著者 : 蛙田アメコ
魔界との騒動も終え、七天秘宝集めを続けるドラゴンとオリビア。その二人に最大の敵が立ちはだかる!?龍の子育てストーリー完結!
龍光国の都・哭安に暮らす紅玉のもとに、宮廷からの使者がやってきた。紅玉は将軍を父に持つ高貴な身でありながら、死者の死因を明らかにせずにはいられない悪癖があり、その探偵っぷりの噂は宮廷にまで届いていたのだ。招かれた九龍後宮で紅玉を待っていたのは、見目麗しい宦官の緑文と密室状況で顔面を潰された惨殺死体。無罪を唱える3人の妃から、紅玉は犯人を突き止めることを迫られる。死を恐れるがゆえに死を解明する“探偵妃”が謎解きに挑む、中華後宮ミステリー!
七天秘宝を集める目的に立ち戻ったドラゴンとオリビアは、各地で情報収集を行うのだが一向に手がかりは掴めずにいた。そんな時、魔王マレーディアは自分の故郷である魔界で秘宝らしきものを見かけたことを思い出す。魔界を統治している実父の魔帝タナトスとの間に溝がある彼女は渋々ドラゴンとオリビアを魔界へと案内し始めて…。
オリビアが学校を通い始めてから早くも一年が経ち、春休みも終わろうとしていた。またオリビアと会えない日々が始まると寂しい思いをしていたドラゴンであったが、突如学校から呼び出しを受ける。オリビアに何かあったのかと心配しながら学校に出向くと、どうやら問題児が新入生として入学してくるとのこと。オリビアが先輩としてその子の面倒を見てほしいと相談を受けるのであったが…。
人間達から祟められていたドラゴンは、突如現れた人間の子供からパパと呼ばれ困り果てていた。色々と考えた結果、近場の村にいた実の父親に子供を帰そうとするのだが、あまりのクズさに自ら育てることを決意する。実の娘の様に可愛がりながら、すくすくと育っていく彼女の元に人間の学校から入学通知が届いて…。