著者 : 緒方剛志
Boogiepop Puzzled "Let The Sky Fall" 君はフォルテッシモを知ってるかい? 最強と呼ばれる彼が絶体絶命の危機に陥る状況とはどんなものだと思う? それは彼がすべてを奪われ、だが何も失っていないという矛盾した物語で──無敵神話の失墜により世界を裏から管理する統和機構は大混乱に陥る。新たな覇権を求める合成人間たちの死闘と謀略の中、噛み合わないパズルのような現実が少しずつ砕けていく。事態の解決を命じられた偽装少女の久嵐舞惟は謎と不条理の闇に迷い込み、そこで死神ブギーポップと遭遇するが…… 最後に力を掴むのは誰なのか。空をも裂ける虚空の地獄の下で、堕ちた最強は甦ることができるのか? introduction crack1. 最強の先は弱くなるだけ crack2. 死神は理不尽に脅すだけ crack3. 世界は粗雑に乱れるだけ crack4. 戦士は無意味に挑むだけ crack5. 幻想は悪意に堕ちるだけ crack6. 虚空に堕ちて嘲笑うだけ crack7. 弱虫は闇を知らないだけ
★ブギーポップ 4年ぶりの最新作★ 君は自分が呪われていると思うかい? ああ、残念ながらそうなんだよ。誰もが理不尽で不条理な圧の数々を受けずには生きられないのが世の定めさ。例外はない。 陰口ばかりの娘も、悪を気取る男子も、このぼくブギーポップだって、当然ーー 県立深陽学園で「この学校は呪われている」と奇妙な噂が流行し、生徒のうちに潜む底なしの不安と苛立ちが暴かれて暗闇へ変わっていく…… 統和機構も、炎の魔女さえ無効化する圧倒的な呪詛が完成して、最後に残るのは歪んだ超越者か、子供たちのささやかな想いか…… 死神ブギーポップが混沌と無情の渦中に消えるとき、少女の影はすべてに牙を剥くーー 死神は機嫌が悪い "Blue 'n' Boogie" 魔女の炎を消せ "Blow The Fire Witch Away" おまえは何者でもない "You 're Nobody (Till Somebody Kills You)" 対自壊 "Inside-Looking Out" ぼくらは二人で "Two Of Us" 影の行くさき "Who Needs Enemies?"
無限に負の力を吐き出すとされる怨念小箱を破壊すべく裕たちは行動を開始するが、強くはないものの数が尋常ではない旧山中村の村民の悪霊に苦戦を強いられる。歯ごたえのある仕事を立て続けに投下してくる菅木に、裕は除霊師使いの荒さを痛感するのだった。そんな菅木より次なる依頼が舞い込む。内容は行ってのお楽しみらしく、出向いた先で裕たちを待っていたのは、今売り出し中のアイドル「葛山里奈」であった。彼女は何者かに睡眠を妨害されているらしく、目の下に隈ができていた。そして彼女の話を聞く限り、これは生霊の仕業なのではと裕は推測する。であれば、少しばかり厄介だとも彼は口にするのであった…。生きている限りリスボーンを繰り返す粘着質な敵!それに抗うアイドルにまさかの才能が!?新たな仲間が見え隠れする待望の第三幕!
除霊師の大家、安倍一族ですら成しえなかった除霊に成功した裕は、報酬である戸高ハイムにて久美子との同棲生活を送ることとなった。久美子にとってはこの上なく幸せな生活が始まったと思っていたのだが、なぜか涼子とも住むはめになり、久美子の不満は日々山積していく。その涼子を新たな仲間に加え、裕は何者かの尻ぬぐい的な仕事を淡々とこなすなか、さらなる厄介事が通っている学校のほうからやってくる。ある日生徒会室に呼ばれた裕たちは、学校に巣食う心霊現象を解決するために「心霊委員会」を設立しようという生徒会長の熱弁を聞かされるはめに。ところがそもそも校内に心霊現象などなく、そしてなにより、除霊師をただ同然で働かせようとする身勝手さと魂胆に、裕たちは途方なく呆れ果てるのだった…。無能な働き者たちが続々と横行闊歩する、もらい事故多発な第二幕!
悪霊が実在し、それを除霊する除霊師が世間に認知されている、現代日本とは少し違う日本。新人C級除霊師である広瀬裕は、実家の神社が管理している祠の掃除中、異世界へと召喚されてしまう。裕は他の世界から召喚された少女らと共にパラディンとなり、死を司る邪神『死霊王デスリンガー』を三年かけて倒すことに成功する。そして無事裕は、元の世界へと戻ることになった。ところが戻ってみたら、召喚のわずか一分後。神殺しの力を得、三年経過したにもかかわらず変化が少ない裕だったが、幼なじみにして同級生、かつ相棒の相川久美子の目は誤魔化せず、彼女に裕はすべてを語るのであった…。そんな彼の最初の大仕事は、凶悪な霊団に占拠された高級タワーマンションの除霊!報酬は高級タワーマンションそのもの!?既にパラディンとして活躍済みな裕の、現世での活躍は如何に!
