著者 : 猫子
王国の最終兵器“幻龍騎士”の一員でありながら正体を隠して騎士学院の最底辺“Eクラス”で学院生活を送るアイン。過激派錬金術士団“逆さ黄金律”が学院に現れた一件から“幻龍騎士”の人員が追加派遣されることになった。編入生としてやってきたのは、“幻龍騎士”のなかでも最もアインを慕う“名も無き四号”。いま、“幻龍騎士”で一番の問題児…。つまりー体のいい厄介払いであった。そんななか、学院では前半期の締めとして生徒の力試し“学刀祭”が開催されることに。実力主義を重んじる学院では、このクラス成績の結果で寮の入れ替えが叶う。オンボロ寮からの脱出を目指す“Eクラス”は、アインたちを中心にこれまでの成果を発揮していくが学刀祭の賑わいに乗じて“招かれざる客”が学院に侵入し大騒ぎになっていくー!?書き下ろしエピソード“毒蛾侯リドルグ”を収録!
神の声が放った4体の“スピリット・サーヴァント”を倒すべく世界を駆け巡る俺たち。“スピリット・サーヴァント”はそれぞれ所縁のある土地に出現しているようで各地に散らばった仲間と合流しつつ、手分けして残り3体を追うこととなった俺は勇者を輩出した砂漠の都市ハレナエを再び訪れ、暴れ回る古の勇者と対峙することに。一方、ノアの森では魔獣王が森の木々をなぎ倒しながらアロの故郷へと迫っていた。無茶するアロを止めるべきだとわかっていながらも彼女の気持ちも痛いほどにわかるトレントは戦いに身を投じていくがどんな攻撃も通用しないほどに頑丈な魔獣王を相手にこちらは消耗するばかり。-絶体絶命。その言葉が脳裏をよぎったとき、トレントはたった一つ残された“可能性”に気づき…!?書き下ろしストーリー「とある夢見竜と木偶の勇者」を収録!
王国の最終兵器“幻龍騎士”の一員でありながら正体を隠して王都の騎士学院の最底辺“Eクラス”で学院生活を送る少年アイン。信頼する友達と青春を謳歌する彼だったが、決闘で“Dクラス”を打ち破ったことで、今度は“Cクラス”の女帝マリエットに目をつけられてしまった。さらに、学院主席の“Aクラス”で無類の戦闘好きである狂王子カプリスまでもがアインに目をつけ彼の学院生活は息をつく暇もないほど騒がしいものとなっていく。その一方、学院内では迷宮で手に入る“とある魔石”の噂が流れていた。だが、その魔石の謎は学院全体を巻き込むとんでもない事件に発展してしまいー!?書き下ろしエピソード『学院の暗部、“蛇道のゲレオン”』を収録!
街を破壊され絶望する人々、さらにそこへ現れたのは聖神教において最悪とも呼ぶべき終末のドラゴンでー。天穿つ塔の階段を上って“箱庭”を脱出し、聖神教の大聖堂の地下にたどり着いた俺。そこには過去の聖女“ヨルネス”が未来の救世主たちのために、世界の真相に迫るヒントを記した啓示石が置かれていた。そして、啓示石の最後には彼女の言葉でいずれ自分は人格を奪われ、神の声の人形にされるだろうとも記されていた。その時、大きな物音を聞きつけ、急いで大聖堂の外へ出た俺は目を疑う。そこには美しかったであろう聖都の姿はなく異形の化け物が徘徊する荒廃した街が広がっていた。そして、その中心には法衣を纏った一人の美女が静かに佇んでいる。神の声の“スピリット・サーヴァント”の一体だ。そして俺は、彼女の名前を知っている。「聖女ヨルネス、テメェを解放しに来たぞ!」書き下ろしストーリー「とある夢幻竜と過去の勇者」を収録!
“騎士”とは、血筋と才能が求められる世界。王都の騎士学院へ入学した少年アインは、教会孤児という出自のせいで最底辺の“Eクラス”-通称“劣等クラス”へ編成され、大貴族の優等生達に馬鹿にされながら学院生活を送っていた。…しかし、それは表向きのお話。アインー“名も無き一号”。彼は教会暗部が造り上げた王国の最終兵器“幻龍騎士”の一員であった。彼の正体を知らされている調整役の学院長が頭を悩ませる傍ら、アインは“劣等クラス”を率いて活躍していく。騎士学院での目標は“友達作り”!?世間を知らない最強少年騎士が、血統主義の貴族たちを圧倒していく痛快アクションファンタジー。書き下ろしエピソード『学院の暗部、“謀略のスカー”』を収録!
“神の声”による“箱庭”に閉じ込められてしまった俺は仲間のアロとトレントと共に脱出する術を探す中で前世代の勇者ミーアと出会った。“神の声”と戦った経験をもつ強力な味方を手に入れた俺は、“箱庭”から出るために“天穿つ塔”を守る“ランクL”の魔物ヘカトンケイルに挑む。守りに特化した超耐久型の相手に苦戦する中、次第に相手の意思が俺に流れ込んできた。『マダ、倒レルワケニハ…!最後ノ使命ヲ、果タスマデハ!』執拗に俺を標的にするヘカトンケイルを見てあることに気づき俺は最後に一対一でヘカトンケイルに向き合い、そして打ち倒した。ヘカトンケイルもまた、“神の声”によって異界送りにされたいつかの勇者であり新世代の勇者に“神の声”を倒す力をつけさせるため、試練として立ちはだかっていたのだ。ヘカトンケイルの想いを受け継ぎ、“神の声”へ向き合う気持ちを新たにした俺。しかし、“天穿つ塔”を登ろうとしたところで突如鋭い攻撃を受ける。「フフ…ここからが、本当の戦いだ」それは“神の声”を倒すという同じ目的をもって協力してきたはずのミーアだった。元勇者であり元魔王でもある文字通り“過去最強”の相手、最後の“神聖スキル”をもつミーアの刃が俺に襲い掛かるー書き下ろしストーリー「ミーアとの対話」を収録!
灰色教団との死闘から数日、傷が癒えたディーンたちは冒険者の活動を再開していた。魔迷宮から帰還し、いつも通りギルドで報告を行っていたーその最中。エッダが理不尽な理由により、“軍”から強盗殺人の罪を着せられてしまう。しかし、抵抗せずに黙って処刑を待つなどありえない。幼馴染みの鍛冶師・マニも加わり、三人の冒険者と一人の悪魔は“軍”の支配する都市ロマブルクからの脱出を図る。そんなディーンたちを阻むのは、圧倒的な実力を誇る魔導尉・カンヴィア率いる軍人たちでー!?最弱冒険者が“暴食の悪魔”と歩む冒険譚、第三幕!
暴食の悪魔・ベルゼビュートの心臓を核とした魔導器ー“魔喰剣ベルゼラ”を手にしたディーンは、ついに冒険者としての第一歩を踏み出した。そんなディーンが冒険者ギルドで耳にしたのは、詳細不明の魔導器“黒輝のトラペゾヘドロン”の噂。さらには、魔導器を持ち帰った実力者の男が心神喪失状態にあるーとも。異質な魔導器を求めて動き始める“灰色教団”。人質を取り、手段を選ばない彼らの行為に、過去の因縁を感じたディーンは魔迷宮の奥で彼らと激突する!そんな中、都市を牛耳る“軍”も暗躍を始めー?最弱冒険者が“暴食の悪魔”と歩む冒険譚、第二幕!