世界SFファンタジー第10弾。
タートムとの国境戦を制したアルセイフ。輝石の問題やラトロアへの対策など、いくつかの案件があるものの、しばし訪れた穏やかな日々に、王宮では舞踏会が催されることとなった。そんな中、フェリオは兄ブラドーにある頼み事をされるのだが…?一方、国境を見張っていたゴーダはアルセイフに向かって飛ぶ玄鳥を見かける。その後柱守の一人が殺害される事件が起こり…。フェリオに付き添う二人の可憐な少女。人々の注目は集まり、舞踏会は華やかなものになるが、そこには謎の“仮面の男”が潜入していたー。人気急上昇中のシリーズ第9弾。
タートム侵攻の報を受け、国境に先行したベルナルフォン。兵力で勝るタートムの軍勢を相手に、善戦するアルセイフ軍だったが、その裏にはある“特殊な部隊”の活躍があった。遅々として進まぬ戦況に、タートムの将軍カルバイの要請を受けたシズヤ率いる裏切りの暗殺者達がついに動き出す!突如現れた“空からの刺客”に撤退を余儀なくされるアルセイフ軍。さらにベルナルフォンはその責を問われるが、その時、援軍として現れたのはー!?数奇な運命に翻弄される少年・少女達。その裏で、国を守る男達のもう一つの戦いが始まるー!人気シリーズ第8弾。
御柱から現れた謎の兵ー死を恐れず、際限なく現れる敵を相手に苦戦を強いられるフェリオ達。そんな中、神殿騎士団・団長ベリエが突如暴走し、自分の部下にまで剣を向けた!?御柱の異変を知ったコウ司教が、事態を収拾するために下した重大な決断とはー?一方、ウルクへの“処置”が完全ではないと知ったイリスはその苛立ちを露にする。追いつめられたリセリナは何とかしてこの状況を打破しようとするが…。突きつけられた現実を前に、人々は何を思い決断するのか!?話題の異世界SFファンタジー第7弾。
抑圧されたフォルナム神殿の解放を目指すフェリオ達。さらに敵国タートムの侵攻も伝えられ、アルセイフ王国はかつて無い危機を迎えていた…。そんなフェリオ達のもとに西の大国ラトロアから一人の剣士が現れる。ウィスタルの“甥”と名乗る彼の目的とは?一方、来訪者の一人であるムスカは、この世界と自分達の世界の関係について一つの推論を出す。それぞれの思惑が交錯するなか、物語は思わぬ展開へー!?人気の異世界SFファンタジー第6弾。
第二王子レージクの起こした内乱を無事に鎮圧した第四王子フェリオと仲間達。敵国タートムの侵攻に備え、新政府の樹立を急ぐが、次の王を巡って第三王子ブラドーとフェリオの間に新たな問題が発生し…!?そんな中、ウィータ神殿の司教カシナートがフォルナム神殿の制圧に向け動き出す。司祭ウルクはフェリオのため、単身その動きを阻止しようとするが…。果たしてウルクの運命は?人気上昇中の異世界SFファンタジー第5弾。
アルセイフをタートムに売り渡そうとする第二王子レージク。その恐るべき野望を知った第四王子フェリオは、反旗を翻すべく同盟者と共に戦力を蓄えていた。そんな中、フェリオと共に行動していた司祭ウルクは、自ら仕えるウィータ神殿がレージクを支持する意向である事を知らされ…。今、王都を舞台にフェリオとレージクの直接対決が始まる。国の存亡を賭けた戦いの行方はー?話題の異世界SFファンタジー第4弾。
第二王子レージクの即位表明によって追われる身となった第四王子フェリオ。だが、フェリオは囚われた貴族や師匠、ウィスタルを救うべく、密かに王都へ舞い戻り人質救出の機会をうかがっていた。そこにフェリオの性格を良く知るレージクの準備した恐るべき陰謀が待ち構えているとも知らず…。果たして、フェリオの運命はー?一方、潜伏行動を続ける来訪者達の前に司教カシナートの使者が訪れる。力を持つ者と望む者の接触ー来訪者達の選ぶ道は?話題の異世界SFファンタジー第3弾。
“来訪者”と呼ばれる異世界から現われた存在の手によって、アルセイフ王国は王と皇太子を同時に失った。“来訪者”たちはそのまま逃走し、殺害現場にいた第四王子フェリオには、疑惑のまなざしが向けられる。そんな中、第二王子レージクについても奇妙な“噂”が流れ始めー!王位を巡り騒然となったアルセイフ王国の行く末は?そしてフェリオの運命は!?一方、来訪者たちの力を目の当たりにした司教カシナートはその力を手に入れようと動き始めるー。渡瀬草一郎が贈る異世界SFファンタジー第2弾、登場。