君にはどうしても思い出せない記憶があるかい? はっきりとした形にならない想い出が心に引っかかってはいないかな。曖昧な過去に引きずられて、現在をむげにして、未来を犠牲にしてはいないか? そう、死神たるぼくの曖昧なる敵ディジー・ミス・リジーのようにーー スプーキーEの死後、虚脱状態になっていた織機綺の前に現れた統和機構の使者は、彼女に責任を取ることを求め、綺は暗い記憶の扉をこじ開けられる。そしてすべてに価値を見いだせない無気力な少年乙坂了哉が事態をもてあそび無為で無明な日常に復讐し始めたことで、街はその輪郭を失って崩壊し始める。ブギーポップはそれを傍観し、炎の魔女さえ空回りを避けられない世界の危機の中で、綺は闇の深奥に辿り着くことができるのか……?
僕はパニックキュート。人々の間に混乱と恐怖をまき散らして、その後で安心させて社会を安定させるのが仕事だ。人間なんて目先の感情でしか動けないんだからチョロいもんさ、って思ってたんだけど、どうも変なヤツがいるらしい。人が人生で一番美しい瞬間に現れる死神が、この支配を揺るがす可能性があるみたいなんだ。女子高生の噂話の中でしか現れない、そいつの名はブギーポップ。ここはヤツと直に話をつけなきゃならないようだね。手伝ってくれないか、末真和子さんーー人類を過剰進化から守護する統和機構にあっても異質な能力が、都市伝説の黒い影を追うとき、取り返しのつかない虚無への扉が開く。奇妙な帝王学に導かれた異形の観念のもとで、世界が選ぶのは透明な絶望か、無明の死神か……?
ラビの村の開発を田原たちに任せた魔王は、冒険者のユキカゼ&ミカンのコンビとともに北へと向かった。目的は、魔法に対抗する武具を探すためだったが、足を踏み入れた監獄迷宮の奥で、魔王はあり得ない光景を目撃する。一方、村の開発は、マダムを抱き込み周辺諸国を巻き込みながら順調に進んでいくー「小説家になろう」発、見た目は魔王、中身は一般人の勘違い系ファンタジー第三弾!WEB版から大幅改編。
君は自分が正しいことをしてると思うかい? 何も間違ってなくて、悪いのは他のヤツのせいだと? でもほとんどの人間が君と同じように考えているから、正しいことを決めるのは絶対に不可能なんだよ。それがわからないと、逃げ出し損ねたウサギのように狩られるだけさ。その相手が炎の魔女になるか、死神になるかは君次第だけどね──街から少年少女が消える〈計画〉を巡って、九連内朱巳と羽原健太郎、二人の天才が対立する。互いの姿を相手に見せない息詰まる頭脳戦の果てに待つのは、しかし彼らの想像も及ばぬ混沌と虚無の産物“ラビット・ラン”だった。何もかも踏みにじり、一切の反省を持たない無邪気な悪意が拡散し、世界が抵抗不能の破滅に汚染されていくのを彼女らは阻止できるのか……? 重要人物たちが激突する、ブギーポップ待望の最新刊!
君は世の中が間違っていると思ったことはあるかい?もし不満があるなら君は反逆しなければならない。だが気をつけなきゃならないのは、君の行動でとても迷惑する人が出ることと、このぼく、ブギーポップに殺されてしまうかも知れないってことだー統和機構内部の勢力争いに巻き込まれてしまった織機綺と谷口正樹。この若い恋人たちに科せられた試練は、自分自身をも裏切るいびつな心の影と直面することだった。お互いのためと考えながらも、決断できない弱い精神が二人を苦しめる。その中で浮かび上がってくるのは、かつて世界を滅ぼしかけた危険な呪いと、己を見失った人々の混乱した焦燥ー思考に潜むオルタナティヴ・エゴという罠から、綺たちは脱出して正しい道を見出すことができるだろうか…?
革命的スマートフォンゲーム『INGRESS』の世界観に着想を得た、日本初の完全オリジナル小説ーこの“ミッション”に、土屋つかさと渡辺浩弐、二人の巧手が挑む!!!
紫堂家の分家・天華規那と鈷条茉莉花を狙って襲ってきた“犬神一来”から匿まうため、縁は両親の協力を仰ぐ。互いの心臓を掴み合うような戦い、それは誰もが無事ではすまないほどの近代兵器と忍術の近接戦闘であった。縁は瞳に宿した“ブロード”の力を使い、一来たちを追い詰めていくが、一来の下には人か獣か妖しい種族たちが集まりつつあった…。奴らは『黒い霧の向こうから来た“闇の種族”』。昔馴染みのエリオットが兇弾に倒れ、最強の変異傭兵エスメラルダも一来の攻撃に左足を失う。また時を同じくして同僚レベッカの“変異”が始まろうとしていた…。最後の刻を前に、紫堂縁、最後の忍術が轟き渡る!!
