著者 : 焦茶
西暦2109年。正体不明の存在〈不可視都市〉によって、突如あらゆる交通網とインターネットが遮断され、人々は少数の巨大都市圏に閉じ込められて暮らしていた。 〈世界の不可視化〉--そう呼ばれる災禍のなか、数学者の相原青夏は、離ればなれになった恋人の暗号研究者・堤紅介との再会を願い奔走する。青夏は中国に、そして紅介は月面基地にーー二人は38万4400キロの彼方へと引き裂かれていた。 〈不可視都市〉誕生に秘められた“裏の科学史”の深奥にたどり着き、この分断された世界で、恋人たちは再びめぐり会えるのかーー。 ハードSFの新たな旗手が贈る“超遠距離恋愛SF”、ここに登場!
「私はどの神であったのか思い出せない」自らを<神話再演>の使命を帯びた神と名乗るも神の名を思い出せないシャグ。彼女の記憶を取り戻すのを手伝う男子高生のチョータ。ふたりは国津神の一柱である和香や琉々葉に話を聞きにいくことに。すると、琉々葉から「おまえが神ぃ? 偽物じゃ偽物」と一蹴されてしまう。果たしてシャグの正体とは!? タカヒロ×田中ロミオで贈る大人気ゲーム『和香様の座する世界』、待望の小説化!
「あのね。私とつきあってくれる?」 美少女に告白された。ヤンキーに絡まれがちな日常から抜け出すため、元お嬢様校である杏子ヶ丘学園高等部に進学した俺は、ついに初彼女をゲットしたのだ。 これで夢にまでみた幸せな高校生活が送れる、そう思っていたのにーー 「ハルくんのことが好きだから。永遠に自分のものでいてほしいって、思うでしょ?」 なぜ、俺は初デートで彼女に殺されかけているのだろう? 衝撃の結末から目が離せない。これは、不器用なふたりの愛と殺意の物語。
九州における死闘を終え、王冠種の一体・大山祇命の討伐を達成した極東都市国家連合の面々。戦後の処理を終え、東雲一真は「那姫とのデートの約束」に悶々としながら休暇を取ることになったのだがーー休むどころか立て続けに予定(イベント)が入り!? 帰国した赤服筆頭・倭田龍次郎ーー"最強の流体操作型"とも言われる元最強戦力との手合わせから始まり、中華大陸連邦・EU連合の突然の来日と時代を揺るがす『新型兵器』の公開、そして最後に待ち受けるのは緊張の本番(デート)でーー! 数々の物語が交錯し、波乱の休暇が幕を開ける! 竜ノ湖太郎が放つ人類再演の物語、激震の第5巻!
遂に動き出した王冠種・大山祇命。三四に刺され、倒れ臥す一真を尻目に、九州は死地と化したーー。 中華大陸連邦、シャンバラ、そして極東都市国家連合は、共同戦線を張りながら大山祇命に対抗を続ける。そして、迷いながらも立ち上がった一真は、三四の真実に思いを巡らすことで、一つの結論へとたどり着く。 一真の覚悟、三四の決断、ジャバウォックの変心ーー死地と化した九州にて交錯した想いが結実する時、遂に人類最強戦力と王冠種が激突する! 竜ノ湖太郎が放つ新シリーズ第四幕ーーー刮目せよ、人類の力!!
『お前の、思う様にやってみろ』。万感の思いが込められたメッセージと共に、母・東雲不知夜から託された鍵。東雲一真は、その真相の究明と大和民族統一の為に九州総連へと赴くのだが、彼らを迎えたのは予想外の敵だった。 仕掛けられた策略を辛くもくぐり抜けた一真達は、辿り着いた九州総連にて、上級自己進化型有機AI・「アマクニ」、そして呰上三四という少女と出会う。三四に対する周囲の歪な対応に憤る中、徐々に明かされていく真実。その真実に到達したとき、退廃の時代を支配する怪物が目を覚ます!! 竜ノ湖太郎が放つ新シリーズ、波乱の第三幕!!
