著者 : 羽根川牧人
大人気“死にゲー”をプレイ中に意識を失った黒江海斗は、自キャラ“血錆のカイト”として目覚める。自分を召喚した焔の巫女フラムは戦闘を強要してきたり「撫でてください!」と懐いてきたりと、可愛くもあるがやたらとウザい。ゲームの展開通りなら、序盤の負けイベントで彼女は死ぬーだがフラムの健気な覚悟を知ったカイトは、最強プレイヤーとして誰も見たことのないエンディングを目指す!リアルで成し遂げる前人未踏の縛りプレイ攻略譚!!
武家と公家の和睦のため夫婦となった、嫁き遅れの頭領娘・雲雀とお飾り少年東宮・鈴鳴。鈴鳴は渋る雲雀を説き伏せて、男女が組になって競う「豊寿の舞」の参加を決める。しかし、勝利確実と目されていた鎬雨が何者かに襲われてしまう。賊として捕らえられたのは雲雀の部下・有宗。反武家の中宮も雲雀を追い出そうとする動きを見せ、自分は鈴鳴にふさわしくないのではと思い悩む雲雀だがー。「僕には雲雀が必要なんだ」母子のような年の差夫婦は試練を乗り越えられるのか!?
西の武家と東の公家。三年に及ぶ戦いの和睦の証として、両陣営は血縁を結ぶことを決める。白羽の矢が立ったのは武家最強の娘・雲雀。その武力で家督を継ぐ気だった行き遅れは、突然の東宮との縁談にしぶしぶ公家の都・八雲京に向かうのだが…「このちんちくりんが夫?」「僕だって不本意だよ、おばさん」待っていたのは十も年下の東宮・鈴鳴だった!しかも彼は一年限りのお飾り東宮で…。雲雀は逆に燃え上がった。自分の手で一人前の男、立派な東宮にしてみせるとー!
高町十折は交通事故で亡くなったーと思いきや、目覚めたら学校にいた。何故かクラスメイトは彼の姿が見えるらしい。そして、またたく間に成仏するべき派と、幽霊のままでいい派にクラスは分かれてしまった。しかも成仏派の筆頭は、密かに憧れていた久住沙羅!冷静に成仏すべき論を言う沙羅に、十折は悲しみと怒りから宣言する。「俺が消えることをお前が悲しいと思うようになるまで絶対成仏しない!」その日から、十折の新しい学園生活が始まった!
5月28日、日曜日。弁天島にかかる橋の上で不思議な光る綿星に触れてから、僕と莉央は同じ5月28日を繰り返している。これは僕の望み。「今日」が続く限り、莉央の命が消えることはない。病院を抜け出し二人でどこへ出かけても、誰に迷惑をかけることもない。僕たちは永遠につづく日曜日の中で幸せでいられる。しかし同じ時間を繰り返す度、僕の中から莉央との思い出は消えていき…。これは「繰り返し」の代償なのか?それともー。人の願いを叶える綿星が見せた、恋人達の奇跡の物語。
相変わらず仲間ができないネクラ勇者クラム。ダメヒモエルフ、腐女司祭、どS小悪魔、美学押しつけ野郎と酒場で飲んだくれてる場合じゃない!一念発起して“仲間づくり相談所”主催のパーティコーディネイトチケット(チェンジ2回まで可)争奪戦にいつものメンバーで参戦するが、待ち受けていたのは元Aランク召喚魔法士ウェズ兄さんのゲスい罠で…。「なにこれ!スライムぢゃん!」「ダ、ダメですー。放してくださいー!」「パーティとオッパイ、どっちが大事なの!?」断じてオッパイが見たいとかではなく、ここは慎重にだな…。パーチケ争奪戦で、快楽も運命の仲間もGETなるか!?
冒険者の最初の関門はパーティを組むこと。-って、それが出来れば苦労しねーよ!今宵も酒場で仲間を探すぼっち勇者のクラムだが、ネクラ故に上手く声も掛けられない。「尊いあたしがネクラさんの仲間作りに協力してあげる!」同じくぼっちのロリエルフ・ミーチカの助力を得るが…。「それなんてBL!?」「とりあえずひざまずいて〜」「オレ様は何者にも縛られねェ」-気づけば邪教の腐女子僧侶、どS盗賊少女…と残念ぼっちの集まりに!?仲間を探して出会い系サイトにハマってみたり、邪教徒の儀式に飛び入りしてみたり、コンパに参加してみたり…。彼らは無事に仲間を作れるのか!?
相変わらず閑古鳥の鳴く「香魅堂」に、麻衣の友人・千夏の紹介を受けたという大学助教授の五十嵐が訪れる。五十嵐は辰巳の香の知識と嗅覚で研究を手伝って欲しいと言う。大学最奥にある五十嵐の研究室には、様々な犬種の犬がいた。五十嵐の研究とは、犬の嗅覚で人間を診断するというものだった。たくさんの犬の中で、一匹の黒い犬が突如辰巳に吠えかかる。それは死を予言するモリーという犬で…?そして再び現れる戌亥。京都を支配する“死の恐怖”とはー?
京都最大の祭に向け、賑わい活気づく千年の都。しかし水面下では、謎の多い殺人事件が連鎖的に起こっていた。点と点を繋ぐのは、十代目当主辰巳が営む老舗の香舗“香魅堂”を訪れるお客たち。京都ローカル誌編集者の佐世子、陶芸師の晶、府警刑事の古賀…。除香師である辰巳は、いつものように彼らの悩みを香で解決していく。そのうちに事件を繋ぐある要素に気がついて…?魑魅魍魎を従えて、暗躍する犯人。祇園祭の夜ー美しき幻想の宵山がはじまる。
千年の都、京都に居を構えるお香専門店“香魅堂”。異常に優れた嗅覚を持つ人間嫌いの十代目店主・辰巳は、「霊なんて存在しない」と言い放つ霊魂否定派なのだが、なぜか彼のもとにはオカルト事件ばかり持ち込まれ…。それもそのはず。香魅堂は代々お香で心霊現象を鎮める「除香師」を生業にしているのだ。しかし、霊を視ず、霊を信じない辰巳は、どのようにして事件を解決するのかー?香りたなびく京都オカルト奇譚。
電子機器が廃れ、新たに心空子文明が発展した世界。“レトロアクタ”の残滓をその身に宿す少年クウゴは、心空機士として新たな一歩を踏み出したのだがー。「機士団に裏切り者がいるかもしれない」メリナと共に内密に調査を進めるクウゴ。しかし、ふたりの距離が縮まっていくのを見つめるツグミの胸中は複雑で…。そんな中、心空管大手フラーム社の工場に邪禍が発生。そこには十三貴族直下組織・夜葬機士団がいてー。クウゴは再び“レトロアクタ”を起動させることができるのか!?加速するガジェット・ファンタジー!
電子機器が廃れ、新たに心空子文明が発展した世界ー。亡き両親の夢“心空管レトロアクタ”を完成させたいと願うメカオタクの少年クウゴは、従妹のツグミ一家と平穏に暮らしていた。しかし、人類の敵であり電子文明を滅ぼした根源“邪禍”と呼ばれる化け物がクウゴたちの住む島に出現。窮地を救ったのは、対邪禍戦闘集団“心空機士団”の一人の少女…。そして、誰も使うことが出来ないとされている世界唯一の武器“ブレイドグラフィー”を起動させたクウゴ本人だったー。心空管の導きで少年少女が出逢ったとき、世界を再構築するための新たな戦いが始まる!第25回ファンタジア大賞金賞受賞作。