著者 : 霜月えいと
「世界の危機でも、授業に戻る!」 竜をも倒す戦闘民族の一人、魔導士ハヤブサには夢があった。それは、普通の学生として生活すること。 念願叶い、異国の学校に入学を認められたハヤブサだが、課せられた条件は「出自を隠し、国の諜報機関の一員として、魔王復活を目論む悪党と戦う」こと!? 学業最優先、クラスメイトにバレず、休み時間の十分で世界の危機は救えるか? 世界の危機でも授業に戻る、隠密時限バトルコメディ開幕!?
大臣であったグレンと、邪竜を倒す役目を担う聖剣使いカイーー二人は人類を裏切り、フィスデイル王国に大きな影を落とした。そして彼らと相対したジャレム平原の戦いの後、ユキト達来訪者や王国の人達は二人の穴埋めをすべく奔走した。落ち着きを取り戻したのは一ヶ月後。その間、姿を消したカイの捜索や邪竜の動向などを探っていたが成果は上がらず、また動きもなく停滞していた。ユキトは天神であることを公表したリュシルと共に、次の戦いに備えカイとの戦いに勝利した技法『神降ろし』の鍛錬を進めていた。相棒であるディルと共に能力を使うため検証を進めていた時、ある提案を受けるのだがーーーーーー。
因縁、ついに相見えるーー。 フェアレディに積まれた大量の万札。それは白夜を混乱に陥れるには十分なものだった。 庵とともに試みた無明拳の師匠との合流の最中、レッドホースを名乗る暗殺者集団に襲撃を受ける白夜一向。 さらにフリドスキャルブを強襲する「我者髑髏」を名乗る二人組。 長谷川黒曜によって明かされる、「神座講」と呼ばれる金融システムと共に御三家を引きずり落とすための楔は、神座市に置いてきた白夜の過去の扉をも開き始めた。 白夜は家族を襲った悲劇からの逃亡を経て、遠回りをしながら、いまようやく真実を手にする権利を得たのかもしれない。 そして、その悲劇の本質は、まだ、いや、やはり神座市の重力にとらわれていた。
ベルファ王国での戦いで宿敵ザインを倒すことに成功したユキト。仲間たちと共にフィスデイル王国へと帰還し、カイと今後のことを話し合う。一方、フィスデイル王国では、重臣であったグレン大臣が邪竜と通じる裏切り者であったと発覚したが、グレンは行方をくらましてしまう。彼の残した言葉により判明したのは、ユキトの祖父もまた、この世界を訪れていたという事実。その事実からユキトは足跡を知りたいと願い、カイは祖父の仲間であった竜族の男性と引き合わせると告げる。そしてカイは、グレンや残る信奉者を捜索しつつ、仲間のレベルアップを図ると表明するのだった。
辺境貴族ファルコナー家の末子、アルバートには秘密がある。それは、異世界からの転生者であること。 ファルコナー家は辺境でも屈指の戦闘一家で、幼少の頃より戦場で育てられた。14歳のある日、この世界が、前世で一度だけプレイしていたゲームにそっくりであると気づく。しかし、そのゲームの記憶は曖昧。果てには自分は名前すら登場しない「モブ」だった。自身の存在意義に疑問を抱き始めたアルはゲーム本編の舞台であるラドフォード王立魔道学院に入学することになり──!?何もかも異質なモブが世界を狂わせる痛快ファンタジー第1弾、予測不能の開幕!!
多くの犠牲を伴いながら、進んでいく邪竜との戦い。シャディ王国での戦いを終えた後、ユキト達の下へとある冒険者がやってきた。その人物はユキトの宿敵である信奉者ザインの弟、ダイン=エルトマ。彼は兄が邪竜の配下になったことを知り、また故郷を兄によって滅ぼされたため、ザインを打倒するべくユキト達の所を訪れた。邪竜の力を得る前の情報があれば、ザインを追跡できる霊具を作成できる。よってユキト達は因縁の相手、ザインを追うための霊具を作成し、討伐することを次の目標と定めた。そしてユキトは仲間やフィスデイル王国の騎士、セシルと共に追跡霊具を作成するため、ザインの故郷へと向かうのだがーーーー。
名門高校1年A組。ある日突然、理不尽にもクラス丸ごと異世界に召喚されてしまう。それでもなお世界を滅ぼそうとする邪竜と戦うために武器ーー霊具を手にして戦う来訪者ユキト達。魔物を生み出す『魔神の巣』を破壊した彼らに、新たな作戦が始まることとなった。それはフィスデイル王国の南東にあるシャディ王国の救援。魔物を率いる邪竜の配下、信奉者はシャディ王国の元将軍であり、国の内部を多く知る人物だったことで窮地に追い込まれていた。フィスデイル王国は救援のため、王の護衛である騎士エルトや、王国の重臣にして竜族のリュシルを向かわせることにした。さらに聖剣を持つカイや仲間であるメイも戦列に加わり、ユキトは仲間と共にシャディ王国へ遠征することに。そしてシャディ王国内の戦いの中で、霊具を手に最前線で戦う王女、ナディと出会うのだが……。
私立三空学園高等部一年A組、瀬上雪斗。ごくごく普通の目立たない彼にはクラスで憧れを抱く生徒が二人いる。生徒会副会長で成績優秀、大企業の御曹司の藤原海維。もう一人は現役アイドルとしても活動している宮永芽依。雪斗は二人と同じクラスであることがささやかな自慢だった。特筆すべきことがないながらも、平和な日常が愛おしい。そんな生活が突然変わってしまったのは、二学期の期末試験を前にした、ある寒い日だった。突然、教室が光に包まれたかと思うと、瞬く間にクラスメイト全員が異世界転移してしまったのだ。召喚者の説明では邪竜に世界が征服されようとしていて雪斗達に助けを求めてのことだという。クラスメイト達は目の前の状況を信じられず、混乱の中で話をすることもできなかった。そんな中、真っ先に動き出したのが海維と芽依、そして雪斗。美少女剣士と共に、三人の異世界を救うための闘いが始まる!
