著者 : 石井ゆうみ
あたしは夢を見ていたんだろうか?とても不思議な1週間だった。「何も聞かないで、1週間だけ毎日会ってほしい」-あたしの前に突然現れて、そしていなくなったひと。荒木翔太くん。あなたはいったい…。たった1週間だったけれど、あたし、とってもドキドキした。本気で恋をしたと思う。ねぇ、ふたりはもう会えないの?せつなくてステキな恋の時間…。
あたしが好きになった忍くん。彼を、よく言う人はいない。冷たいとか、不良だとか。でもあたし、噂より彼を信じたい。彼の瞳がとてもやさしいから。そして何より、あたしが好きになった人だから。ところが、あたしの中に不安が…。彼の胸に顔をうずめてた女の子のこと、言い訳もしないのはなぜ?それでも信じろと…!?好きな人に裏切られたら悲しい。好きな人を信じられなくなるのは、もっと悲しい-。
あたし、伊藤実花。高2。この胸がドキドキしているのは、初めて口にしたカクテルのせいじゃない。修二さん、あなたにときめいているからなの。ねぇ、あなたがあたしに優しいのは“妹”みたいに思っているからなの?そんなのはイヤ!あなたの“彼女”になりたいの…。でも、あなたの左手の薬指には、ステディ・リングが光っていて-。ちょっぴり大人の恋、せつない物語。
あたし、高岡あさみ。女子校に通う高校2年生。いま、とっても幸せ。だって、航っていう、ステキな彼がいるんだもん。毎朝、同じ電車の同じ車両に乗ることが、いつの間にか、ふたりの約束事みたいになっていて。ところが、2日もつづけて、電車に彼の姿はなかった…。そして、“仕方なく別れた”という、もと彼女の出現…。生まれる不安。あなたの気持ち、信じていていい?ふたりの心の赤い糸、つながっている…の。
あたし“一目惚れ”したの。隣のクラスの陵介くんに。でも、告白する勇気はなくて…。ところが、彼のほうから「一緒に花火大会に行かないか」って誘ってくれたんだ。夢みたい。こんなに幸せでいいのかな?そんなとき、信じたくない話を耳にしてしまったの。陵介くんがあたしを誘ったのは、親友のめぐみにフラれたからだって…。恋愛と友情。両方の糸がからまったら、どうすればいいの-。