著者 : 鈴木鈴
アパートの管理人になったつもりが、そこに繋がる異世界まるごとの管理を任されてしまった高校生の少年・幸太郎。忙しい日々を送る彼の元に、新たなトラブルが舞い込んだ。一度危機を救った王女スフレが暮らす『草の国』が、異世界で大きな影響力を持つ『ヤクタ教』の総本山である『山の国』から、圧力をかけられているらしい。教皇を務める少女・シャルフィと会談するため、『山の国』と繋がるアパートの203号室に入る幸太郎。だがその姿を、同級生の少女・長宮小宵に見られてしまいーー!?
各部屋が異世界の12の国々に繋がる謎のアパート・あけぼの荘。その大家の仕事は、建物の管理と、住人同士の争いの調停──つまり国家間問題の解決だった。 失敗すれば戦争勃発のこの大任に就いたのは、高校生の少年・久藤幸太郎。ドアを開ければ竜がいたり、異国の姫がお茶しにきたりする不可思議な環境に驚きながらも、彼は切れる頭脳と《ある特技》を駆使し管理業務を遂行する。果たして今回彼が解決する『国同士の問題』とは──? 【電子特別版】として過去「電撃文庫MAGAZINE」に掲載された「外交者のゲーム」を再録。現代のゲーム機で遊ぶ異世界の人々を描いたコミカルな日常短編!
三九郎の『伏桜製作所』と蕩乃の率いる『マーチラビット・ワークショップ』の同盟は、他の工房に大きな影響を与えた。夜楽を長とする『シャドウミドウ・ジャンクヤード』と最大派閥である『ギギリヤ重工』は事態を重く見て結託、三九郎たちへの宣戦布告を決意する。 一方、雷火が所属する『桐之宮工廠』は静観を決め込む方針であったが、工房長・桐之宮新開が暗殺されたことにより、次期工房長を巡る内乱が発生。そこに2大勢力が介入し、くすぶっていた争いの火種は一気に地獄の業火と化した。果たして三九郎たちはこの戦争を勝ち抜けるのかーー!?
辛くも前回《魔法戦争(ブラックアーツ)》を生き抜いた三九郎たちの前に、美しい女性が現れた。名は蜜月蕩乃。先の戦争で共闘した呉葉の所属する工房《M・W(マーチラビット・ワークショップ)》の長だ。彼女は父・団慶亡き後の工房運営に支障をきたしていた三九郎へ協力するかわりに、子を作らせてほしい(!)という驚愕の交渉を持ちかける。果たして三九郎の判断は? 彼を慕うねねこと華夜は!? そしてそんな波乱の日常の裏では、悪しき《魔術師(メイジ)》たちの新たな陰謀が再び蠢き始め……!!
世界の裏側で暗躍する《魔術師(メイジ)》。魔法の力の源となる《魔晶石(クォーツ)》を求め、日夜抗争を繰り広げる彼らは、良質な《魔晶石》を産出する 『工房』 を賭けて、ある学園を舞台に《魔法戦争(ブラックアーツ)》を開始した。 《魔術師》の父を持ちながら魔術の才に恵まれず、また《魔術師》の世界を嫌い、日常に身を置いていた少年・三九郎(さんくろう)は、幼馴染みの少女・ねねこと共にその 『戦争』 に巻き込まれてしまう。かつての友や、本性を表した教師が敵に回る中、果たして生き残る道はあるのか? そして何も知らない一般人のねねこを守り切ることが出来るか!? 野望と陰謀に満ちた、学園魔法バトルロイヤルが幕を開ける!!
ゆずりの 『禍姫』 を打ち倒し、あらためて 『ベッドルーム』 に所属することになった宵原蓮。 ゆずりとの仲も急接近 ── と思いきや、そのあいだにスミレが割り込んできた! 「ボクが蓮をもらっていってもいいんだよね?」 そう告げるスミレに、ゆずりは狼狽のあまり、ある勝負を受けることになる。 学園添い寝ラブコメディ、第二弾!
