著者 : 純珪一
「やっぱりね、温泉が良いと思うの」 天樹錬が決着を付けてから一年。仲間と共に暮らしていたファンメイに対し、奇妙な調査依頼が持ち込まれる。エドと共に正体不明の地下空洞へと踏み込んだ彼女達が目にしたのはーー。 またある時、セラはとある相手にお祝いを贈るため、ディーと共にプレゼントを考えることに。 そしてまた違う場所での話。錬とフィアは旅先でとある親子と出会う。 文庫未収録の短編に書き下ろしを多数加えた、シリーズ初の短編集が登場! フィナーレを迎えようとも、物語は続いていく。これは「終わり」の続きの未来。
『僕は逃げも隠れもしない。ただここで、みんなの答を待ってる』天樹錬が全世界に向けて雲除去システムの破壊を宣言したことで、全ての者は立場を決めることを求められた。自らの信念に基づき錬を止めようとする兵士や魔法士が決戦の地へ集う一方、錬の背中を押そうとする人々もまた集結する。そして、大気制御衛星を支配するサクラにも錬の声は届いていた。出撃の時は迫り、全ての因縁は収束していく。戦いが終わった後、人々の目にはどんな空が映るのかー。人類と魔法士の物語、本編完結!長い旅路の、その決着がここに。
「ぜったい、ぜったいなんとかなるの!」人類と魔法士の戦争は続いており、戦いの趨勢は、雲除去システムをどちらの陣営が起動させるかにかかっていた。事態が新たな局面を迎えるなか、シティの指導者たちはマサチューセッツに取り残された難民たちを囮に使う、最悪の作戦を開始する。事態に気づいたファンメイとヘイズは、絶望的な状況であると知りつつ、難民たちを救うために出撃する。その頃、大切なものを失った天樹錬は出口の見えない状況の中で、自問自答を繰り返すことしかできなかったがー。星の光が潰える時に、希望の種は芽吹くのか。『破滅の星』編、ついに決着!
人類の生き残りによる『シティ連合』と魔法士たちが組織した『賢人会議』。対立する両勢力は南極大陸で激突し、世界の運命を左右する大気制御衛星は賢人会議代表のサクラの手に渡った。ただ一人、衛星に残ったサクラは、雲の除去システムを稼働させるため、人類を滅ぼす最終作戦の発動を宣言する。決戦の時が刻一刻と迫るなか、サクラに敗北した天樹錬とイルは負傷で動けず、ヘイズたち『世界再生機構』に残された戦力も僅かなものだった。賢人会議による人類滅亡の企みを止められる者はいないかのように思えたがー。
「我々はこの地球上からI-ブレインを持たない人類を一人残らず駆逐し、魔法士たちのための王国を作り上げる」 魔法士と人類の共存を夢見た、賢人会議の参謀・天樹真昼の死によって、和平交渉は決裂。 真昼を殺し共存の未来への道を閉ざした人類に対し、サクラは全面戦争を宣言した。 そして、各シティで両者による戦闘が勃発。魔法士たちの圧倒的な戦力の前に、人類は苦戦を余儀なくされていた。 だが、シティは南海の孤島に隠された賢人会議の拠点を全力で探査しており……。
シティ・シンガポールと賢人会議の同盟締結に反対する者たちにより、入院先の病院から拉致された参謀の天樹真昼。一方、数万人に膨れあがった反対派のデモは、魔法士たちが滞在する迎賓館を包囲しつつあった。事態収拾のため、サクラとフェイ大使は反対派の要、リン・リー議院の私邸へと向かうが…。賢人会議と人類の同盟を“望む者”と“望まない者”。それぞれの信念と思惑の行き着く先は、果たして“平和”か“戦争”かー。すべての混乱が頂点に達したとき、シティと賢人会議の歴史的同盟の行方が決まる!「落日の都」完結編。
シティ・シンガポールと賢人会議の歴史的同盟締結を前に、凶弾に倒れてしまった参謀の真昼。厳重な警備が敷かれた病院に真昼は収容され、刻一刻と調印式の時間が迫りつつあった。様々な勢力の思惑が渦巻き、反対派が更なる妨害工作を仕掛けるなか、果たして調印式は無事執り行われるのか?真昼の描く魔法士と人間が共存する未来の行方はどうなるのか!?そして、その一方、賢人会議の代表・サクラは、ウィッテンが書き残し真昼が隠していた地球を覆う「雲」を除去する方法を知ってしまう…。いよいよ佳境へと進む『ウィザーズ・ブレイン』、第15弾。
北極衛星の事件から半年。世界中から魔法士の亡命を受け入れることでシティに匹敵する戦力を有するに至った賢人会議は、ついにシティ・シンガポールと正式な同盟を締結することになった。 真昼とフェイを中心にして調印式の準備が進み、魔法士たちの暮らす島は活気に包まれる。 だが、その動きに不信感を募らせるシンガポールの反対派議員たちは、秘かに謀略を巡らせていた。 同盟締結を阻止せんと彼らが用意した、意外な『駒』。 それが、世界の運命を変えることになる、大事件の引き金だった ── 。