五千年前の神滅大戦の勝者、マズルカ教の聖女ニルマ。大戦の影響で滅びかけた人類の復興を願って長い眠りについた彼女が目覚めたとき、復興半ばの人類は、異世界からの侵略によって再び滅びかけていた! これは、神も悪魔も一撃で倒せるのにいろいろ残念な聖女様が、衰退していたマズルカ教を復興するために世界を救うお話。『小説家になろう』発、大人気ファンタジー。
最強を決める戦い、神滅大戦に聖女ニルマは勝利したが、人類は滅亡寸前になっていた。戦うべき敵と守るべき信徒がいなくなったニルマは、いつか世界が復興することを夢見て眠りに付く。そして五千年。目覚めてみれば、ニルマたち聖職者は後衛からちょろちょろと回復魔法を使うサポート役として軽く扱われるようになっていた。「回復してる暇あったら、殴れば?」これは、とりあえず殴ればなんとかなると思ってる聖女様が、変わり果てた世界で無双するお話。『小説家になろう』発、大人気ファンタジー。
闘いを終わらせる、チャイムがなるーー。 フリドスキャルブを強襲した氷室奉先に出くわした白夜たち。 戦闘を余儀なくされた彼らは、最強の称号・玄翁神社祭司たる氷室の驚異を知ることとなる。 死にたがる氷室。 最強の男は、その暴力をより強い力で否定されてたがっていた。 終わり方を探して、終わりに向けて生きていた。 かつて神座市御三家をも脅かしたという純粋な暴力。 そして、それを再び祭り上げようとする存在。 白夜たちは、それらの思惑に翻弄されながら、再び氷室の前に立つ。 終わりのチャイムを鳴らす、無明拳の静かな拳撃が放たれるーー。
チョーカとの戦争から一年と少し過ぎた後。アーネルから支払われた莫大な金額とミレイユ達の手伝いもあり、自治区となったウォルでの生活はようやく安定しつつあった。しかし、ウォルでの生活を続けていくためには無視できない問題もある。チョーカ北西部に広がる大森林、通称『はぐれ水竜の巣』。そこは群れからはぐれた竜が占拠しており、周囲の国にとってはいつ竜が暴れるかわからない火薬庫のような場所だった。ソーマは「当代の水の大精霊」として、水竜シズイとその恋人サラスナを森から移動させるため、交渉に向かうのだがーー。
生贄として召喚された異世界で、最強の水属性魔導士となったソーマ。アリスのあたたかさとアイザンの贖罪に救われ、水の大精霊として生きることを決意する。「戦争をなくし、不幸な子供たちを救いたい」。そんなアリスの夢を知ったソーマはアリスを愛し、世界を制することでその夢を叶えることを約束する。それは、「この世界から召喚魔法を消し去る」というソーマの目的を達成するためでもあった。アリスもソーマの冷たさの中にあるあたたかさと、そして強さの中の危うさに気がつく。自分のために全てを捧げられてしまうソーマの哀しさを救いたい……。互いに愛し合い、誓い合うソーマとアリスは唯一無二のパートナーとなり、その夢のために新たなる人生を歩み出すのだった。
クランバトルで『栄光の道』に勝利したリルドールたちはコロネルを取り戻し、クラン『無限の灯』として慌ただしく活動を続けていた。そんな折、リルドールは決闘で負けて追放されて以来、一度も戻っていなかった実家から呼び出しを受ける。そこで父親から、五十階層主討伐者の褒賞として、叙勲の話が来ていると聞かされた。リルドールは家族との確執に揺れながらも、ようやく手にし始めた栄光に明るい未来を思い描いていく。叙勲式当日。華やかなドレスを身にまとったリルドールたちはそこで、すっかり破壊され、血濡れになった会場を目にする。現れた男は、コロネルの育ての親のような存在。怪人、クルック・ルーパーだったーー。
妹と母を失い、殺伐とした生活を送っていた中畑蒼馬。ある朝、蒼馬は魔法と精霊の存在する異世界の村に召喚されてしまう。「雨をやませるために、水の大精霊の生贄になってほしい」。理不尽な願いと暴力を受けて沈められた蒼馬は水の大精霊アイザンと出会う。そこで、行方不明となった妹も生贄として召喚され、殺されていたことを知る。蒼馬の人生を壊してしまった贖罪として、アイザンは大精霊の力を捧げることを決める。蒼馬は『水を支配する能力』をもって復讐を果たし、召喚魔法をこの世界から消し去ることを決意。そして、記憶喪失の超高位魔導士『ソーマ』として生きるのだがーーー。
