著者 : 鈴木鈴
「雷」 の依坐(よりまし)となった神野メイは、その能力を制御する訓練の真っ最中。 天魂(まがたま)であるタケミカヅチと衝突しながらも、自らが持つ “力の意味” を考えるようになる。 一方、瀬川ナナミと楠木マナは、傷ついたカラステングの少女を天総社(あまつかさのやしろ)へ護送する途中、味方であるはずのカラステング集団・ハシバネに襲撃され……。
古くからの言い伝えが残る町・御座台。 金髪の転校生・神野メイは、不思議な岩に触れたとき、雷の力を持つ 《天魂》 に憑かれてしまった! 普通の高校生でいることを望むメイは、その力を拒絶するが 《天魂》 の力は波乱を招き寄せる……。 さまざまな能力を持つ 《天魂》 と、それを駆使する高校生たちの戦いの日々を描く!
魔性として発生したその瞬間から「上弦」という名を得るまで、そして運命の人・魎月(月島亮史)との壮絶な出会いを綴った短編『双月』。 幽霊少女・舞が亮史のために愛情料理を作る顛末を描いたドタバタコメディ『ラディカル・クッキング』。 純粋無垢な少女に囚われてしまった使い魔猫ツキの不運な一日を描いた『ブラック・マンデー』。 以上、番外編小説3編に加え、片瀬優の描くコミック3編も収録した『吸血鬼のおしごと』スペシャルバージョン!!
幽霊少女・舞を失った月島亮史は、失意の中、ある決心をする。 舞を殺した憎き敵である真田をこの手で抹殺するため、敵対していた上弦たちと手を組もうというのだ。 シスター・レレナや使い魔猫ツキとも決別。 「今までありがとう。 舞くんと、君と過ごした生活は、とても楽しいものだった」 --そんな言葉を残し、亮史は吸血鬼の戦闘本能を研ぎ澄ませて、真田がいる本拠の奥へと歩を進めた。 そして……衝撃のラストを迎える!
断面に区切られた正六面体の世界ー破片世界コート島。全世界を揺るがす大鳴動が起きた直後、管制官見習いの少女・ユトは、ひとりの青年を海辺で拾った。服も髪も肌も、すべてが真っ白なその青年は、自分の素性も名前すらも覚えていないという。白い身体と真紅の瞳から彼はウサギと名付けられ、とりあえずユトと行動を共にすることにした。しかし、謎めいたウサギをめぐって二人の魔女アイリーン、カタリナの争いに巻き込まれ…。『吸血鬼のおしごと』の鈴木鈴&片瀬優コンビが贈る、異色のSFファンタジー。大迫力で登場。
組織に追い詰められ、学校に立て篭もった月島亮史。しかし、校内に攻め込んだ「従者」達を待ち受けていたものは、夜の王たる「主人」が持つ、真の吸血鬼の能力だった。冷酷かつ残忍な吸血鬼本来の戦闘本能を楽しむかのように、亮史は情け容赦なく彼らを灰に帰していく。一方、亮史と同じ「主人」である上弦に追われていた半吸血鬼のレレナは、幽霊娘・舞、使い魔猫・ツキの協力によって逃げつづけていた。だが、その彼女に、上弦の使い魔であるツルの影が忍び寄る。果たしてレレナは、無事に夜の外へと逃げ切ることができるのか…!?大人気シリーズ第5弾の登場。
組織の追っ手から逃れるため、湯ヶ崎町から引っ越すことを決めた月島亮史。 レレナが両親と住む予定の町に、その居を構えることにしたのだが、亮史が行動を起こす直前に組織はいち早く彼の居場所を突き止めた。吸血鬼の<従者>たちで組んだ部隊を湯ヶ崎町へ派遣したのだ。 その部隊のリーダーは亮史の過去を知る少女・上弦。彼女は、亮史と同じく常人を遥かに凌ぐ能力の持ち主、吸血鬼の<主人>(ミストレス)であった……。
魂食(たまくい)。それが、『それ』の名前だったーー。 レレナの母の帰国騒動から1週間。その後も故郷ローマの母と電話で楽しげに会話するレレナを見て、幽霊少女・舞はひとり孤独感を味わっていた。 なんであたしには誰もいないのーー。 そんな舞の前に現われたのは、カズマと名乗る少年だった。彼も舞と同じく惨たらしい死の後に幽霊となった存在。舞はカズマに悩みを打ち明け、次第に心を通わすようになる。しかし、カズマが舞に近づいた真の目的は別のところにあった。彼の体には、幽霊の魂を狙う<魂食>が巣食っていたのだ。 舞の運命は!? その時亮史は……!?