著者 : 秋目人
聖王家が治める唯一の陸地・リエスを除くほとんどが水没してしまった世界。リエスを追われた人々は『船団国家』を形成し、大海原での生活を続けていた。ある日の不法船集会で、『不沈』の異名を持つ船乗り・カーシュが出会ったのは、リエスで起きた政変を命からがら逃げのびた聖王家の末姫・サリューだった。場違いな様子のサリューを気にかけたカーシュは、彼女からある取引を持ちかけられることになる。「わたしを、この海図が示す場所に連れていって」。-自由を求め、海を漂い、最果てに想いを馳せる海洋戦記ファンタジー出航!
友人たちに次々と彼女ができていく中、最後の独り身となったオレ。こんな高校生活なんて…と嘆いていたら、ある日、新作ゲームアプリの宣伝メールがスマホに届いた。そのゲームは、現実の未来を予測することで、女の子との出会いまでプレイヤーを導いてくれるというー。マジか?それが本当なら、オレの憧れである資産家のお嬢様・望月六花さまや、清楚な優等生・中嶋コノハさんと出会わせてくれー!こうして、プレイ時間5日間という制限の中で、ヒロインと出会うべくゲーム片手に悪戦苦闘する日々が始まった。
ある土曜の夜。空腹を抱えた女子大生の山嶺結は、自宅近くの商店街にひっそりと建つ洋風家庭料理店『すずらん』の前に立っていた。木製の扉には「会員専用時間帯です」と書かれたサインプレートがかかっている。うしろからやってきた他の客と話すうち、なし崩し的に彼女は店に足を踏み入れる。そこで結が目にしたのは、バケモノーいわゆる怪物、幻獣、妖精などと言われる存在で満席の店内だった…。愉快なバケモノと一緒に、美味しい料理を堪能しよう。
仙台駅から列車に揺られて十数分ほどの北岡駅。この無人駅の駅舎内には、ひっそりとショコラ専門店が開いている。店名は「カカオ・クリオロ」。味も見た目も絶品のショコラが売られているのに、なぜか、お客がぜんぜん寄りついていない。ある日、まったくの偶然で、カカオ・クリオロに足を踏み入れてしまった女子高生・翠は、店に客が入らない理由を知ることになる。この店のショコラティエはイケメンなのに、とんでもない秘密をもっていたのだ…。
口先で騙り、金も力も愛も手に入れた少年フィッツラルド。ついに王座にまで手をかけたーと確信した刹那、気まぐれな運命は彼を嘲笑う。周辺諸国の謀略に巻き込まれ、その手から王座という宝が零れ落ちたとき、少年は再び死闘の海へと乗り出すことを決意する…。複雑に絡み合った罠、信じていた人間の裏切り、そして忍び寄る暗殺の手。フィッツラルドは果たして、自らを翻弄する運命に、打ち勝つことができるのかー?痛快な時代ロマン小説。
なぜか乙女ゲームの世界に放り込まれた、俺。しかも攻略対象になってしまったようだ。てことは、もしや美少女たちにアタックされまくり!?ウヒョ。と喜んでいたのもつかのま、そうそう都合のいい話はないようで。どうやら攻略されると、俺の死亡ルートに突入するかもしれず…。死の恐怖におびえる中、誰もが憧れる美少女たちが、俺を落とそうと次々やってくるのだった。美少女か、命か。どちらを取るべきなのか?それはもちろんー。乙女ゲームという名の、ちょっぴり変わったデスゲーム・ラブコメ。
何もせずに朽ち果てるくらいなら、口先だけで手に入れてみせよう。金も力も愛も、そして王座さえも…。ローデン国の第二王子であるフィッツラルド。第一王子を後継者にと考える国王からは疎まれ、その第一王子からは頻繁に刺客を送られ、茨の日々を過ごしている。しかし彼は決意する。相手が誰であろうと、騙りつくそうーすべては生き抜くために。頭脳と口先で自らの運命を変えた、ある少年の物語。第17回電撃小説大賞4次選考作。