神座市最強の漢は誰だーー。 南雲蓮を陥れた長谷川黒曜。殺し屋・鏑木翔馬を退けた筧白夜。黒曜の企みによって掘り出された南雲家の埋蔵金をめぐり、南雲、御子神、羅紋の三家の状況は刻一刻と変化しはじめていた。そして、彼らの周囲には様々な人間が訪れる。南雲家次男・南雲迅。無明拳の師匠・司時貞。白夜の元カノ・久遠鳴海。最強を目指す仙武館道場の格闘家・雪邑庵。そして、玄翁山の神座最強伝説・氷室奉先。白夜の近辺に、様々な過去の残滓たちが這いよりはじめる。その陰には、三家の均衡を崩しかねない第四の勢力ーー力のみで権力を脅かすだけの組織があった。街を追われた男たちの、反撃の狼煙があがる。
近年増加する超能力犯罪。みなすけ荘の住人たちは個性豊かな能力で、札幌の平和に貢献していた。今日も新たな事件に臨むなか、「死ぬと生き返る」藤坂は新入居者・八野心の“隠された悩み”にも直面することにーー
己を取り戻すため、ならず者たちは牙を研ぐ 神座市という町で起きた一家殺害事件。 その生き残りである主人公・筧白夜はその記憶から逃れるように地元を離れ、建設現場で日銭を稼ぐその日暮らしを送っていた。 だが、その日常がある日突然壊される。 同じく、神座市出身だと名乗る、同僚の長谷川黒曜の登場によってーー。 ヤクザの傘下でノックアウト強盗を働く、一河紺。 義足の殺し屋、柏葉吐月。 建設現場の警備をする、神座市出身の鮫島元春、鱶田不知火。 白夜たちを派遣している会社の社長と繋がる風俗嬢、舞浜歌織。 さまざまな人物たちの思惑は、狭くも広くも神座市に集約されてゆく。 それは、何者かの意思か、人間の生み出す引力か。 殺人、死闘、詐欺、ドラッグ、etc... 白夜は、いつしか神座市の覇権を巡る南雲、羅紋、御子神という三家の争いに巻き込まれ、かつて習得した殺人カラテを武器に、己の家族が受けた悲劇の真相へと迫っていく。 街を追いやられた男たちは、ふたたび人生という賭場を取り戻すべく牙を研ぐ。 鬼才が描く、新たなクライムサスペンスシリーズ、始動! 【編集担当からのおすすめ情報】 常に、スリリングな小説をお届けし続ける鬼才の新シリーズ! ガガガ文庫では『鳥葬』シリーズ、『ボーパルバニー』など。 ハヤカワ文庫JAでは『我もまたアルカディアにあり』など。 幅広い作風でファンを魅了しつつけている作家の最新作。 今回は、街を取り合うクライムサスペンス。格闘小説としての一面もあり、とても美味しい一冊となっています。 シリーズ展開予定ですので、ぜひこのご機会に!!
五十階層の試練を突破したリルドールだったが、コロネルの突然の脱退によりパーティは一時解散状態になってしまう。現在東の迷宮では、五十階層以下が開放されたことで、普段は南の迷宮で活動しているクラン『栄光の道』が東の迷宮に参入し、『道化猿』率いる中級冒険者達と資材の利権争いが起きていた。ヒィーコ達にとって普段ならば興味がない話題だが、『栄光の道』--そのクランこそが、コロネルが移籍したクランであった。ヒィーコとムドラはコロネルの真意を確かめに、『栄光の道』の元へ向かうのだがーー。
ムドラを仲間に加え入れ、四人パーティとなったリルドール一行は縦ロールと魔法を駆使して怒涛の勢いで迷宮を攻略していた。だが、次の目標を確認していたリルドールは、今の迷宮では五十階層の試練には挑戦出来ないことを知る。五十階層主の討伐に失敗すると、とあるデメリットがあり、国が挑戦させてくれないのだという。実力も上がり、既に上級者となっていたリルドール達は、今探索している東の迷宮から、既に五十階層以下が解放されている南の迷宮へ、探索の場所を移すことを決める。次の迷宮に向けて準備をしていたリルドール達は、小さい頃にコロネルの世話をしていたという男・クルクルと遭遇する。コロネルは偶然の再会に喜びはしゃぐのだが、リルドールは、妹分が自分よりも懐いている男をやっかむ。そして、四十九階層を見てから新天地へ旅立とうと、最後に東の迷宮へ向かうのだがーー。