著者 : 野崎つばた
令状のない電索の咎で謹慎処分を受けたエチカ。しかしトールボットが存在を明かした「同盟」への関与が疑われる人物の、相次ぐ急死が発覚。検出されたキメラウイルスの出所を探るため、急遽捜査に加わることにーー。 序章 岐路 第一章 六つの沈黙 第二章 謀略 第三章 反攻 第四章 破滅の盟約 終章 ハングアップ
ーいつか私の「秘密」が公になったとしても、どうかかばわないで下さい。敬愛規律の「秘密」を頑なに守るエチカと、彼女を共犯にしたくないハロルド。対話を避ける二人の溝は深まっていた。そんな中、解読が続けられていた謎のAI「トスティ」が、ドバイの技術研究都市「ファラーシャ・アイランド」で開発された可能性が浮上する。所有者の人格を反映した分身アミクス「Ego」が浸透する都市への潜入捜査は、その環境の特殊さから困難を極める。研究都市に住む天才少年・ユーヌスの協力もあり、徐々に真相に近づくエチカたちだが、同行していたビガの身に異変がおこってー。エチカとハロルドが出会ってから一年、彼らの長い冬が、また始まる。
第一試合で覚醒を果たし“黒点化”したヤクモは、世界最強の“黎明騎士”に比肩する領域守護者候補として学内の注目を集めていた。次なる試合の相手は拳銃遣い“魔弾”。難敵を攻略すべく策を練るヤクモであったが、その裏で強大な魔人が城塞都市へ向けて侵攻を開始していたー。これを存亡の危機と捉えた城塞都市の上層部は二人の“黎明騎士”に魔人討伐の命を下す。しかし魔人の侵攻が未曾有の規模であると発覚。都市防衛のためにヤクモを筆頭とした訓練生も動員されることになり…!?異端の兄妹剣士が最強を掴む世界変革の英雄譚、第2巻!
電子犯罪捜査局を標的とした一連の事件の首謀者とされたAI「トスティ」。しかしその開発者は世界のどこにも実在しない人物だった。開発者の正体を探すエチカとハロルド。ハッカーから足を洗ったビガも本格的に捜査に加わるが、一向に足取りを掴むことができない。そんな中、アミクスを狙った殺傷事件が発生。その手口は、かつてハロルドの恩師ソゾンが惨殺された「ペテルブルクの悪夢」と酷似していてー。「今度こそ、私が終わらせなければ」平静を失ったハロルドの姿に、不安を隠せないエチカ。彼女の声は、贖罪に燃えるハロルドの心に届くのかー。第27回電撃小説大賞“大賞”受賞の本格SFクライムドラマ、核心に迫る第4弾!
魔族に支配された闇夜の世界。固有魔法を宿す武器に変身できる人間とその遣い手は領域守護者と呼ばれ、人類唯一の生存圏・城塞都市を防衛していた。この都市の外側で魔族と戦い10年を生き延びたトオミネ兄妹は、領域守護者に才能を見抜かれ、守護者の養成学校に入学する。しかし兄は最低クラスの魔力しかない剣士で、妹は魔法を持たない欠陥武器。周囲から無能と蔑まれながらも、訓練生の序列を決める戦いで頂点を目指す兄と、彼に家族以上の想いを抱く妹は阿吽の呼吸で学内上位の実力者を撃破する。兄妹は魔法の代わりに剣技を極めた異端の実力者でありー!?異端の兄妹剣士が最強を掴む世界変革の英雄譚!第8回オーバーラップ文庫大賞銀賞受賞作品。
ーあの日、自分は選択を間違えた。エチカ自らの意思で抱えた、ハロルドの敬愛規律にまつわる秘密。その重圧からか、電索能力が突如急低下してしまう。電索官としての復帰が絶望的な状況の中、一般捜査官として新事件の捜査に臨むエチカ。そこで目にしたのは、新たな「天才」と組むハロルドの姿でー。二人が別々の場所で追うのは、「思考を覗ける人間」を自称するハッカー“E”。ネット掲示板に国際刑事警察機構の秘匿事項を次々書き込み、“真実を追求せよ”とユーザーを扇動する“E”の真の標的とはー!?哀切怒涛のSFクライムドラマ、第3弾開幕!!
