著者 : daichi
夜陰に紛れるその怪異の正体は、天女か鬼か 三鏡高校怪異研究会に居つく美しい怨霊「まきなさん」に導かれ、とある事件をきっかけに研究会に所属することとなった諒介。 そんな諒介の元に舞い込んだ新たな調査依頼。それは、ある温泉郷に残る伝説『天女と山姫』の関与が疑われる惨殺事件だった。 人智を超えた伝説の怪異の正体を暴くべく温泉郷へと赴く諒介たち。その前に立ちはだかったのは、般若面に着物を纏う、妖しくも美しい怪異だったーー。自称正義の美少女怨霊と共に怪異に挑む青春オカルトミステリー、第二幕。
怪異研究会の部室には美しい怨霊が棲んでいる 「まきなさん、遊びましょう。そう唱えると、愛と正義の美少女怨霊が助けてくれるんだ」 霊障に悩む親友を救うため、三鏡高校怪異研究会の部員となった少年・戸川諒介。そこには『まきなさん』と呼ばれる少女の怨霊の力を借りる呪文が伝わっていた。 怪異研究会に次々と舞い込む奇妙な相談・事件ーー「棚の隙間からのぞく視線」「吸血鬼による殺人動画」そして「鏡の中から襲い来る怪物」。美しくも妖しき『まきなさん』に気に入られた諒介は、彼女と共に人智を超えた力をもって謎に挑む!!
過酷な戦いを乗り越え、覚醒現実で居場所を手に入れたトウヤ。メイアにも人らしい感情が芽生えはじめ、全ては順調かに思われた。しかし平穏も束の間、トウヤの貘としての力が失われてしまう。一方、市内では四年前にトウヤの家族を奪った“礼佳弐号事件”と似た怪死事件が発生。容疑者として浮上した伽世ゲインという謎の男を調べる内に、メイア達が巨大な陰謀に巻き込まれてしまう。再び大切なものを奪われ、選択を迫られるトウヤ。やがて、夢と現実の境界に全ての因縁が収束する時、トウヤは最後の敵と相見えることになるー。
顎の獣との死闘から一ケ月。傷が癒えたトウヤたちは、悪夢から人々を救うべく“貘”として再始動しようとしていた。一方のメイアは、覚醒現実の中で生きる意味を求め一人闇の中を彷徨う。そんな中、悪夢を操る謎の犯罪組織アトリエ・サンドマンからの襲撃予告を受け、トウヤたちは英国の要人・ミスターFの護衛任務に就くことに。そこで出会うFの一人娘・ユリーカ。彼女の秘めたる“願い”はトウヤとメイアを巻き込み、やがて新たな悪夢を喚び起こす。少女の願いと陰謀渦巻く一夏の戦いーSF異能ダークバトル第二幕!