北極上空の大気制御衛星内に転送されてしまった錬たちは、アルフレッド・ウィッテンの遺した日記を発見する。そこには魔法士誕生の秘密と、ウィッテンの苦悩が綴られていた。-天樹健三、エリザベート・ザイン、ウィッテンの三人が発表した情報制御理論、そしてその成果である魔法士は、世界の軍事バランスに大きな衝撃を与えてしまう。三人は「自然発生した最初の魔法士」アリスを守るため、大気制御衛星内に彼女をかくまうがー。過去と現在を繋ぐエピソード7、いよいよ完結。
謎の空間転送に巻き込まれた錬とフィア、サクラ、イル、ディーが目覚めたのは、大気制御衛星の中だった。一方、エドとセラを連れ北極を彷徨うファンメイは、北極地下の大規模施設に潜伏する老人たちに捕らわれてしまう。同じ頃、北極海中の“Hunter Pigeon”では、ヘイズ、クレアと祐一が、大気制御衛星の秘密が眠る地下施設をシンガポール、ロンドン両軍から守る方法を、必死に模索していた。そんな彼らに真昼がもたらした“策”-それは世界を相手に仕掛けられた、壮大なブラフだった!!“魔法士”誕生の秘密が、ついに明らかになるシリーズ最新作。
“シティ・ニューデリー”の事件からひと月。サクラ、真昼ら“賢人会議”は、軍事演習を隠れ蓑に北極上空に展開するシンガポール自治軍と接触を図る。一方“シティ・ロンドン”を訪れた錬とフィアだが、エド、ファンメイにはシンガポール軍牽制のため、北極への出撃命令が下っていた。同じ頃、大気制御衛星の謎を追って北極にたどり着いたヘイズとクレアの前に現れたのは…。謎に包まれた“魔法士”誕生の秘密が、ついに明らかになるエピソード7、ここに開幕。
“マザー・システム”は魔法士の犠牲の上に成り立っているー“賢人会議”の主張が真実であると主席執政官のアニルが認めたことで、紛糾するシティ・ニューデリー中央招集会議。だがそこに現れた真昼は、さらに恐るべき事実を全世界に突き付けた。“マザー・コア”の交換を巡り、推進派と反対派の内戦状態に陥るシティ・ニューデリー。敵味方が入り乱れる中、アニルの最後の希望を叶えるため、イルが、ヘイズが、クレアが闘う。そして病魔に冒されながらも毅然と振る舞うアニルの姿に、錬とフィアの胸にある決意が芽生えるがー。
グロスマンに連れ去られた日向子を救うため、礼菜は毯子と共に『城』への潜入を決意する。二人を追って『城』へ向かう拓也と亨司だったが、彼らを待っていたのは、恐るべきグロスマンの罠だった。瀕死の傷を負った日向子の運命は?グロスマンを衝き動かす狂気の正体は?“災厄の絶星”ルスランが企む『聖婚』とは?-渦巻く謎が解き明かされる時、拓也とルスランの最後の戦いが始まる!三上延&純珪一が贈るアクションシリーズ、ついに完結。
“シティ・ニューデリー”を支える新しい“マザー・コア”は、執政官アニル自身だった。“マザー・システム”の是非に迷い続けたアニルは、自らの余命が短い事を知り、後に続く者たちに「考える時間」を残すため、コアに志願したのだ。それを知ったヘイズは、アニルの最後の希望を叶える事を決意する。一方、アニルの決意を知らない錬は、アニルの人間性に触れる内、彼が“マザー・システム”を推進しようとする事に疑問を持ち始める。そんな錬に、アニルは自らの警護を依頼するのだった。そして“シティ”の未来を占う公開討論会の日、シティ中枢に潜入した真昼は、錬と月夜に再会するが…。
クランテリオンの拠点『城』への手がかりを探す拓也達の前に、グロスマンによる精神支配を受けた礼菜が帰ってきた。記憶を封印され、テリオンの刺客として荒れ狂う礼菜、そしてその手には“金色の戦器”ミセリア・フォルテスが…。礼菜とは戦えない拓也に打つ手はない。礼菜の矛先が自分にのみ向けられている事に気が付ついた日向子は、拓也を守るため、一人で礼菜を誘い出す作戦に出る。礼菜の追撃をかわしながら、日向子が向かったのは…。いよいよクライマックス直前、風雲急を告げるシリーズ第4弾。
シティを支える“マザー・システム”の秘密を全世界に告発した“賢人会議”は、全シティに対し宣戦を布告した。行方不明の兄姉を捜す錬は、兄・真昼が“賢人会議”の参謀として、姉・月夜が“シティ・モスクワ”軍の捕虜として、ともに“シティ・ニューデリー”に向かう事を知る。“シティ・ニューデリー”の議会は、魔法士を犠牲にしながら“マザー・システム”を稼働させ続けるか、魔法士を守るために“マザー・システム”を棄てるかで紛糾していた。ヘイズの助けで“シティ・ニューデリー”に潜入した錬が出会ったのは、魔法士でありながら“マザー・システム”存続を唱える執政官アニルだった…。