著者 : 純珪一
繁栄を謳歌する人類文明の陰で、静かに歴史に埋もれていくはずだった闇の眷属ー“獣”。だが何者かがもたらした“戦器”が、彼らの運命を変えた。本来の力と本能を取り戻し、再び人を狩る存在となったテリオンを前に、人類に為す術はなかったー。篠宮拓也は、兄妹同然に育った礼菜と共に私立東堂学園に通う平凡な高校生。だが転校生・久慈日向子に心惹かれたときから、彼の日常は崩壊してゆく。街に跳梁するテリオンの陰、そのテリオンを追っているという日向子ー。そして失われていた幼い日の記憶を拓也と礼菜が取り戻した時、運命の輪は回り始める!アクション・ホラーシリーズ第1弾。
祐一、ディー、セラたちの協力の許、サクラと真昼は「賢人会議」に身を寄せる魔法士の子供達を連れ、シティ・メルボルン跡地の地下都市からの脱出を計画する。一方イルたちシティ・モスクワ軍は、ついに「賢人会議」へと繋がる情報を手に入れていた…。シティ存続のためだけに生み出され、そして殺されてゆく魔法士の子供達を救うために闘うサクラ。シティなしには生きて行けない弱き人々を守るため、同胞を殺す痛みを体に刻みながら闘い続けるイル。相容れぬ二人の生き様が、いま交錯する。
孤独な人間の影に潜んでその欲望を操り、人間を補食する、異なる次元からやって来た生命体ー『カゲヌシ』。家族を斬殺した殺人鬼、蔵前司の足取りを追う天内茜の前に現れたのは、新たなカゲヌシの力を手に入れた司だった。最強にして最後のカゲヌシー新たなる『アブサロム』は、かつての『アブサロム』の能力、そして『黒の彼方』の失われた首をも取り込んで、さらに強力な存在となっていた。その狙いは、かつての『アブサロム』を葬った裕生と葉、そしてすべての鍵を握る『レインメーカー』だった…。ホラーアクションシリーズ堂々完結。
ヨーロッパで錬とフィアが「世界樹」事件に巻き込まれようとしている頃、祐一、ディー、セラの三人は、「賢人会議」の手がかりを求め、崩壊したシティ・メルボルン跡地の地下都市に潜入していた。一方父の旧友からの依頼で、同じくメルボルンを訪れた錬の兄姉・真昼と月夜は、サクラという少女と引き合わされる。ただシティを存続するためだけに生み出され死んでゆく魔法士の子供達を救うため、シティに闘いを挑むサクラー彼女こそアルフレッド・ウィッテンが生み出した最後の魔法士、そしてもう一人の『元型なる悪魔使い』だったー。
謎の男『レインメーカー』の力を借りて、カゲヌシ『龍子主』を倒した裕生と葉。だが『龍子主』を喰らい徐々に力を取り戻している『黒の彼方』の影響で、葉の記憶は急速に失われていく。そんな時、雄一が出会った船瀬という男は4年前に失踪した葉の父親、清史と同じ顔をしていた。一方、船瀬の娘千晶は、葉に接触を計る…。千晶たちの目的は?そして船瀬の正体は?清史が残した『皇輝山文書』の秘密を巡り、運命の輪が回り出す。人気のホラー・シリーズ第4弾。
失踪から4年ぶりに帰ってきた男、皇輝山天明。彼は人の影から未来を見通すと称して、街の人々を翻弄してゆく。“カゲヌシ”の恐怖を説きながら…。一方『黒の彼方』は葉を完全に取り込むため、彼女の記憶を喰らい始めた。それに気が付いた裕生は、『黒の彼方』に対抗するための手段を必死に探し始めるが、ただの高校生でしかない裕生には、そんなものがあるはずもない。追いつめられた裕生は、ある決意を胸に天明のもとを訪れる。そして祭の夜、燃えさかる炎の中で、戦いが始まった…。人気のホラー・シリーズ第3弾。
孤独な人間の影に潜んでその欲望を操り、人間を補食する、異なる次元からやって来た生命体ー『カゲヌシ』。悲劇を繰り返さないため、裕生と葉は、葉に取り憑いたカゲヌシ『黒の彼方』の力によって、この世界に潜んだカゲヌシたちを倒す覚悟を決める。ある日、雄一が拾った不思議な金属球にカゲヌシの影を感じた二人は、雄一の通う東桜大学に向かう。そこで二人を待っていたのは、鳥のようなカゲヌシ『ボルガ』を操る少女・茜だった…。茜の目的は?謎のメッセージを残した猟奇殺人鬼の正体は。
人の影に潜み、人の心を、欲望を、やがて肉体までをも喰らいつくすという怪物『カゲヌシ』の噂ー新たな都市伝説に呼応するかのように、奇妙な事件が続発してゆく。高校生の裕生は、連続焼死事件の現場で「黒い虫」の死骸を見つける。時を同じくして、裕生の幼馴染みの少女・葉の身に、恐るべき変化が…。謎のメッセージ「ヒトリムシ」とは?そして『カゲヌシ』に取り憑かれた孤独な少女・葉の運命は!?異次元の生物に寄生された少年、少女達の闘いを描く、三上延新ホラーシリーズ、ここに開幕。
シティ・ロンドンから、「世界樹」に関するデータを盗み出す事に成功した錬とフィア。だがフィアは、目の前で倒れてしまったファンメイを見捨てる事が出来ず、一緒に連れ帰ってしまった。最初は警戒していたファンメイも、フィアや錬、そしてエドと触れあううち、彼らの「青空を取り戻すために《世界樹》を発芽させる」という計画に共感し、協力を申し出る。だがエドは、三人には明かせない「世界樹」の秘密を知っていた。一方、ファンメイの行方を必死に捜すヘイズは、リチャードから恐ろしい事実を告げられる…。滅亡へ向かう近未来を舞台に、運命に抗う人々を描くシリーズ第4弾。
「マザーシステム」暴走によるシティ・神戸消滅から7ヶ月。便利屋の「魔法士」錬とフィアは、調査に訪れたスイスの古い地下実験施設で一人の少年と出会う。少年の名はエド。「魔法士」の生みの親の一人、エリザベート・ザインが生涯最後に作り出した最高の「人形使い」…。シティ・ロンドンを脱走したエドは、追手を逃れてこのプラントに潜んでいたのだ。そして彼ら三人の前に現れた追手とは、雲上航行艦「HunterPigeon」を駆るヘイズとファンメイだった…。滅亡へ向かう近未来を舞台に、物理法則すら操る「魔法士」たちの戦いを描く人気シリーズ第4弾。
シティ・神戸消滅から3ヶ月。北米のシティ・マサチューセッツは、簡易型「魔法士」量産に成功した研究機関「ウィザーズ・ブレイン・ファクトリー」と軍の、共同統治下にあった。「ファクトリー」の「魔法士」ディーは、破壊活動を行う遠距離攻撃型魔法士「光使い」を追ううち、セラという少女と出会い惹かれ合うようになる。セラの母マリアが自分の追う「光使い」とも知らずに…。その頃、かつて最強と謳われた「黒衣の騎士」黒沢祐一は、一通の手紙を手に、シティ・マサチューセッツを訪れる。滅亡へ向かう近未来を舞台に、物理法則すら操る「魔法士」たちの戦いを描く人気シリーズ第3弾。