再び電索官として。歩み出したエチカに新たな事件が立ちはだかる。RFモデル関係者連続襲撃事件ー被害者の証言から容疑者として浮上したのは、他ならぬ“相棒”ハロルドの名前だった。「きみの思考に入り込めたらいいのに」「あなたに潜れたらどんなにいいか」ままならない状況に焦るほど、浮き彫りになる“人”と“機械”の絶対的違い。埋められない溝に苦しみながらも捜査を続ける二人を待ち受ける衝撃の真相、そしてエチカが迫られる苦渋の選択とはー!第27回電撃大賞“大賞”受賞のSFクライムドラマ。哀切怒涛の第2弾開幕!!
脳の縫い糸ー通称“ユア・フォルマ”ウイルス性脳炎の流行から人々を救った医療技術は、日常に不可欠な情報端末へと進化をとげた。縫い糸は全てを記録する。視覚、聴覚、そして感情までも。そんな記録にダイブし、重大事件解決の糸口を探るのが、電索官・エチカの仕事だ。電索能力が釣り合わない同僚の脳を焼き切っては、病院送りにしてばかりのエチカにあてがわれた新しい相棒ハロルドは、ヒト型ロボット“アミクス”だった。過去のトラウマからアミクスを嫌うエチカと、構わず距離を詰めるハロルド。稀代の凸凹バディが、世界を襲う電子犯罪に挑む!第27回電撃小説大賞“大賞”受賞のSFクライムドラマ、堂々開幕!!
「癒やし系母性キャラにコロッとなびくなんて。まったくこれだから!」麗しくも聡明な最強種族、長耳種。その長耳種たちが宗也たちとの同盟を申し入れてきたのだ。みぐが憤るように、いったんは長耳種の話に乗りかけた宗也たちだったが、やがて長耳種の真意が明らかになる。それは人類の奴隷化ー人類を支配下に置き、魔法資源にしようというのだ。「ああいうクソどもに二度と屈しないために俺達は戦争を学んでるんだ」現実世界の歴史でも幾度となく繰り返されてきた悲劇。最悪の状況を打開すべく、宗也は宿敵・竜人種と盟約を結んで長耳種に挑む。人類の存亡を賭けた戦いが、今始まろうとしていたー。
「王国を救ってほしいのですにゃ!」猫耳もふもふの獣耳種たちが暮らすカッツェラント王国。宗也たちが竜人種を退け、つかの間の和平を享受する一方、獣耳種たちも竜人種の侵攻を受けて危機的状況にあった。敵の敵は味方とばかりに、将来的な相互支援を視野に入れた宗也は、旧王家の生き残りである姫騎士ターマを支援すべく駆けつけるがー「はぁ〜、だる」ターマはコタツで丸くなっていた。数万の大軍勢に対し、宗也たちの戦力はヒキニートな姫騎士ターマが率いる千人の聖猫耳騎士団のみ。絶望的な戦局に軍事知識チートで対抗する宗也&みぐ。獣耳種の存亡を賭けた冬戦争が、いま始まるー!
訳有り美少女アレサを正式に弟子として迎え、亜人の少女ルリも含めての三人生活も順調な魔物使いの青年シンラ。もふもふ魔物たちに囲まれて楽しく暮らす彼らのもとにある日、セシリアから謎だらけの手紙が届く。どうやら田舎町で魔物絡みの事件が起こっていると推測したシンラたちは、さっそく現地へと向かい、魔物“月光白虎”が騒動の元だと突き止めるがー「-お前は…!」「あら、シンラちゃん?」その現場でクールな美少女&おネェな護衛騎士と鉢合わせて!?
魔力を主食とする生命体“魔物”の味方となり、人間たちとの交流を手助けしている“魔物使い”の青年シンラ。森で静かに暮らす彼のもとに、ある日突然預けられたモノーそれは、小さなドラゴンを連れた美少女アレサだった!どこにも居場所がないと言うアレサを受け入れ、先に同居をしていた少女ルリも含めて三人+一匹での暮らしを始めたシンラは、魔物との交流を通してアレサに世界の楽しさを教えていく!凄腕魔物使いのもふもふ系スローライフファンタジー開幕!