著者 : 花夜光
高校生の柏木海斗は、母の故郷フィレンツェを旅行中に何者かに襲撃され、負傷して水に落ちた。ところが次に目覚めたとき、なぜか見知らぬ者たちから「メディチ家のジュリアーノ様」と呼ばれる身に。信じられないことだが海斗は五百年もの時を超え、自分とよく似た若者と入れ替わってしまったようなのだ。どうやったら現代に戻れるのか、悩む海斗の前に現れたのは、なんと若きレオナルド・ダ・ヴィンチで……!?
“薔薇騎士”である莉杏は“不死者”を倒すため、奇跡を起こす聖杯のかけらを探し続けていた。残りはふたつ。ひとつは莉杏自身の中に。残るもうひとつを求め、莉杏たちはバチカンへ向かう。“不死者”になった遼、莉杏を巡って仲違いしてしまった昴とフレッド。不安が増すなか、莉杏は“守護者”を失う予知夢を見て!?薔薇の乙女、最後の闘いの結末はー。
闘いのため大切な仲間を失い、“守護者”の昴と気持ちがすれ違い落ち込む莉杏は、父ブルーノに誘われマルタへ行く。幼い頃過ごした屋敷で暮らすうちに失っていた記憶が蘇ってくる。ある夜、突然現れた謎の存在のピエロに聖杯のかけらはドイツにあると言われ!?強い絆で結ばれ、無条件で惹かれ合う“薔薇騎士”と“守護者”。けれど、唯一の“薔薇騎士”を選んだとき、“守護者”は証を失うかもしれず…。
奇跡を起こす聖杯を求め、薔薇騎士団と“不死者”との闘いが激化するなか、“薔薇騎士”であり聖杯の乙女でもある莉杏は、“不死者”の王の血の呪いを解く手がかりを求め、仲間と共に神父・クリスの実家があるロンドンへ向かった。目の前で傷つき倒れる昴とフレッド…。そんなことは許さない!新たな能力を開花させることを決意し、クリスとの特別な訓練が始まった!!
夜の小学校に入っていく姿を最後に児童4人が失踪した。徹底した捜索にもかかわらず、何の手がかりも掴めないまま1年。刑事の春馬晃は、人“以外”のものが視える従兄弟の龍一に、事件現場とおぼしき小学校の捜査を頼んだ。さまざまな見返りを要求したうえで渋々引き受けた龍一は、なぜか飼い猫同伴で捜査に現れた。飼い主に負けず劣らず偏屈で無愛想で毛並みが美しい、デブ猫アビス。アビスに導かれるように龍一、そしていぶかる晃が小学校に足を踏み入れると、そこには失踪したはずの4人がいてー!?
私は君に愛されたいー。“不死者”との激しい闘いの末、莉杏は、美しいが残酷な“不死者”の王レオナルドに囚われ、花嫁に望まれる。女性でありながら“薔薇騎士”と“先視の声”の能力を持つ稀有な存在の莉杏。フレッドや昴、レオナルド、遼、みんなが莉杏を大事にするのは“薔薇騎士”だから!?真実の愛を求める莉杏だったが!?
人の命を奪う“不死者”と闘う運命の“薔薇騎士”となった莉杏は、薔薇騎士団の依頼により、名門女子校・聖マリア女学園に編入する。そこで“不死者”について調べる一方で、薔薇騎士団の総帥であり、生き別れになっていた父・ブルーノや母・晶と再会を果たすのだが…。“薔薇騎士”として生きるべきか、普通の少女のように暮らすべきか、迷う莉杏を狙い“不死者”の王の手が迫る!?
「ある事情」により、会社員の中野剛は廃線跡をめぐるツアーに参加することになった。同行者は、剛のほかに5人の男女、そして廃墟カメラマンを名乗る謎めいた男・春馬龍一。剛に意味ありげなことを囁く春馬に戸惑いつつも、廃駅をめぐる剛だったが、様々なトラブルで、一人また一人と脱落していってしまう。しかも、剛の鞄の中にはいつの間にか、誰が入れたのかも書いたのかも分からぬノートが入っていた。そこに記されていたのは、ツアーの記禄。だが、その記述は少しずつ現実とずれていき…。
「俺が君をとても大切に思っているのは分かっている?」男性が苦手な女子高校生の牧之内莉杏は、毎日我慢ばかりしながら暮らしていた。意地悪な義父母に、居場所のない学校、それにみっともない自分。莉杏が生きている唯一の救いは、大好きな義兄の遼がいることだ。遼だけは莉杏を信じてくれるし、莉杏も遼だけは信じることができた。けれど、莉杏を“薔薇騎士”と呼ぶふたりの転校生が現れて!?運命の扉が開かれる!!