舞台は1996年、東京。ゲームメーカーに勤める主人公・三原一也は、半年前に失踪した同僚・月岡陶子の影を追い、六本木のビル内部に広がる地下神殿へと潜入した。そこで目の当たりにしたのは、神殿に集まった人々が次々と異形の怪物へと変身を遂げる驚愕の光景ー。「これは…陶子が創っていたRPG『エネミーズ』の世界そのままじゃないか!?」そして一也自身にも不思議な力が及び、彼は最大最凶の敵(モンスター)、ドラゴンに変身した!一也はーそして人類は、現実を浸食するこの恐怖とどう立ち向かっていくのか?一話一見開きで物語が展開。カード感覚で展開する新感覚モンスターバトルノベルが誕生!!
君は堕落したいかい?自分の意志なんて面倒なものを投げ捨てて、だらしない世俗に流されて安易な満足に耽りたいかな?先に待つのは愚鈍さだと感じつつも、ずぶずぶと暗い情熱に溶け込んでしまいたい?その湿った衝動こそデカダント・ブラック。そいつが危険か、このぼくブギーポップにも今ひとつ掴みきれなくてー二人のストーカーがお互いの監視対象を交換し、より陰に潜むと選択したことが奇妙な運命を呼ぶ。世界の命運を決する死神に取って代わろうという怪異な欲望が、関わった少女たちの心を汚染していく。事態を解決しようとする風紀委員長の新刻敬も、否応なくそのどす黒い退廃に引きずり込まれていく。あげくの果てに彼女が選択するのは容赦なき断罪か、それとも共倒れの崩壊かー?
ノエルとの戦いによって、右腕と右眼を失った縁の前に謎の武装集団が襲いかかってきた。アサルトライフルと機関銃で武装した男たちは、喫茶カープールを吹き飛ばし、やがて姿を消した。警察の事情聴取を終えた縁の前に、二人の少女が姿を現す。「あなたのご両親に会いに来たの」彼女たちは紫堂家の分家・天華規那と鈷条茉莉花。“犬神一来”から匿って欲しい、と。かつて紫堂家に仇をなし、縁の妹を殺したその男の名を、縁は忘れたことがなかった。世界中のネットワークにつながる最強の義眼を手にした縁は、一来への復讐に燃え盛るが、それは同時に自らの系譜と向き合うことでもあった…。
突如現れた赤い女によって、友はみんな殺された。しかもそれは親友ノエルと魔術結社“セフィロト”によるものだった。一体何故!?疑問と憤怒をぬぐえないまま命からがら逃亡した縁は、友の寂しそうな笑顔を知らなかった…。そして時は流れ、魔術結社“セフィロト”の手先となったノエルは、すべての物質を破壊、再生できる少女アンジェラを狙って再び縁の前に姿を現す。あの赤い女を連れてー。いつ“変異”するかわからないレベッカを人質にとられ、縁は罠だと知りつつもノエルの待つ超高層ビルに向かう。忍者は友を殺せるか!?魔術と忍術が“箱船”で哀しく交錯する。
何も思い出せないーー私が目覚めたとき、そこにあったのは奇妙な黒帽子と黒マント、そして生物を一瞬でばらばらにしてしまう能力だった。 そんな私の耳に届く不気味な噂 “ブギーポップは人が最も美しいとき、醜くなる寸前に殺してくれるんだって” その特徴はなんだか、私の黒帽子と変に一致していて……。 何も覚えていない彼女と、何もかもを拒絶している彼女と、自分では何も決められない彼女が出会うとき、世界の裏で錆びついていたはずの呪いが動き出す。人々の心に染み込んで、すべてを崩壊させてしまう悪夢が滲み出てくる。生ける屍が徘徊する衰都の騒乱を征するのは死神の断罪か、幻想少女のイマジネーションか……?
世界の半分を失った人類は人工都市“箱船”を創り上げた。その九番目の箱船で探偵業を営む忍術使い、紫堂縁の下へ1人の少女が現れる。少女の名はアンジェラ。物質を一瞬にして破壊、そして再生することが出来る彼女を狙い魔術結社“セフィロト”がその牙を剥く。縁は少女を護るため魔導士たちと死闘を繰り広げるが縁の前に現れたセフィロト屈指の魔導士は、かつて縁と苦楽を共にした親友ノエル。忍術VS.魔術。しかも相棒レベッカは「変異」を発症し、その姿が人ならざる者になりつつある。変異を防ぐには制御薬を手に入れなければならない。しかしそこに復讐に燃えるノエルが立ちはだかった!!
私の勝ちだーすべてはこのヴァルプルギスの前に屈した。もはやアルケスティスも統和機構も敵ではない。あらゆる生命よ、次元よ、宇宙よ、我が威光の前に平伏すがいい!…果てしなく長い長い時代を経て、遂に魔女戦争が完結する。炎と氷の宿命の対立を制して、絶対的な優位で万物を圧倒し、世界を掃討する魔女を前に抵抗できるものは誰もいない。だが未来が彼女の手によって塗り潰されようとする、その境界線上の闇の向こうから現めるのはもう一人の“炎の魔女”の姿ー死都アトランティスで始まり、一瞬で決する意外にして奇妙な最後の戦いが終わるとき、そこに立っているのは果たして、ほんもの、にせもの、どちらの魔女なのか…。