ディアマンドラ・ドル・ベテルギアス。世界を支配する『帝国』の第二皇女が、配下の軍勢を引き連れてクィンストラウス王国にやってきた。彼女の目的はー王女イリステラを、自分のハーレムに入れることだった。「もうおしまいです。おねえさまには、逆らえません…」三人の仲が引き裂かれてしまうことを悲しむイリステラ。アッシュは彼女の傍にいつづけるために、ディアマンドラの元に嘆願に向かう。そこでアッシュは、信じがたい光景を目の当たりにする!最強の皇女の秘密とは…果たして!?姫さまのイケナイ秘密をめぐるファンタジー&ラブコメ第4弾。
突然現れた自称アッシュの『婚約者』リュカ・ケイニス。病的なまでにアッシュを愛するリュカに巻き込まれて、アッシュは精霊獣エリスロスを狩る仕事に付き合わされることになってしまう!なぜか王女イリステラとメイドのティリエルも同行することになるが、エリスロスの住処は男子禁制。ほっと胸を撫で下ろすアッシュに、イリステラの無情な言葉が突き刺さる。「前から思ってましたけど…アッシュって、女の子みたいな顔してますよね?」姫さまのイケナイ秘密を巡るファンタジー&ラブコメ第3弾登場。
『聖夏祭』の準備に追われているアッシュたちの前に、ひとりの少女が馬車に“引きずられて”くる。キキモラという名のその少女を介抱し城に連れ帰るアッシュだったが、彼女の正体は王国を破滅させようともくろむ『魔族』だった!しかしキキモラは『魔族』のくせに一生懸命で純情で、やることなすこと空回りばかり。敵であるアッシュにほのかな恋心を抱きつつも、王国を滅ぼすために策謀する彼女が、イリステラ姫の『性癖』を知ったときに取った行動。それはー姫に『欲望』が増大する呪いをかけることで!?姫さまの大暴走にますます拍車がかかるファンタジーラブコメ、シリーズ第2弾。
女神のような美貌と優しさで万民に愛される王女・イリステラ。しかし騎士見習いのアッシュはある夜、彼女と宮廷メイドのティリエルが人には言えない『趣味』に勤しんでいるところを目撃してしまう! 「これは合意の上なんです!」 力説するイリステラに、アッシュは「ダメだこの人」と絶望し、彼女の矯正を決意。しかし、そんな彼に次々と困難が降りかかり……。 姫とメイドと騎士見習いが繰り広げるファンタジー&コメディ!
学園祭が近づく2学期のある日。衡たちの前に新たな鞄の住人が現われた。その住人は美しい少女の姿をしており、唐突に「衡の妻」を宣言。猛烈なアタックを開始した!!そして悲しいほど優柔不断な衡は、為すすべもなくそれに飲まれはじめる。もちろん心穏やかではいられない白山さんは、遠咲先輩の力すら借り衡を奪われまいと徹底抗戦の構えで!?一方、学園祭実行委員として活動していた伊織は、青嵐と出店の売り上げ競争をすることになる…が、どうも青嵐の様子がおかしく…?様々な想いが火花を散らす、不思議系学園ラブコメ第4弾。
ミステリアスなクラスメイトの白山さんと、彼女の鞄から現れた傍若無人な美少女・九衛。2人に協力し、外の世界で暴れる『鞄の住人』を捕まえた衡は、白山さんとともに穏やかな学園生活を満喫していた。そんなある日、突然現れた図書館部部長の青嵐が、衡たちにある相談を持ちかける。曰く、自分の“偽物”を見つけて欲しいというのだが…?偽物騒動の影に見え隠れする『鞄の住人』。そして現れた2人の衡を前に、白山さんは本物を選ぶことができるのかー。