「環境制御塔はーーただの一度も、暴走した記録はありません」 白鯨の幼体達を退け、関西の要塞都市国家『関西武装戦線』に訪れた東雲一真は、海上都市遺跡の中で上級自己進化型有機AI・「アウルゲルミル」と出会う。そこで一真が手にしたのは、母・東雲不知夜からのメッセージと、強大な力が隠された鍵だった!? 中華大陸連邦の使者が暗躍し、幻獣種の襲撃が相次ぐ中、その裏で蠢く新たなる王冠種とは!? 本物の王冠種との衝突で赤き徒花はその真価を試される!! 竜ノ湖太郎が放つ新シリーズ、激動の第二幕!! 購入特典:「問題児たちが異世界から来るそうですよ?」主人公である十六夜が過去と「親友」について語るオーディオドラマ(後編)付き ※帯折返しのQRコードを読み取り下さい ※前編は同時刊行される「ラストエンブリオ5 集結の時、暴走再開!」の購入特典です ※電子書籍版にはオーディオドラマ特典が付属いたしませんのでご注意下さい
「面白いものが面白いものを呼ぶんだ。考え方一つで世界が変わる」 高校で同じクラスの八坂幸喜真は、その名の通り“好奇心”に足が生えたような男だ。 謎の棒、植木鉢、そしてボレロ。アイツの行動はいつも何がなんだかサッパリ。 でもそんな“八坂らしさ”が起こすある奇跡のことを、その時の僕らはまだ知らなかった。 「天野、俺たちは飛べるんだ。希望があれば俺たちはどこまでも飛べる!」 世界一の女装アイドル、赤いラインカーの美少女、そして時価八千万円の……タイヤ?? 足下を吹き抜ける“蛇の息”が僕(わたし)と私のひみつをさらけ出した時、八坂と“あの子”の愛の物語が幕を開けるーー。 第24回電撃小説大賞≪最終選考作≫よりお届けする、初夏薫る疾風青春グラフィティ!!
新暦307年、世は人類退廃の時代。 東京開拓部隊の茅原那姫(かやはら・なつき)は、この星を支配する環境制御塔で発見された青年・東雲一真(しののめ・かずま)と出会う。 しかしーー「この時代の常識が無いし、知識も無いし、国籍すら無いし! ちょっとカズ君、きみ今までどうやって生きて来たの!?」 正体不明の東雲一真に振り回されることに。 そんな中、極東の国に次々と現れる脅威。巨躯の怪物、天を貫く塔、十二の王冠種ーー 襲い来る脅威の前に“日出国の希望”が立ち上がる! 此れを見よ、彼を見よ、この人類退廃の世に咲く赤き徒花を。 人類再演の物語「ミリオン・クラウン」此処に開幕!
東京⇔大阪間5000キロ! どこまでも膨張し続けるこのセカイの重力に抗い、僕の“飛行機”は空を飛べるのか──? 重力を司る“重素”の採掘によって膨張に歯止めがかからなくなった地球。東京⇔大阪間がついに5000キロを突破した二〇一三年──。会津若松市に生まれ育った湯川航は幼少期からの「遠くに行きたい」という思いに突き動かされ、遠路はるばる上京して大塚大学理工学部に入学する。 斜陽の学問分野である重素工学科で非生産的な日常を送る湯川だったが、アルバイト先の古書店で一冊の本と出会ったことから、彼の大学生活は大きく変わってゆく。 『飛行機理論』──かつて構想されたが実現しなかった、重素を用いない航空機の理論書。 平凡な大学生の、無謀な挑戦が始まった! 湯川が思い描く「飛行機」は空を飛べるのか。そして、湯川は遠くに行くことができるのか? 話題騒然『横浜駅SF』の新人・柞刈湯葉が放つ、青春SFの新たな金字塔。