ラノベむすび | 著者 : 立川浦々

著者 : 立川浦々

公務員、中田忍の悪徳(6)公務員、中田忍の悪徳(6)

出版社

小学館

発売日

2023年5月18日 発売

ジャンル

迷宮で異世界エルフは世界の真実を知るーー 「オークの島ですか?」「いや、大久野島だ」 中田忍の意志に自ら背き、晴れて中田忍との同居を勝ち取った異世界エルフ、河合アリエル。 自動車の運転を体得し、パートタイマーとして職に就き、少しずつ確実に現代社会との融和を進めつつあるアリエルの姿を見る忍の眼差しは、決して優しいばかりではなかった。 そして明らかになる、新たな耳神様伝説の残痕。 忍たちの暮らす地に点在する、両耳が欠けたいくつもの古いお地蔵様。 耳神様あるところに現れる、謎の老人と大きめのコーギー犬。 アリエルの切なる願いに応えた忍は、夏の陽炎を捉えるべく、両手にヘラを構えて焼きそばを炒める。 鍵を握るのは、旧日本軍の負の歴史が佇む”東京第二陸軍造兵廠、忠海製造所”。 あるいは”毒ガスとうさぎの島”と呼ばれる国民休暇村、広島県竹原市忠海町、大久野島。 迷宮の先で異世界エルフが目にする、世界の真実とはーー 「ここは、天国ではーーありませんでした」 幸福な結末を踏み越えて、傷付け傷付き合う社会派現代ファンタジー、第六幕。

公務員、中田忍の悪徳(5)公務員、中田忍の悪徳(5)

出版社

小学館

発売日

2022年12月20日 発売

ジャンル

明かされる、異世界エルフの出自と過去。 最大最凶の難局を切り抜け、最新版へとバージョンアップした機械生命体的地方公務員、中田忍。 懸念事項たる異世界エルフへの現代社会融和についても一定の手応えを認めた忍は、異世界エルフや協力者たちを巻き込み過ごす、儚くも尊い、つかの間の日常へ身を委ねることとなる。 転機が訪れたのは、忍たちが所属していた大学生時代のサークル活動『人力飛行機研究会』、通称トビケンのOB会。 献身的な協力者たちと、何より誰より異世界エルフへ真摯に向き合う中田忍の姿勢に心動かされた異世界エルフ、アリエルは、持てる知性と言語能力すべてを総動員して、己の出自と過去を、忍たち人類に語ってみせた。 衝撃と壮絶に彩られたその告白に、銘々心動かされる協力者たち。 だが、しかし。 区役所福祉生活課支援第一係長、中田忍は、普段通りの仏頂面で言い放つ。 「彼女には近々、この家を出て行って貰う」 間隙の日常に揺れる、現代異種族交流活劇・第五弾。 敵は中田忍。 逆らうのは、誰だ。

公務員、中田忍の悪徳(4)公務員、中田忍の悪徳(4)

出版社

小学館

発売日

2022年8月18日 発売

ジャンル

中田忍の苦悩。物語は謎の限界へと向かう。 謎のメッセージとともにもたらされた“異世界エルフ”アリエルの身分を公的に証明する書類の数々。 多くの問題を解決し、忍の目指す異世界エルフの社会的自立を大きく助けてくれるはずのそれは、同時に『公的機関のデータベースを自在に操り、インターネット通信を常時監視しているかの如き、超越的な謎の監視者』の存在を示唆するものでもあった。 浮き彫りとなった異常を前に、家族を守るべく戦線を離脱する徹平、遠ざけられた由奈、空回りする環、じっと見守る義光。 そして、アリエルを送り出すべき現代社会もまた、中田忍を苦しめる。 いち現代人として、いち地方公務員として、目を逸らすことのできない人類の闇が、アリエルの自立を目指す忍の前に横たわる。 そして、ある真夜中。 完全体異世界エルフの装いとなり、己の前に立つアリエルを前に、忍はぽつりと呟く。 「さよならのためか」 「ハイ」 敵は現実。 逃れ得ぬ現実。 夕闇迫る江の島シーキャンドルの頂上で忍を襲う、前代未聞の「悪徳」とは。 打ち寄せる新たな波紋は、忍から何を奪い、何を与えるのか。 異世界エルフ×地方公務員×群像劇、開花の第四幕!!

公務員、中田忍の悪徳(3)公務員、中田忍の悪徳(3)

出版社

小学館

発売日

2022年4月19日 発売

ジャンル

俺は二人目の異世界エルフを見殺しにする。 年の瀬も押し迫るころーー。 壁、電柱、道路、市内のそこここに魔法陣のような謎の紋様が落書きされる奇妙な事件が頻発していた。 そしてその落書きは、アリエルが忍たちに描いてみせた紋様と酷似していた。 SNSによって伝播していく魔法陣の画像の出現時期と、アリエルの来訪時期がほぼ一致することから、忍たちは“二人目の異世界エルフ”の存在を推測。 だが、我らが中田忍は、 「俺は、二人目の異世界エルフを保護するつもりはない」 と、二人目の異世界エルフを見殺しにすることを宣言する。 自分たちがこの件に深入りし目立った行動を起こすことで、アリエルの存在までもが脅かされる可能性を危惧したのだが……。 ーー12月30日。 落書き騒動がついに全国ニュースへ取り上げられてしまったため、行政の手抜きを糾弾されないよう、市長の一声で区民の防犯パトロールに区役所職員も参加することになる。 私人でなく公務員として“魔法陣事件”に干渉する権利を得た忍は、真相を探るべく動き始める。 “二人目の異世界エルフ”が巻き起こす、新たな騒動。激情と勝負の第三幕!

公務員、中田忍の悪徳公務員、中田忍の悪徳

出版社

小学館

発売日

2021年9月17日 発売

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未知との遭遇ーー地方公務員×異世界エルフ 区役所福祉生活課支援第一係長、中田忍(32歳独身)。 トレードマークは仏頂面、責任感が強く冷酷で誠実、他人に厳しいが、自分自身にはもっと厳しい男である。 無感動、無愛想、無慈悲の三拍子揃った生き様は、他の職員に“魔王” “爬虫類” “機械生命体“などと評され陰口を叩かれているが、忍はどこ吹く風であった。 ある日の深夜。 仕事から帰宅した忍は、リビングに横たわるエルフの少女を発見した。 濡れタオルで鼻と口を押さえつつ、知恵の歯車を回し始める忍。 仕方あるまい。 忍は、地球の危機を悟ったのだ。 異世界からの来訪者と遭遇した際、まず警戒すべきは“異世界の常在菌”である。 仮に異世界エルフの常在菌が、人類絶滅系の毒素を放出していた場合、焼却処理では間に合わない。ダイオキシンの如く、半端な焼却処理が土壌を侵し、その灰が風に乗り雲になり、毒の雨となって大地に降り注ぐ可能性も否めないのだ。 ならばエルフを即座に、極低温で凍結し、最善で宇宙、あるいは南極、最悪でも知床岬からオホーツクの海底へ廃棄するしかない。 必死に足掻く忍の前で、エルフの両瞼がゆっくりと開きーー 第15回小学館ライトノベル大賞優秀賞を受賞した、紛うことなき問題作。 【編集担当からのおすすめ情報】 とにかくエルフがむちゃくちゃ可愛い! 前代未聞のボーイ・ミーツ・ガールは、サスペンスフルでハートフルな超怪作!

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