ミステリアスで可愛いクラスメイトの白山さん。そんな彼女が肌身離さず持っている黒い鞄にはー、強気でワガママな美少女が住んでいた!?「九衛に触るな、ニンゲンめ!!」「忘れてください、でないとわたしっ!!」鞄の秘密を見てしまった平沢衡は、白山さんと鞄の少女・九衛の抱える問題に巻き込まれていくことになる。そこに、衡が所属する『図書館部』の厄介な部員たちまで首を突っ込んできて、衡の高校生活はさらに混迷を極めることにー!鈴木鈴が贈る、ちょっと不思議でスリリングな学園ラブコメ、開幕です。
かつての湯ヶ崎での生活を取り戻すため、舞はレレナを手に入れようと学校生活に入り込んできた。そして、レレナが自分のもとに来なければ、日常を壊すと宣言する。大切な人を失いたくないレレナだが、舞の言葉に従うこともまたできないのだった。そんな時、ツキシマがレレナと朧にあるゲームを持ちかけてくる。それは、戦いの決着を朧とツキシマの『命』によって付けようというものだった。哀しき過去に立ち向かうレレナが下す決断とは!?『吸血鬼のおしごと』続編、激動のクライマックス。
絵里香が姿を消してから二ヶ月。 夏休みに突入したレレナは、クラスメイトと祭りに出かけたりと、穏やかな日々を過ごしていた。 少年の姿をした吸血鬼・朧も、青磁の家に居候をはじめ、ひとまず大人しくしているようだった。 だが、夏祭りの次の日、神社で大量の血痕が見つかる。 欲望を喰らう化け物 『貪(とん)』 との関連を疑った朧は、レレナと青磁に調査への協力を頼む。 そして、『貪』 の手がかりを探す中、レレナは絵里香が見つかったとの知らせを受ける。 急ぎ現場へと向かうレレナだったが、向かった先で驚くべき人物と再会することになり……。 シスターで女子高生で “半吸血鬼” なレレナの運命は……!?
仲間たちとの哀しい別れから二年。“半吸血鬼”であるという秘密を隠して高校に通うレレナは、親友の絵里香にもそのことを打ち明けられずに悩んでいた。 ある日、レレナはクラスメイトの青磁と共に、学校の体育倉庫で少年の姿をした吸血鬼・朧と出会う。 朧は吸血鬼の中でも、最も力の強い “主人” であるにも関わらず、なぜか衰弱しているようで……!? 打ち明けられない秘密、人の欲望を喰らう化け物 “貪” の存在、そして新たなる仲間たち。 吸血鬼・朧との出会いが、レレナを再び “非日常” へと誘っていく……。 衝撃のラストが話題を呼んだ 『吸血鬼のおしごと』 の続編が、満を持して登場!
“廃絶十字”襲撃事件から数ヶ月。平穏な生活を満喫していた荻原真尋のもとに、東城小弓という名の少女が現れる。真尋の幼馴染・御船冬子と浅からぬ因縁を持つその少女は、可憐な外見とは裏腹に、ある強い決意を秘めていたー。一方、“瘴主”リシュエル・ウィキシントンも、自らの周囲に不穏な気配を感じはじめていた。その背後にいる者は、“諮問機関”におけるかつての同僚、アルベルク・“纏衣”・レヴナンス。リシュエルの秘密を狙うその男が立つのは、東城小弓の傍らだった…。鈴木鈴が贈るコミカルアクション、ますます波瀾万丈の第2弾。
幼馴染みである荻原真尋と御船冬子は五法という特殊な能力を行使する“五法相”と呼ばれる存在である。そんな彼らのもとに、五法相の集団“諮問機関”の使者、セフィラがやってくる。五法に関わる窃盗事件の捜査を依頼された真尋は、セフィラの熱意に押される形でそれを引き受けることになった。セフィラは事件の犯人が、五法によって造り出された不浄な存在“不存体”であると強硬に主張する。そして捜査の過程で、彼らはひとりの少女に出会った。幼い外見と老練な物腰を併せ持つその少女、リシュエル・ウィキシントンは、ある重大な秘密を抱えていた…。