著者 : 縹けいか
記憶を失くし、異世界監獄サクラリメスで囚人となった俺。人食いの美少女ナギサにトウと名づけられるが、《史上最悪の指名手配犯》であることが発覚。信じられない俺は無実を証明するための戦いを始める。
『……ミシェル?』 ジゼルが不安そうに顔を覗き込む仕草が、脳裏に浮かんだ。 「君にもーーいや、君にこそ、この光や風を感じて欲しかった」 『大丈夫ですよ、ミシェル! だってーーあなたがきっと、この闇を取り払ってくれるわ!』 悩むことはもう、終わらせなければ。今は何かを変えられるのだと信じ突き進むしかない。振り返ったり、足踏みをしている時期はとうに過ぎ去ったのだ! 君をそこから助け出してみせる。 そして、モルガーナの呪いを断ち切ってみせる!! ーー館にかかわる真実が明かされる、衝撃と驚愕の最終巻!
遺伝子の罠ーー数万人に一人が罹り、必ず十代の内に自殺へと追い込む奇病・モーテ。一人の亡霊をめぐる切なさに満ちた事件の真相が曝かれ、モーテの子らを収容するホテル・グラティアに平穏が戻ると思われていた。しかし、天真爛漫な少女・アミヤがモーテを発症し、自死へのカウントダウンがはじまってしまう。荒んでいく彼女を見かねたダンテはグラティアを脱走し、彼の故郷ローマへと連れて行く。起こるはずもない奇蹟を信じる彼らだったが、自殺衝動を止められず苦しむアミヤは言ったーーダンテに殺してほしい、と。彼女の人生最期の望み、生き続けて欲しいという願い、すれ違う二つの想いに暗い影が襲いかかる。あなたは殺される幸せを知っていますか?
ーーねえ、ミシェル。起きて……。<br />「起きてくださいってばああああっ!」ジゼルがシーツを引っぺがした姿勢で悪い笑みを浮かべていた。「やっと起きましたね? もう、ミシェルってば子供みたいに寝続けるんだから」<br />「こ、子供って……。ここは、一体……?」<br />「もうー、寝ぼけすぎですよ? 自分のお部屋じゃないですか……」<br /> そんな他愛ないジゼルとの日常……いやーー! 夢に浸っている場合ではない。この瞬間、こうして甘い過去を引き摺っている間にも、彼女は魔女モルガーナの手によって破壊され続けているのだろう。<br />「……ジゼル。もう少しだけ、待っていてほしい。今度こそ私は、自分自身を見失わずに……君の下まで辿りつく!」<br /> 怒濤のゴシック浪漫・第4巻!<br />
遺伝子の罠ーーモーテの子を収容する施設・グラティアで暮らす子らは皆前向きで、死を予感させるようなこともなく、平穏な日々を送っていた。しかし、安寧の日々は一瞬にして崩れ去るーーある少女の自殺によって。
呪われた館で起こった数々の悲劇。しかし、その真相はー!?彼女の語った物語と、青年が思い出した記憶の数々。そのすべてを知る者は館の魔女だけなのか?ゴシック浪漫サスペンス第3巻!
死者は少しずつ思い出していた。ただ見届けることしか出来なかった悲劇の数々-ローズ家の兄妹や、獣の心を持つ男の末路ーを。そして新たに導かれた扉の先に、一人の美しい花嫁と、それを迎え入れた男が居た。彼らもまた一つの時代、この館に住みそして…。悲劇を生むこの館とは何なのか?貴方は真実へとまた一歩近づく。謎の館で巻き起こる時代を超えたゴシック浪漫サスペンス第2巻!
数万人に一人が罹り、必ず十代の内に自殺へと追い込む奇病・モーテ。孤児施設に送られた少年・サーシャは美しい少女・マノンに出会い、彼女を救うために動き出す。しかし、そこには驚愕の事実が隠されていた。
「旦那さま?」長い黒髪に翡翠の瞳を持つ女は「あなた」にそう問いかけた。しかし「あなた」は何も思い出せない、何もわからないー自分のことでさえ何も。「まあ…、何も覚えていらっしゃらないと?それは大変。困りましたわ」自分の帰りをずっと待ちわびていたという彼女は思案の後、「あなた」の記憶を呼び覚ますよう語り始めた。かつてここにあった美しい薔薇園のことや暮らしていた人々の話、そしてーこの館で起こった数々の悲劇を!人気同人ゲームを完全ノベライズ!「その館に住む者は必ず不幸になるー」悲劇と絶望のゴシック浪漫サスペンスノベルの幕が開く!