毎年、ある季節になると、空から鐘に似た音が降ってくる世界。『御柱』と呼ばれる宙に浮く巨大な柱がある世界。そんな世界に生じたひとつの噂話ー。“深夜をまわる頃、『御柱』の一部に、若い女の姿が浮くー”事実を確かめに行ったフェリオの前に現われたのは、御柱の中に浮かぶ異装の少女の姿だったー。一人の少年と少女の出会いが歴史を創る…!『陰陽ノ京』、『パラサイトムーン』の渡瀬草一郎が渾身の力で作り出す『世界』と『人々』が向かう先はー。
時継と一つ屋根の下で暮らすこととなってしまった慶滋保胤。周囲にからかわれながらも、何とか平穏無事に生活していたのだが、異変は保胤の周囲に起こっていた…!住吉家の識神・浄雲が嗅ぎつけたのは保胤の友人ー住吉清良の身体から漂う死霊の臭い。陰陽寮の一員でもある清良に纏わりつくその臭いの正体は…!第七回電撃ゲーム小説大賞金賞受賞の人気シリーズ第四弾。巻末には「電撃hp」に掲載されたイラストストーリー『陰陽ノ京絵草子訃柚』を収録。
カーマインの庇護を得た甲院薫は、欧州にて、シューウェンと名乗る少女に出会う。光に向かう獣・ネムエルを崇めるガムナ教団ーその司祭たる彼女は、甲院薫を優しく出迎えるが…!一方、東洋ではついに、沈黙の山之内がその重い腰をあげる。魔窟の笛吹き・スフの影響を受けた沈黙の山之内。紅く紅い巨人・ウォーザイの影響を受けた災厄のカーマイン。人智を超えた異能を持つ二人が今、欧州の地に対峙するー。そして、そのとき、乾真砂達は…!人気の新・神話、第6弾。
甲院薫の復活ーその事実はキャラバンを混乱の渦に叩き込んだ。この機に甲院派の殱滅を目論む山之内派に対し、真砂は甲院に乗っ取られた由姫を救うため、組織を無視した別行動を開始する。果たして甲院薫は何処に身を隠し、なにを行おうとしているのか。かつて研究所での日々を共にした仲間との再会を経て、真砂達が行きついた先はー!様々な人々の思惑を絡めて始まった戦いは、今、混沌と激しさを増していく…!人気の新・神話第5弾。
甲院派の実験室で作り出された子供達ーその一人である乾真砂は甲院派壊滅後、巡りめぐって東都まごころファイナンスに籍を置いていた。だが、社長である華ケ瀬の死とともにそこを解雇され、そして次に彼が選んだ仕事は迷宮神群の研究者・榊糾の警護であった。一方、甲院派の大幹部であった仙崎竜太郎は、榊糾の持つ秘密を手に入れるため、ある“存在”の意志のもと、動き出すー!キャラバン全体を巻き込む壮大なる事件ーその幕が開いたことを知るものはまだ少ない…。
龍神の血を引く外法師ー弓削鷹晃。彼はある夜、人のいるはずのない山中で吸い寄せられるように一人の老法師と出会う。それが運命の邂逅であるとも気づかずに…。一方、恵みと破壊を招く長雨は愛宕山中の石にひとつの変化をもたらした。それは、かつて陰陽寮が苦心の末、総動員で封じた化け百足を封じた要石であった…!幾多の運命が交錯する平安の京に、最大の危機が訪れるー!第七回電撃ゲーム小説大賞金賞受賞シリーズ第三弾。
人の命は、二つの要素ー“魂”と、“魄”から成り立つ。そして人が死んだ時、魂魄は“魂”と“魄”に分離し、“魂”は天へ、“魄”は地へ還る、と言う。今、一人の悪名高い貴族が倒れた。知らせを聞いて駆けつけた安倍晴明の息子ー吉平は、その貴族の魂魄のうち“魄”が失われていることに気づく。いったい何がその貴族の身に生じたのか?“魄”の筋を手繰っていくうちに現れたのは父である晴明とそして陰陽寮にまつわる十一年前の因縁だった…。第七回電撃ゲーム小説大賞金賞受賞シリーズの第2作。
無名の天才画家グランレイスの力を受け継いだ高校生・希崎心弥と、神群ハタニアスの影響で異能を手に入れた露草弓。徒帰島の異変で九死に一生を得た二人は街に戻り、キャラバンの援助を受けながら日常生活を始めた。だが、希崎心弥の力もまた迷宮神群ー虹の屍・オルタフの影響を受けたものであった。そしてその力に目を付けたものが一人。彼ー満月のフェルディナンはとある目的のため、希崎心弥を操ろうとする。そして…!無名の天才ーグランレイスを巡る謎が解き明かされていく…!!迷宮神群と呼ばれる神々の物語、第3弾。